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避暑地の恋


高度成長期、一大別荘ブームに湧きたった時期である。
大金持ちは、株に走り、不動産は特に別荘が、一種のステータスシンボルになった。

軽井沢は一流の避暑地だが、
栃木県の那須高原も避暑地として有名で、多くの別荘が建ち並んだ。

大手建設会社の社長は、その一つの別荘を購入した。
社長は45歳の若さであったが、22歳の娘と二人暮らしで、妻とは離婚していた。

娘の為に、避暑地として、那須高原の別荘を購入した。

夏ともなり、避暑地に二人で出かけたが、社長は仕事の為
東京に戻らなければならない。

しかし、娘の有紀子は別荘に留まり、避暑地の生活を楽しんだ。

有紀子は近くを散歩したり、
中距離はサイクリング、
遠距離は赤いフェラーリでドライブと、たった一人の避暑地の青春を謳歌した。

有紀子の世代の女子同窓生は、皆結婚していた。

有紀子は、離婚騒動があり
ボーイフレンドもなく、いつも一人だったが、別段、それを気にしている様子も無く、
マイペースな青春をおくり続けていた。


ある晴れた日、ブラブラ散歩で近くのテニスコートに行った時の事である。
一人の青年から声をかけられた。

「お嬢さん、私、山本純一と申します。ご一緒にテニスなさいませんか?」

「私、柏田有紀子よ。私、ラケット持ってないの。」

「私が3本持っていますから、一本おかしいたします。」

それから二人のラリーが始まった。
有紀子は高校時代、硬式テニス部の副部長であった。
腕前のほうは、かなり上手い。

純一は驚いて、有紀子に告げた。

「これから、シングルの試合をしませんか?」

審判は純一の男友達が努めた。
5ゲーム制で、3ゲーム先取したほうが勝ちである。

コイントスで、純一が先行となり、ゲームは進められ、
2:2のタイとなった。

5ゲーム目、純一が、
40―30でリードした。
純一が打ち込んだサービスを
有紀子はわざと見送った。

「良い勝負でしたね。これからホテルで食事でも如何ですか?」

「それより、私の別荘にいらっしゃいませんか?。私が料理いたしますわ。」

どうやら、お互い、惹かれあったようである。

純一は喜んで、ポルシェで有紀子の別荘に向かった。


別荘には大型冷蔵庫が備え付けられていて、その中には
一週間分の食料が備蓄されている。

有紀子は適当な材料を見繕い
料理を始めた。

「簡単な料理を作りますから、バスルームを使って下さる。?」

シャワーを浴びた純一は、そのあと、楽しく語らい合いながら簡単な食事を済ませた。

そのあと、有紀子はドリップコーヒーを入れ、

「私もシャワー浴びて来ますから、コーヒーを召し上がって、待っていて下さいね。」

シャワーを浴びた有紀子は
バスローブを身体に巻き、
純一の前に立つと、純一を
ベッドにいざなった。

純一は裸になり、有紀子のバスローブを取ると、有紀子の
スレンダーな身体にぷっくらとした乳房が飛び込んできた。

激しく舌を絡めあい、純一は有紀子の身体を愛撫し、クンニすると、有紀子の身体も濡れてきた。

純一は有紀子の股を開き、挿入しかかると、有紀子は顔を手で覆い、かすかに身体が震えだした。

純一は覚った。

「大胆に振る舞っていたけど、有紀子さんは初めてなんだ!」

純一は一旦、挿入を諦めて、
再び唇を合わせ、乳房を優しくもみ、そして足先まで全身を舐め回すように愛撫を繰り返した。
有紀子の乳首がピンクに染まりピクンと立った。

有紀子がそっとつぶやいた。

「来て・・・・・」

純一は優しくいれて、腰をゆっくり振り始めた。

それに呼応するかのように
有紀子は小さく喘いだ。

純一が打ち込むと、有紀子は
喜びの声を上げて、しっかりと受け止めた。
有紀子の身体は痙攣した。


有紀子、22歳の初体験であった。




           完


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