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2月14日「バレンタイン・デー」と2月15日「涅槃会[ねはんえ]」のどちらを知っていますか? ある仏教園での施設長と園児たちとのやり取り

写真: 説法するお釈迦さまの絵(巨大な涅槃仏像で有名なタイの寺院「ワット・ポー」にて撮影)

前回の
お釈迦さまは享年[きょうねん]八十歳(涅槃会[ねはんえ]の話)|白井千彰 (note.com)
の続きです。

私がこれまで
涅槃会[ねはんえ]お参りで、お話の導入に使っていたパターンは、
前回の文章にも書いたように、大体、次のようなものでした。

私:「2月14日は何の日ですか?」
 ↓
園児たち:「バレンタインデーです!」
 ↓
私:「では、2月15日は?」
 ↓
園児たち:しーん(静寂)
 ↓
私:「涅槃会です」

しかし、前回のお参り(令和5=2023年2月15日)の時は、
上記のパターンが通用しませんでした。
再現しましょう。

私:「2月14日は何の日ですか?」
 ↓
園児たち: あまり手が挙がらない。
 ↓
私:「では、2月15日は何の日ですか?」
 ↓
園児たち: およそ半数の子が手を挙げる。
 ↓
私:指す。「はい、何ですか」
 ↓
指された園児:「涅槃会!
 ↓
私:「はい、そうです! すごいねえ」

みごとな「嬉しい誤算」でした。
全くもって脱帽です。
<(_ _)>

                    白井 千彰[しらい・ちあき]
         (現肩書き=社会福祉法人 和光保育園 理事・前園長)
補注: 
このブログでは、
『和光保育園 佛教保育のお話し』(旧版)
佛教保育のお話し – 和光保育園 (wakwau.jp)
の文章を転載したものが中心となっておりますが、↑上記の文章は今回初めて掲載するものです。

なお、このnote(ノート)のブログでは、私の技量の関係で、タイ、ワットポーの当該仏画の写真の全体を載せることができず、写真を細長く横長に切り取って掲載しましたが、
『佛教保育のお話し』(旧版)原本
お釈迦さまは享年きょうねん八十歳(涅槃会ねはんえの話) – 和光保育園 (wakwau.jp)
では、
当該仏画の写真の全体がきれいに載っています。

ワットポーというと、お釋迦[しゃか]さまが今まさに亡くなろうとする時の姿を表した巨大な涅槃佛[ねはんぶつ]が有名ですが、
写真で紹介したように、お釋迦さまが生前、生き生きと説法している時の様子を描いた絵もあるのです。

今、この絵を見返してみて、
「そう言えば、日本のお寺では、生前のお釋迦[しゃか]さまを描いた絵が案外少ないなあ」
と思いました。

 (本ブログは、社会福祉法人和光保育園の公式サイトではなく、白井千彰個人のブログです)
                      令和6=2024年2月14日

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