2023年京都2歳S予想
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結論
◎ サトノシュトラーセ
〇 ギャンブルルーム
▲ パワーホール
☆ コスモエスメラルダ
予想ポイント
①京都2歳Sのラップ傾向
②重要データ
③各馬の能力比較
①京都2歳Sのラップ傾向
以下は京都開催で行われた2015年から2019年のレースラップとその平均ラップを示したものです。縦軸は1Fごとのラップタイムを示していて、上に行くほど遅いタイム、下に行くほど早いタイムになっています。
過去5年の前後半平均は
前半5F 61.7
後半5F 60.0
であり、1.7秒の後傾ラップ(前半が遅く後半が早い)となっています。
この時期の京都芝コースは芝が荒れてタフな馬場になっていることが多く、このレースを好んで出走してくる陣営は少ないです。そのため、出走頭数が少ない年が多く、ペースもそこまで早くならないのが通例です。(2015~2019年の平均出走頭数は9.8頭)
後傾ラップでも東京競馬場で求められるような早い上りが必要という訳ではなく、タフな馬場でも最後まで衰えないしぶとい末脚が求められる、というイメージで考えるのがよいと思います。
過去5年でディープインパクト産駒が勝利したのは1回のみ。勝利した馬は2016年のカデナでした。この馬もタフな馬場を好む母方の血統が強く出た馬であり、上記の傾向を裏付ける結果かなと思います。
②重要データ
今回ご紹介する重要データは以下の通りです。
なぜこのデータを持ち出したかというと、京都2歳Sというレースはクラシック路線の王道からは少し外れたレースだからです。
クラシックの王道というと、東京1800mを代表に直線が長く、後半のスピード勝負となりやすいコースをイメージすると思います。
皐月賞やダービーで上位に来る馬は、ほとんどの馬がそれまでに東京コースで強さを見せた馬たちです。
今回京都2歳Sが行われる京都芝2000mは東京コースとは異なる適性が要求されます。このレースで結果を残した馬がこの後のクラシック路線で苦戦していることもその結果を裏付ける要素だと考えます。
特にこの時期の芝は荒れ気味で、はやい上りが要求されることは稀です。
よって、今回は人気妙味も考慮して京都や阪神などの関西圏(+札幌や小倉など)で力を見せてきた馬(=上り3F最速)を狙うのがよいと考えており、上記のデータを重要データとします。
余談にはなりますが…
今年の出走メンバーは個人的にハイレベルではないかと考えており、例年とは異なり今回の出走メンバーからクラシック路線で活躍する馬が出てもおかしくないと考えています。
今年の出走馬で該当した馬は
以上の五頭です。是非参考にしてみてください!
③各馬の能力比較
今回も上記の考えに基づき、私の独断と偏見により作成した能力表を添付します。この表は各馬の新馬戦を数字的に分析し、優劣をつけたものです。これに加えてレースへの適性、調教などを総合的に考えて印をつけました。
各馬の短評(ピックアップ馬のみ)
13. サトノシュトラーセ
◎ 本命
新馬戦は時計的にかなりレベルの高いレースであり、勝ち馬は東スポ杯2歳Sで一番強い競馬を見せたと考えているショウナンラプンタでした。この馬は着差0.4秒をつけられていますが、内の狭いところを抜け出し、素質の高い3着馬を差し切る強い競馬ができています。前走は今回と同じ条件である京都芝2000m未勝利戦において、明らかに一頭とびぬけた勝ち方をしています。重馬場でのレースだったため時計的には平凡ですが、まだ余力と成長余地を残していたことは見逃せません。陣営も短期間での成長を示唆しており、今回の調教過程は大いに評価できます。もともと新馬戦前から血統の素晴らしさで注目していた馬で、素質はこのメンバーでも上位だとみています。本命に迷うメンバー構成ですが、期待値を考慮してこの馬を本命に推します。
7. ギャンブルルーム
〇 対抗
札幌2歳Sで本命にした時にも書いているのですが、新馬戦は過去に例がない勝ち方でした。その後勝ち上がりが多く出たハイレベルなメンバーを相手に荒れた内を一頭突き抜ける圧勝でした。後半ラップは歴代でもトップクラスの素晴らしい数字であり、全く仕上げられていない状態だったとみているためポテンシャルは重賞級の可能性が高いとみています。今回はアクシデントによる乗り替わりですが、調教をみるに明らかにここを勝ちに来ている仕上げで、今回好走する確率は高いと考えます。新馬戦はキズナ産駒にベストな馬場であったこと、前走そこそこ良い状態だったにも関わらず荒れた馬場で大きく負けていることが気がかりなため、少し印を落とし対抗の評価としました。
6. パワーホール
▲ 単穴
この馬も新馬戦で記録した後半ラップが歴代でも上位のレベルであり、素質を高く評価しています。特にラスト1F 11.1という数字は歴代1位のものです。2戦目は前残りの展開に恵まれながらセットアップに着差をつけられていますが、3着以下には0.6秒以上の差をつけています。前走の調教は緩かったのに対して、今回はしっかりと乗り込まれており、成長も期待できます。距離も2000m以上でゆったりと走れるレースに適性がありそうで、今回の条件も問題ないでしょう。陣営のコメントからこの後のG1を最大の目標にしていそうなこと、札幌に適性が偏っている可能性があることがマイナス材料となり3番手評価に留めています。
8. コスモエスメラルダ
☆ 星
京都芝2000mはゴールドシップ産駒が最も苦手とするコースであり、この時期のタフな馬場は牝馬には厳しい条件に思えます。それらの要素から全く人気にならないと考えていますが穴としては非常に面白い存在です。新馬戦は前半3F 39.7秒という超スローで流れた割に後半ラップも遅めの時計であるため一見レベルが低いようにみえます。しかし、後半5F 58.6秒は非常に優秀な数字です。東京2000m2歳新馬戦の数字としてはダノンベルーガよりも早く歴代2位のもの(1位はカミノタサハラ)。牡馬混合戦で着差をつけての勝利であることも高く評価できます。今回は厳しい競馬になることも想定していますが、次走以降も注目したい一頭です。
最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよい京都2歳Sとなりますように!
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おず
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