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時折最高 006:John Cage - Three Dances (1945) Dance 3/ Michael Tilson Thomas. Ralph Grierson (1973録音)
2台のプリペアード・ピアノのための曲。
リズミカルで、ある意味素っ頓狂なまでに躍動的な曲。
プリペアド・ピアノ または プリペアード・ピアノ(英: prepared piano、文字通りには「準備されたピアノ」の意)は、グランドピアノの弦に、ゴム、金属、木などを挟んだり乗せたりして(これを「プリペアする」「プリパレーションを施す」などという)音色を打楽器的な響きに変えたものをいう。このようにすることで、ピアノ本来の音色が失われ、金属的な音や雑音の多い独特な音が得られるほか、多くはその音の高さも幾分不明瞭になったり、元の高さとは異なる音高となったりする。
このアイディアは、ジョン・ケージが、インドネシアのガムラン音楽にもヒントを得て思いついたと言われています。
プリペアド・ピアノは作曲家ジョン・ケージが1940年に「発明」したものである。舞踊家 Syvilla Fort (1917-1975) にダンスの付随音楽を委嘱されたケージは初め打楽器アンサンブルの使用を考えたが、公演場所のスペース上の制約から打楽器を大量に使用することができなかったためピアノで代替せざるを得ず、その作曲を進める中でこの楽器を考案するに至った。この時の作品は「バッカスの祭」(bacchanale)である。
ピアノのキーを叩くと、本来の音とは異なる打楽器的な音が鳴ります。よってピアニストにとっては慣れ親しんだ音色・音階が出てこないため、最初は結構苦労するそうです。ピアノという楽器を今で言うフィンガー・ドラムにしてしまうような発明ですね。
一方2013年には、「低予算でガムランを実現する」プリペアード・ピアノのために書かれた曲を、本物のガムランで演奏するというCDが現れました(笑)。これはなかなか面白いです。
さて、この「Three Dances」はケージのプリペアド・ピアノ曲の中でも抜群に躍動的な曲です。その中でも第3部のDance 3は、一聴素っ頓狂な感じがするくらい早いパッセージが続きます。
他のプリペアード・ピアノ有名曲では、「マルセル・デュシャンのための音楽」などは、どちらかというと幽玄なイメージの曲です。
John Cage - Music for Marcel Duchamp (1947)
ジョン・ケージと言えば、音を出さない「4分33秒」が有名な前衛作曲家というイメージが強いと思われますが、1950年代以前の曲には結構聴きやすく、楽しいものも多いです。
とはいえ、従来のいわゆる「クラシック」(バロックとかロマン派とか)とはやはり違うので、そこは相対的な評価で(笑)。
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