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見たことのない鳥を探して ~知識ある人生~

 noteを書き始めてからしばらく温めていた記事があります。
 「アボセットをさがして」というタイトルで、下書きの奥底でずっとずーっと眠っていました。

 アボセットってなんでしょう?
 この記事のURLを見てください。
~~note.com/kind_avocet515/n~~
 ここに潜んでいます、親切で優しいアボセットが。

 これは自動で設定されるnoteのID。
 どこかのタイミングで変更すればよかったんでしょうが、3人で話し合うのが嫌でこっそり放っておきました。

 このアボセットが何かというと、鳥の名前です。
 和名をソリハシセイタカシギという、水鳥の一種ですね。
 クチバシの先がちょっと反りあがっているのが特徴です。名前のまんまです。

Photo by (c)Tomo.Yun

 noteを書き始めてからずっと画策していました。
 このIDをネタにしてやるぞ、と。

 だけど知りもしない鳥のことを書けるわけもありません。
 完全に空想で駆け抜けても良いのですが、どうせなら学びを得たいですし、ソリハシセイタカシギをこの目で見てからにしようと。

 さっそく調べました。
 ソリハシセイタカシギは珍しい鳥のようで、鳥の写真を撮っている人のブログなどではソリハシセイタカシギがやって来たことを人に教えてもらったなどの記載がありました。

 私は鳥フォトグラファーではないのでソリハシセイタカシギが飛来してきたとしても教えてくれる人がいません。
 かといって、野良で水辺に馳せ参じたところでそこにいる鳥がソリハシセイタカシギなのかどうかの同定もできません。

 これは八方塞がりだ…と半ばあきらめて、もといすっかり忘れていたのですが、何の因果か幸運にも遭遇する機会に恵まれました。

 それがこちら。

看板を読んでいるクロエリセイタカシギ

 ソリハシセイタカシギではなく、クロエリセイタカシギなのですが。
 創作活動の一環で静岡県は掛川市にある掛川花鳥園さんにお邪魔したのが先の日曜日のこと。
 たまたま見かけて「こ、これは!!」と電流が走りました。

 このゾーンの目玉はオオハシやフラミンゴなのですが、そこらじゅうにいる小さな水鳥に目を惹かれるとは思いませんでした。
 それもこれも、事前にソリハシセイタカシギのことをリサーチしていたおかげです。
 何も知らないままの私だったら「わあ!フラミンゴだ~!」って、海沿いの町に住む無知なお坊ちゃんみたいにカメラを構えていたことでしょう。

 やはり知識
 知識は私たちの生活の解像度を格段に引き上げ、少しのことでも楽しめる心を育んでくれるのです。

 きっと鳥知識がたくさんあればもっともっとたくさん楽しめたことでそう。

 ともあれ、アボセットを探す旅ではなかったのですが、アボセットが居てくれたおかげで楽しい日曜日になりました。

 お土産として購入したのはこの花鳥札。

うっすら猪も描いてある親切設計です

 ボードゲーム好きとしては、変わったデザインのゲームは手に入れたくなってしまうのです。
 友達がいないので、たまに取り出して鳥を眺める素敵なカードとして楽しみます。

(ウイングスパンもやりたいな…)

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