最近の考えかた④

前回、「奥さんにガッツリ支えられている」という一文で締めた気が・・・
職場での時間も大事で楽しいが、やっぱり自分の帰る場所は家だし、家族の元なんだなとつくづく思う。
たとえ夫婦喧嘩をしてお互い不機嫌なまま出発しても、帰ればなんとなく普通に戻ってたりして。

根拠になる概念として、「マズローの五段階欲求階層説」を数年前に知る機会があり、それも大いに関係している。
人間の欲求はピラミッド構造になっており、下の階層の欲求が満たされて初めて上の階層の欲求を求めるようになると。

はやい話しが、砂漠の真ん中で食べ物や飲み物、日差しを凌ぐ道具や泊まるところ(基礎的欲求)が不安定で満たされていないのに、「あ〜、出世したい」(承認欲求)や、「オリンピックで金メダルとりたい」(自己実現欲求)とは思わないわけで(笑)

そう思うと、繰り返しになるが自分はガッツリ奥さんの管理下に置かれている。
食事は任せているし、小遣い制になってる分家計管理を全部任せてるし、なんなら休日外出などの際の洋服も支給制になっている(笑)
社会福祉協議会の日常生活自立支援事業よりもはるかに厳しく、なんならいろいろな決め事も奥さんにお伺いを立ててからなので、もはや後見人の利用に近い(笑)

ただ、自分の思い通りにはなかなかできないことを抜きにすれば、基本的な生活の保障とその質は担保されているのを感じる。
良質のものを取り入れたいと食費にはお金をかけるし、その他自分の生活の中での彩りになりそうと思うことへの情報には敏感で、常にアンテナを張っている。
その意味では奥さんがスマホいじってる時間が長い気はするが(笑)

改めて文章にしてみると、ただ「食べること」「寝ること」「着ること」「家に住むこと」は今できている。
でも、実は奥さんと出会うまえに一人暮らしをしていた頃も、「食べること」「寝ること」「着ること」「家に住むこと」を普通にしていたなぁとも感じる。
行為自体はずっとできているし、しているが、要はその「質」の違いなんだと思う。

一人暮らしの時にはディスカウントストアで、安めの「みりん風調味料」で済ませていた。
今は酒屋で本物の「みりん」を奥さんが購入している。
お金はその分かかるんだけど、同じ煮物でも「味」や「風味」が全然違ってくる。
もちろん健康面を考えても後者がいい。

今まではマズローの五段階欲求階層説を上記のように捉えていた。
ただ、一つの欲求が満たされたら次の欲求にという考えから一歩踏み込んで、「基本的欲求の質」「承認欲求の質」をどう上げていくかが大事とも考えている。
自分自身もそうしたいし、仕事における利用者支援の中でもなるべくその視点で接していければと思う。

やるかどうかはその人次第なんですけどね(笑)

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