柚子野亜里沙物語28「姉ちゃんの家」
わたくし、関東観光大使浅草支部長の柚子野亜里沙、33歳の女盛りなのよ。
43歳の大金持ち、散歩社長の2号さんなの。
2つ上の沙織姉ちゃんが、
「私も都会に住みたいの、遺産が
769万2307円はいったでしょ。離婚したときの慰謝料が、1000万円あるわけよ。1700万で、亜里沙の近くに、売り家ないかしら?。ボロ屋でも良いから。」
なんて言うのよ。
いくらボロ屋とはいっても、東京の一等地浅草よ。
5000万はするわよ。
関東観光協会の理事長さんにおあいして、事情を説明すると、知り合いの不動産屋さんが知らせてくれたの。
さすが理事長さん、顔が広いわね。
「訳ありの物件なら、あるなぁ、浅草路地裏の小さな一軒家で、老夫婦が介護問題で、自殺したといういわくつきの物件だが、そんなところ、女性の一人住まいは平気かな?。」
沙織姉ちゃんに伝えると、
「わたしはね、夫という鬼と暮らしていたのよ。幽霊が出たって怖くないわ。」
「デモ鹿蝶、生活費はどうするのよ?。」
「毎朝新聞の配達でも、集金でも、コンビニのパートでも何でもやるわよ。」
さっそく。理事長さんに、家の事を説明すると、
「今、浅草支部は手薄なので、沙織さんに浅草支部のパートを、時給952円でやっていただけないだろうか?。」
沙織姉ちゃんは、大喜びで、急いで引っ越ししてきたの。
そして、煙草の煙を、フ〜、とはきだし
「これで、時々、散歩社長と逢えるかしら?。」
あっ、そこか〜、沙織姉ちゃんも
ひと夏の経験で、散歩社長の虜になったのね。
デモ鹿蝶、亜里沙、沙織姉ちゃんと散歩のスリーPoint Shoot も悪くないわね。
沙織姉ちゃんのばっか〜ん。😂
亜里沙、恥ずかしいわ。😮💨
続くかも知れませんわ