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柚子野亜里沙物語26「父死す」


わたくし、関東観光大使浅草支部長の柚子野亜里沙、33歳の女盛りなのよ。
43歳の大金持ち、散歩社長の2号さんなの。


お父様が亡くなったの。
85歳よ。

浅草支部に特別休暇を提出して、お仕事は、副部長の浅波香ユリに任せて、
実家の埼玉県毛呂山町の桂木の実家に
電車に乗って、帰ったの。

毛呂駅から桂木の実家までは、タクシーよ。

由緒正しき柚子野家の葬儀は、もろ丸くん会館を貸し切り、盛大に執り行われたわ。

弔問客に、豪華な「もろ丸くんのり弁」を振る舞ったの。
お酒は、毛呂山町の銘酒、麻原酒造の琵琶のささ浪よ。

葬儀から初七日をあけると、遺産相続手続きね。

不動産はお母様が相続し、現金資産の二億円は、配偶者が1/2で一億円、残りの一億円は子ども達13人で分けるため、一人、769万2307円しかないの。

業突く張りの姉達は

「亜里沙は東京さ出て、地元民では無く、その上高給とりだから、遺産は遠慮しなさい!」

なんてのたまうのよ。
亜里沙、トサカにカチンときちゃったわ。
遺産絡みの骨肉の争いって、醜いわね。

でもね、2歳上の12番目の沙織姉ちゃんだけは
亜里沙の味方をしてくれたの。
ほら、散歩社長との関係もあるでしょ。
沙織姉ちゃんのおかげで、しっかり相続できたの。

沙織姉ちゃんに別れを告げて、亜里沙は浅草のマンションに向かったわ。

ムカついたから、散歩社長に、
カエルラインを入れたの。


マンションに帰りつくと、散歩社長が
玄関のドアを開いて、お清めの塩で
亜里沙を清めてくれたの。

亜里沙感激!

「散歩〜、亜里沙のハートは遺産相続問題でショボくれてるの。亜里沙のウルトラマンコスモスを如意棒で慰めて下さいませ〜!」

散歩社長は亜里沙を激しく抱きしめ、イイ子イイ子はじめたの。


亜里沙のハートは、ドッキュンドッキュン。💓

陰肉ま〜ん!、ゴー・ファイト。🙌





   続くかも知れませんわ


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