我が家に静寂はない

娘の宿題を見ていた時でした。後方から大きな音がして驚きます。
「ドンガラ ガッシャーン ガゴッ」
家には娘と私、か弱き女子2人しか居ません。顔を見合せ小声で…
私「…お風呂場だよね?」
コクンッ
私「いや、落ちるものあったっけ?」
娘「んーーー…」
と会話しているとまた
「ガッシャコーン ガラガラ カーン」
と音がするではありませんか。ビビる私。
「娘ちゃん、見にいける?」
娘「うんっ」
まじッ!?

案の定お風呂場で間違いなかったのですが、これがビックリなのがタオルかけが落ちていたのです。1年半住んで落ちました。いや、そもそもあれって落ちるものなのでしょうか?確かにおもちゃとかかけてたよ、狭いから宙に浮かす作戦がいいってネットかどこかで見た私はまさしくそれやってたよ。けど、棒ごと落ちることはないと思うんだけど私の甘えだろうか?だって真下にあったシャンプーやらのボトルとかとなんやら絡み合ってて、見るのが嫌になっちゃったよ。

お風呂場の扉を開けて見た娘の表情はこの状況をまさしく言い表してました。そして1番の元凶の棒をよく見ると両面テープの「上に」両面テープを貼ってる!?えっ!?これもおかしな状況…元々のちゃんとしたものの上に(それを取らずに)強力な黒いちょっとクッションぽい両面テープを重ねています。

そうか…1年半より以前にも外れてるんだな、てかそもそも両面テープでこれって頑張ってたんだな、なんか…知らずとはいえ酷使してたようで…ごめん…

それからすることといえば棒さまに再度定位置へお戻りいただくことです。同じタイプの両面テープを、以前のものを全て外して張り直します。ここで問題が。今私たちはお風呂をためていました。湯気いっぱいですぐにでも入れる位です。「娘よ、ティッシュを!」

こちらの棒への両面テープは準備万端です。少しもったいないのですが湯気を外へ放出します。めっきり助手力つけていい仕事をする娘はさっと私の手にティッシュを乗せてくれます。ノールックの私はティッシュを感じいざ色の変わっている元ついていたであろう場所を素早く拭き乾かします。瞬時に棒を合わせます。押さえます。

元通り、いや、前よりいい感じになったのではないでしょうか。接着剤ではないのですぐに掛けていたタオルやおもちゃを戻し、少し湯気待ちをすることにしました。宿題も後少し、やってから入ろう。

「ドッガシャーン ゴンッ」

まーじー?、いや勘弁やしー、いやないしー。

走る娘、いやあの顔は楽しんでる、絶対今ワクワク見に行ってるじゃーん。

瞬殺で「強力」両面テープは湯気という湿気に負けました。おそらく何度やっても同じでしょう。私も早々に諦めるということを最近学習しました。(今までは何度も粘って結局成果は出なくて時間を無駄にしてきてました、どんなことにも)我が家にはもう1つ「超強力」と銘打った両面テープがありました。それだけ言うならキミを信じよう。
そう、しっかり換気扇を回して完璧な状態で明日こいつ(棒)を黙らせよう、今日はそこで横になって休んでおけばいいさとヤツはお風呂場からつかの間の休息を得たのです。

もう十分休んだことでしょう、これから私はヤツを黙らせてきます。

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