Native Camp講師をすると英語力が上がるのか?

Native Camp講師をすると英語力が伸びます(と思います)。最近、レッスン数が100回を超えたので、その振り返りもかねて、Native Camp講師をすることは、英語の勉強のためになるのか?という問いに答えるべく、記事を書いてみました。

英語力が上がるかもしれない要因

質問力が高くなる。

レッスンに来てくださるほとんどの方は、フリートークを望みます。なので、話を広げるための質問力がつくんじゃないかなと思います。質問の種類は大きく分けて3つあります。それぞれについてはググってみてください。
1.open-ended questions (what, whyを用いて質問する)
2.semi-open-ended questions(whichを用いて質問する)
3.closed-end questions(Yes/No questionsを用いて質問する)

トピックに関する語彙力が増える。

話を広げるためには、トピック毎に自分が使える表現を覚えておく必要があります。例えば、旅行なら、planned/unplanned trips, to travel light, a change of pace/scenery, sightseeing spots/destinations, tourist attractions, world heritage cite, urban, rural,  etc. などがあります。自分が使わない表現でも自分が使えるようにしておく必要があるので、普段の英語学習のインプットの質が上がると思います。

プレッシャーのある環境で英語を話す練習になる。

臨機応変に、かつ良い印象を与えながら英語を話すので、営業トークのような練習になるのではないでしょうか?生徒側で英会話のサービスを利用する場合、英語を話すことに対して緊張をすることがあっても、自分の英語の表現で自分の評価が悪くなるといった心配はそこまでしないと思います。しかし、Native Campの場合、生徒のレビューが自分にそのまま帰ってくるので、まぁまぁのプレッシャー下で英語を話すことになります。

説明力がアップする

自分が話した表現について質問された場合、自分で説明しなくてはなりません。一回、”irony"の説明を求められて、結構焦りました(笑)自分がわかるだけでなく、自分で説明できるようになるまで、知識を詰める必要があるので、自分の勉強にもなると思います。

単純にコミュニケーション能力が高くなる。

普段生活していて、月に初対面の人と話しますか?私は、3回もないと思います。Native Campで講師をしていると、知らない人と話すことが圧倒的に多いので、話題となるトピックを引き出す力や、自己紹介がうまくなると思います。大体100回中2、3人ぐらいしかリピーターがいないので、ほぼ毎回知らない人と自己紹介をすることになります。

相手に意見を聞くときの表現が増える。

相手から意見を引き出さないといけないので、質問のバリエーションが増えます。例えば、
How about you?
What do you think?
What would you say?
What’s your take on ~?
What makes you think so?
Because what?
などの表現があります。

Active vocabulary and passive vocabularyの使い分けができるようになる。

知ってるだけじゃなくて説明できるように、しかもそれを英語で話せるように意識するので、必然的にインプットの質が上がると思います。例えば、ショウヘイ・オオタニについてどれぐらい話を膨らませられますか?話を広げるにはどうしたらよいかという視点で情報を得ようとすると、普段のインプットがよりアウトプットに直結するようになっていくと思います。

B2レベル位の英語を練習する機会になる。

B2レベルとは、CEFRという基準に基づいています。具体的な英語力の目安は、英検準1級いくかどうか、もしくはIELTS OA 6.5行くかだどうかぐらいのレベル感です。実際、B2以下の英語の知識は普段の英会話でよく使うので、英会話講師をすることはB2程度の英語力を鍛えるよいトレーニングになるのではないかと思います。知っている表現を、自分が使いこなせるレベルにまで引き上げることができるのでいい機会になります。

相手が相手を褒める表現が増える。

学習者を励まさなければいけないので、色々と相手を褒めようと努力して、結果的にポジティブな表現が増えると思います。例えばfantasticとかexcellentとかawesomeとか、good以外の表現も使うようになるとおもいます。

難しい表現で簡単な表現の違いがわかるようになる。

説明するときに相手がわかるようになるまで説明するため、結果的に難しい表現と簡単な表現を両方使うようになり、その違いが実感できるようになると思います。ついでに、言い換える力も強化されますね。例えば、”irony"とか、あなたならどう説明しますか?基礎的な単語でも、自分の言葉で説明しようとすると意外と大変ですよね。

自分が知っている知識を見直す良い機会になる。

不定詞とかって読んでて全く問題ないし、スピーキングでも使うことができるけど、説明しようってなると意外と難しい部分もありますよね。例えば、動名詞と不定詞で意味が変わる動詞って、自分で使えるけど、羅列できなかったりします。その文法を英語で説明をするっていう行為が、自分の英語力を向上させるのに良い役割を果たしているかもしれません。独学だと大学受験レベルの不定詞などを復習するのが面倒なので、このように説明しながら学び、調べていくと自分の知識のの穴が埋まっていくと思います。

Native Campで働いていて嫌なところ。

Native Campのすべてが良いわけではなりません。私自身の意見をバランスさせるために、次は、Native Campで英会話講師をしていてよくないなと思ったところを書き出します。

子供の親が出てくる時がある。

子供向けレッスンは別に構わないのですが、保護者がでてくるレッスンがあるんですよね。その場合、急に保護者参観になるんですよね。あと、子供向けの時は、たいてい日本語と英語を混ぜながら話します。その場合、日本語は、丁寧語と謙譲語で、英語はフランクにみたいなときもありますし、英語も丁寧に話すときもあります。基本的に考えることが多くなるので、あんまり好きじゃないです。

とにかく賃金が安い。

今の自分のステータスだと1レッスンあたり300円程度しかもらえないから1時間で600円で最低賃金を下回ります。金銭的な魅力は全くないですね。

初対面の人が多いから疲れる。

生徒の成長ずっと見ていられるわけではなく、その場その場で臨機応変に対応していかないといけないので割と疲れます。生徒一人一人のバックグラウンドも違いますし、英語レベルも違いますし、英語学習のゴールも違います。そこら辺を自己紹介で説明していただけると、だいぶ助かりますね。例えば、今だいたいTOEIC600点ぐらいで、会社の会議で英語で意見できるようになるために英語学習しています、とか言ってもらえるとレッスンしやすいですね。

生徒ではなく、お客さんなので、すごく気をつかう。

生徒なんですけど、基本的にお客さんの側面が強いんですよね。具体的な理由としては、生徒のレビューが将来の自分の賃金に影響します。生徒の英語力が伸びるだけじゃなくて、生徒が満足したと思えるレッスンを提供しなきゃいけないのがちょっとストレスですね。英語力がのびるアドバイスだったとしても、プライドを傷つけちゃだめなんですよ。難しい!

きついレビューをする人もいる。

たまに厳しいコメントをくれる方はいます。大体全体の1~2%といったところでしょうか?もちろん私の力不足なのですが、やっぱりへこみますね。こちらもいい賃金をもらっているわけではないので、Native Campで英語講師をするモチベは下がります。

まとめ

以上が、Native Campで講師として働いてみた経験談です。参考になったら幸いです。


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