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結論

◎ ショーモン
〇 カルロヴェローチェ
▲ エエヤン
△ ダノンタッチダウン
△ モリアーナ
△ ウンブライル


予想ポイント

オッズもわれており、混戦となっている。
雨の影響も考えられるが、今回は純粋に能力と東京1600mへの適性を重視する。
特に、馬の能力を見る際は新馬・未勝利戦で見せた素質が重要だと考えており、G1となると素質が重要になるという思想から予想する。

参考としてNHKマイルカップの過去傾向についても少しふれておく。
ペースとしては例年と同じく、前半3F 34秒、後半3F34秒台中盤あたりを想定。

過去5年のラップとその平均ラップ

過去の好走馬の実績から以下の条件に当てはまる場合は評価を上げる。
・マイル戦で1:34.0以下の持ち時計を持っていること
・前半3F 34.5以下で走った経験があること
・後半3F 34.0以下で走った経験があること
・自身の上り3F 33秒台で走った経験があること
・差して重賞で馬券になったことがあること


各馬の短評(ピックアップ馬のみ)

2. モリアーナ

△ 紐
東京芝1600m勝ち上がり。
新馬戦の上り3F 33.0は過去最速(2歳新馬、未勝利戦 東京芝1600m)。過去の馬との比較で素質はG1級と考えている。クイーンカップはハイレベルレース。ハイペースを後方から差してきた。内が若干有利だったので外を回して上位に来たことも高評価。NZTは勝ちに行って早仕掛け。乗り方の差で負けただけなので参考外でよい。乗り変りはプラスだが武藤厩舎×横山典騎手の組み合わせは2018年以降1回しか出走例がない。調教にも乗っていないので完全に未知数であり一般的にこの乗り変りが前向きにとらえられてオッズにも反映されているように感じるので抑えまでの評価。


3. ウンブライル

△ 紐
東京芝1400m勝ち上がり。
東京の新馬戦は上り5Fを早く走れることが素質の証明になることはよく知られたことである。この馬の新馬戦の上り5Fは57.6で2014年以降の東京芝1400m新馬戦で一位。
もみじSは非常に優秀な内容。鞭使わず先頭に立つ強い競馬。全体時計、着差が優秀で、上り33.5は古馬に混じっても阪神1400m戦のトップ10に入る。(他は重賞馬多数。グランアレグリア、マテンロウオリオンなど。)
阪神JF時に横山武史騎手が素質を絶賛していたことも見逃せないポイント。
前半3Fが35秒以上かかるレースで好走しているため、それより早くなった場合に沈む可能性があるため3番手までの評価。


4. ショーモン

◎ 本命
札幌芝1500m勝ち上がり。
新馬戦ラスト2F目 11.0は非常に優秀。2歳札幌芝1500m新馬戦において、ラスト2F目が11.3以内で走った馬は

・シュネルマイスター(G1 NHKマイルカップ 1着)
・タワーオブロンドン(G1 スプリンターズステークス 1着)
・ウォーターナビレラ(G1 桜花賞 2着)
・アルマワイオリ(G1 朝日杯FS 2着)
・ブライトファントム

ブライトファントム以外はすべてG1で連対している。ブライトファントム気性的に難しく、ダートでも活躍できていない。しかし、新馬戦は内容的に2着のショーモンのほうが強いとみており、ショーモンも以上の馬たちと並ぶ活躍をしてもおかしくない。
さらに、ショーモンの1勝クラス勝ちのラップは優秀でNHKマイルカップの平均ラップとも一致する。
おそらく素質と人気の乖離が一番大きい馬であるため、ここで狙って妙味があるため本命で評価。

3歳1勝クラス勝ちとNHKマイルカップ過去5年平均ラップの比較


6. エエヤン

▲ 3番手
中山芝1600m勝ち上がり。
新馬戦は超ハイレベルレース。スキルヴィング、ヒシタイカンには最後に差をつけられたが、33.6の上りを使えているとおりスピード能力はかなり高いく東京の馬場も問題ないことを証明済み。
中山の3連勝はどのレースも時計・内容どちらも評価できる。特に前走NZTはハイペースで前不利。さらに馬場も内が荒れており内を回った馬に不利な馬場だった。その中で前内で競馬して抜け出す非常に強い競馬ができていた。中山ベストに思えるが、新馬戦の脚を考えると東京は問題ないはずで、明らかに中山向きとみられて人気を落としているのであれば買い。ただし、前半3F 35秒以上かかるレースでしか好走できていないため、NHKマイルカップで想定される33~35秒までの前半ペースを前受けして残ることができるかだけが不安。


15. カルロヴェローチェ

〇 対抗
阪神芝1800m勝ち上がり。
新馬戦は超ハイレベルメンバー。その中で着差をつけたうえに上り最速で一番強い競馬ができている。全体時計はいまいちだが上りの坂での数字(10.8)が優秀。重賞級であることを証明した。白梅賞は非常に優秀な内容。スタートから先行して先頭に立つ。内有利馬場だったが直線では余裕で他を突き放した。全体時計は3歳世代戦で歴代2位(1位はレッドベルオーブの未勝利戦)。上り5Fの時計はセリフォスと並んで1位。ファルコンステークスは重馬場でダート短距離に適性がありそうな馬が上位に来れる特殊なレースだった。さらに直線はうまく追い出せない不利あり。それでも最後に間を割って鞭を入れてからの伸びは素晴らしく最後は先頭に立つレベルで勝ち馬より強いことが明白な競馬。重馬場ながらタイムも優秀。NHKマイルカップで馬券になったラウダシオン、グレナディアガーズと同等以上に評価できるものだった。ハイペースにも対応できそうで好位置をとっても脚が使えそうなのもよい。ただし、順当に1番人気に評価されるのであればほかの馬を優先する。


18. ダノンタッチダウン

△ 抑え
中京芝1600m勝ち上がり。
皐月賞の予想でも述べた通りこの馬はマイルG1で通用すると考えている。新馬戦の上り33.6は非常に優秀。中京マイルの新馬戦でこの馬より早い上りで勝ったのはアドマイヤマーズとナミュールしかいない。デイリー杯は時計的にハイレベルなレースであり、そこで上がり3F 33.1を使えたのは素晴らしい。後ろから追い込んできたのはこの馬だけだった。皐月賞は完全にたたき台だったと考えており、本番はここであったはず。陣営が雨は完全にダメ、というコメントをしているのでその不安要素とオッズの兼ね合いで抑えまで。



最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよいNHKマイルカップとなりますように!

おず




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