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ビジネスにおける違和感

60歳定年を機に故郷の新潟で老両親との暮らしも漸く3カ月を経過しようとしています。つまり、新しい職場に移って早くも3カ月経過です。たった3カ月しかいないのに、新しく移ってきた会社にやけに長い間務めているように思えています。

今回は、この3カ月間でのビジネス上の違和感を取りまとめてみたいと思います。

1.新入社員研修

 新しい会社に入ったもで60歳ですが、新入社員研修に参加しました。
グループ討議のお題は「新潟の農業を如何に発展させるか?」
 小生が議論の口火を切って「新潟はお米で勝負」→「諸外国に負けないコスト競争力をつけて輸出ビジネス勝ち抜く」etc…..
 しかし、他の参加者からの賛同は乏しく「若い人に早いうちから農業を体験させて重要性や楽しさを学んでもらうべき」との方向に議論は、この大きな潮流に流れてゆきました。
 議論の本流となった「若年層に早くから農業の魅力を伝える」は、素晴らしい取り組みであると思います。
 しかし、俗っぽい「小生」としては、「でも、若年層は、農業の魅力よりITでスタートUP会社の社長のほうが・・・・・っと「突っ込み」を入れそうになるのを必死にこらえていました。
 とりあえず「NYで水耕栽培で野菜を生産しているスタートUP会社がある」程度はお話させていただきましたが。

2.若手・中堅社員

 新潟での会社は、社員全体が比較的「若い」会社です。
 若手・中堅社員も「課長職」や「役員」になれる会社です。
 なので「若手・中堅社員」の勢いで斬新な取り組みを積極的に取り入れてビジネスを拡大させいる風土を感じています。これは、素晴らしいことですし、この経験は自己発展になり次のビジネスチャンスを切り開くきっかけにもなると思っています。
 「しかし、しかしです」・・・・・
 社内のプレゼンや企画資料を見ると、「本当にこの企画で大丈夫か?」「メリデメはどうなっているのか?」「コスト対効果の試算は?」などなど突っ込みどころ満載感は否めません。

 他部署の話は、これくらいにして小生が配属された部署も若手が「シャカリキ」になって業務に邁進しています。この若手社員のパワーは60歳の自分
から見ると羨ましい限りです。30年前は、自分もこんなにパワー満タンで頑張っていたのかなぁ~って。
 で・・・・・
 「シャカリキ」になるのは良いけど、「お客にどんな資料を使って説明するの?」っと聞いてみました。すると、「出来合いの資料で説明します」(=自分で作成した資料はなし)・・・・・・「小生の心の声=え?それでOKなのか?」

3.違和感の正体って?

端的に言えば、30年間もの長きに渡り製造メーカーで培ったビジネススタイルと現在の会社での企業文化の差異によるものと痛感しています。
コスト競争で中国メーカーに苦杯をなめ(製品の廃業)。米国USERから「なんでこんなことで?」っとした事態で訴訟を起こされ・・・・。
そうかと思えば、社内PJを進めて行く中で「ワシは聞いてない」の「一言」でPJが振り出しに戻ったり・・・・・
まぁ~「良いこと?」も「悪いことも」取り混ぜた30年余り。
確かに、「この垢」が、企業文化の差異に直面して「違和感」としてる所以と思います。

ここまででしたら、単なる「定年オヤジの愚痴」で終了ですが、本当に「愚痴」で終わりなのか?
小生の単なる推察ですが、今の会社は「この違和感」を知りたいために小生を雇ったと思っています。
中堅層が比較的多い従業員なためシャカリキにパワフルに仕事をされていますが、小生のような「G~さん」は、考えるんです。
①「そのプランのコスト対効果は?」
  (ビジネスとして成功の見込みは?予想利益は?失敗のリスクは?)
②「時間というコストをどうとらえているか」
  (その時間を別の仕事に使っうとよりも優位なのか?)
③「プレゼンは顧客への説明と言う名のプレゼント」
  プレゼンは、顧客へのプレゼントです。
  折角「プレゼント」を行うのであれば相手に喜ばれる「良い贈り物(資
  料)」に仕上げないといけません。
  これは、小生が30代のころ当時の部長から資料のダメだしを受けた時に   
  言われました。
上記の3項目だけで仕事の深みが加わってPJやプレゼンが格段に違ってくると思います。

60歳の新入社員は、少々「小うるさい」くらいで周りの社員と和気あいあい仕事をしてゆくことになりそうです。
この「違和感」を大切に残りのサラリーマン人生を歩んでゆきます。
ご一読いただき感謝です。

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