過去から今に至るまで。 創作大賞

「何回言っても分からんやつだな」

「2人ともやめりん」

「……」(もう、うるせえな。じじい)


何回も何回も言われて、彼女はずっと我慢我慢。

(…私が居なきゃこの家は回らないし…)

そんな生活を毎日毎日繰り返していた。

可哀想だけど本当に起こった話です。

私の名前は川村翔子。高校卒業してから就職。その頃は毎日仕事も楽しかったし、人間関係もまあまあで良かった。

同僚の彼が同じ会社に就職するまでは…。

仕事も残業や土曜日出勤もたまには嫌だったけどあまり苦にはならなかった。

22歳までにお金を貯めて1人暮らし。

家事でやること増えて大変でした。

でも、毎日充実して楽しかった。

……少しずつ悪魔の手が近づいていた……


私が23か24歳ぐらいの会社の歓迎会で彼と会いました。

見た目は普通そうだったので帰りに彼の家まで送りました。

次の日に喫茶店でお茶をしました。


……まだその頃は何も気づかなかった……

……これから起こる借金地獄へ……


「昨日はありがとうございました。」

「いえいえ。」

「また、どこか遊びに行きませんか?」

と誘われたので。覚えてるのは水族館へ連れて行ってもらったことは何となく。

「いいですね。お願いします。」

まだその頃は彼に借金があることは知らなかった。

それからは休みの度にお出かけして最初はゲームセンターへ行って遊び。

段々と彼がパチンコをやってることを知り、そのぐらいに借金をしてることも知りました。

最初の頃は何とかなるかなと私も大丈夫と踏んでました。

その後は彼のお金使いもエスカレートしてどんどん貯めていったお金も減り、彼と知り合う前に布団のレンタルといって詐欺とは知らずずっとそのお金も払い続けていったため、お金に余裕もなく遂に私もカードから借金することになりました。

最初は本当に嫌でした。

払って行かないといけないし、家を出て自分の支払いも払わないといけない。本当に嫌でした。

その頃から本当に私は独り言が増え、ブツブツ言うようになってしまいました。

週末の度に遊びに行き、時たま彼がお金を出してはくれたけどほとんど私が払わないといけなくて頭が痛くなりました。

彼も実家暮らして親とお兄さん家族と暮らしてましたので月々家にお金を入れていたのでしょう。

その生活が続き、どうも実家暮らしが嫌になった彼が家を出たいと言い、一緒に住むことになりました。

私は今までのアパートから新しいアパートへ引っ越しました。掃除をして綺麗にすることの大変さをそこで知りました。

引っ越しは彼の友達が手伝ってくれたのでお金はかからず終わりました。

私もお金が無く、親からアパートの頭金を借りたりと親にも迷惑をかけてしまいました。

いよいよ彼との生活が始まりました。

最初は大丈夫そうだったけど、彼からの暴言や暴力で耐えきれず、たまにアパートから出て行ったりしました。

もう無理だと思った時にはDVセンターへメールや電話のできる時はしてました。

彼の親や彼にも心配はかけてました。本当に申し訳なかったです。

何とか自分を殺しながら毎日毎日生活してました。

そんな矢先、今度は彼の母親も実家から出たいと言ってきたので違うアパートを探すことに。

そのアパートの前には公園もあり、彼の母親も散歩したりできるからいいと決まりました。

彼と住んだアパートの支払いも彼の母親と住んだアパートの支払いは私が払ってました。

足りない分を彼が出してはくれましたがその他、ご飯代以外はほぼパチンコで消えていきました。

どうにもこうにも耐えきれず、私はそのアパートが出る決断をしました。

自分の親には電話やメールで現状を教えて、実家へ帰ることになりました。

10年と言う色んな意味で色々経験させてもらったいい勉強にはなったとは思いますが、なんの為に私は仕事してるの?と途中自分を見失うこともありました。死んでやるとか居ないほうがいいんだとか。

実家へ帰ってからは本当に前の生活が嘘のような毎日が平穏でした。

帰ってすぐは車を知り合いに預けさせてもらいました。

これを気に仕事も辞めました。

同じ会社で仕事もするのもしんどかったもので。

その後は実家から通える仕事を探しました。

実家の近所のおばちゃんも勤めいた所へ決まり一安心しました。

そこから毎日違う仕事で覚えるのも大変でしたが頑張りました。今も頑張ってます。

仕事行ったり、病院行ったり、買い物行ったり。

みんなが普通にできるとこができて嬉しかった。

自分で自由に使えるお金があるって幸せだなっと思った。

借金は前の会社の退職金で返済しました。

まだ車のローンが残ってるので支払い中です。 

仕事も一旦落ち着いたし、年齢も年齢だったので良い人いないかなっと色んなところで探し始めました。

母親が会社にはいないの?と言われて探してたところ。

見た目可愛い人がいたので声をかけてみました。

最初は私も車のローンがあるからあんまりお出かけするとお金かかるからって思ったけど。

その人がお金出してくれて、色々買ってくれたり、ご飯奢ってくれたりで優しいなあってところに惹かれました。

普通に出かけたり、その人はアパート暮らしだったので遊びに行ったり、普通に話したりで段々と楽しくなって行くうちにお付き合いすることになりました。

何回かご飯行ったりで年齢も年齢なんで結婚も視野に入れることになり、まずは私の親に言い、その後彼の親に言い、両家の食事会も終わり、今年の春に籍を入れることになりました。

私の親にはやっと良い人見つかって幸せになれたね。良かったねと言ってくれました。

私も本当に今の人と巡り会えて良かったと思いました。今は実家を出て彼と一緒に住んでます。

大変だけど毎日が楽しいのでいいかなって。

これからまだ何が起きるか分からないのでお金を大切に頑張って行きて行くこと無理をせずに自分で少しはリフレッシュしながら頑張ってみます。

今後はウエディングフォトを撮ったり、旅行なども考えています。


以上です。長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

またこれからも良かったら読んで頂けると幸いです。ありがとうございました。


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