私は今の校長先生とまだ同じ時間を共有したい

私自身が親になって初めての学校、初めての校長先生と出会ったのは一昨年の就学前検診でした。挨拶はおそらく聞いたと思います。というのも記憶がないのです。うろチョロしている「おっちゃん」という姿が頭に残っています。

ただのおっちゃんだとそこまで覚えていません。会場となった体育館で1番動いて1番皆さんに歩みより、1番声をかけていたのが校長先生でした。

娘も例にもれず、うろうろしていたので校長先生が近付いてきてくれました。跳び箱に乗った娘は下りられなくなり助けての視線を送ってきていました。私より先に娘に歩み寄り、抱えて下ろして下さいました。

私「ありがとうございます。」
かけよる私が近付くまでに、校長先生は娘に何か声をかけてくれていました。娘も返事をしています。光景がすごく温かいものに感じた私は校長先生に問います。

私「校長先生はここで何年目ですか?」
校長先生「2年目です。」
私「まだいて下さいますよね?この子たち入った時にもいらっしゃいますよね?」
校長先生「ねー、こればかりは…まだいたいとは思ってるんですが…」
私「いて下さいっ。」

祈りが届いたのか入学式には同じ校長先生が立っていました。すごく安心しました。挨拶も子供に分かりやすい言葉で優しく諭すように話してくれていました。

保護者も見学に行ける行事の時に後ろから子供たちの様子を見ていました。間の休憩の時間でした。他の先生方はあちこち準備など忙しそうにしています。校長先生はゴザに座って始まりを待つ子供のもとに行き、腰をかがめて話をしています。何とも笑みのこぼれる光景でした。

度々行事などでみかける校長先生は堂々とされているかと思うと、また別の時にはうろうろと落ち着きなく働いてらっしゃいました。

とにかく耳を傾けてくれる先生です。「何でも言ってきて下さい。お話を頂いて分かることもあります。言ってもダメだ、ではなく1度ご連絡下さい。」というお話を初期にされていました。保護者にとっては何とも心強い言葉でした。

さすがに直接校長先生に連絡を入れるほどのことは無かったですし、私はまず気付いたことは担任の先生にお知らせしたりしていました。でも、校長先生の言葉は私にはすごく安心感としてありました。

初めて娘を学校という所に預けて私の目が届かない場所でどんな生活をするのか、大丈夫なのか、不安しかありませんでした。でも学校の長である校長先生がこの方ならきっと何かあっても助けてくれる、きっといい学校生活が送れる、と思いました。

1年生を終えようとしている今日思うのは
「娘にとっても私にとってもいい学校であっていい校長先生に出会えた」ということです。先のことは分かりませんが、今は感謝でいっぱいです。


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