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慶應大学病院の水素吸入療法について   その2

水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果-全国の救急医療機関で実施した臨床試験結果報告

プレスされた記事の続きです。
今までの処置では、約 2 万人の 1 か月後の生存率は 8%にすぎません。また、生存できても、半数は高度な障害を抱えてしまいます。
 
これが、90 日後に症状や障害がない状態になった割合は対照群 21%に対して水素群は 46%、生存率も 61%から 85%に上昇しました。

2%の水素を18時間吸引するだけで、画期的な結果になったと言って良いのではないでしょうか。

さらに研究が進み、より多くの方の福音となってほしいですね!

 慶応大学の水素療法に関する最近の発表によると、心停止後症候群の患者に対して、2%の水素を含む酸素を18時間吸入させる治療法が試みられています。この治療法は、心停止後に自己心拍が再開したが意識が回復しない患者に適用され、死亡率の低下や意識回復に至る可能性の向上が期待されています。

・研究の背景と概要
日本では年間約 10 万人が病院外で心肺停止(院外心停止)になっています。このうち、心 臓病のために心停止(心原性心停止)になるのは約 6 万人です。中でも、心停止の際に医療 従事者が近くにいないなど、即座に適切な処置が行われなかった約 2 万人の 1 か月後の生存率は 8%にすぎません。また、生存できても、半数は高度な障害を抱えてしまいます。

心停止後症候群を和らげる治療は唯一体温管理療法だけです。ガイドラインで 推奨されていますが、有効性について疑問もあり、必ずしも決定的な治療ではありません。

・研究の成果と意義・今後の展開
90 日後に症状や障害がない状態になった割合は対照群 21%に対して水素群は 46%、生存率も 61%から 85%に上昇しました。これらには統計学的有意差が認められました (図 2)。また、この臨床試験で、水素吸入に伴う明らかな副作用は見られませんでした。





詳細な条件や結果については、慶応大学の公式発表をご覧ください。

この治療法はまだ確立されたものではなく、今後の研究でさらなる検証が行われる予定です。安全性に関しては、水素が原因と考えられる副作用は観察されていないと報告されています。


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