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JAAF公認ジュニアコーチ講習会に参加しました①

日本陸上競技連盟では陸上競技に携わるすべての指導者のコーチ資格取得を目指し、資格制度の整備や、コーチ(有資格者)の継続的な学習環境の整備を行うと銘打っています。
私も取らなきゃと以前から思っていましたが、何かしらの理由をつけて今まで取らずにきましたが、一念発起して昨年の11月に申し込みを行いました。

日本陸上競技連盟の公認コーチの資格についての体験談など、あまりネット上にはなかったので、今後取られる方の参考になればと思いこの記事を投稿したいと思います。

まずJAAF公認指導者資格は三つあります。

①公認コーチ講習会
こちらは各都道府県大会上位入賞者レベルの指導に携わる指導者の養成コースです。
各都道府県陸協の推薦が必要となります。
主に実業団の指導者や都道府県駅伝の監督さんたちが持っている印象です。

②公認ジュニアコーチ講習会
こちらは地域スポーツクラブや小中高の部活動において発達段階を考慮した、競技者養成のための基本指導ができる指導者の養成コースです。

③公認スタートコーチ養成講習会
現場活動において必要最低限の知識、技能に基づき、安全で効果的な活動を提供できる指導者養成コースです。主にこれから指導を志す方や学生コーチなどが多い印象です。

そして今回私は②の公認ジュニアコーチを選択しました。

ジュニアコーチの受験資格は以下の通りです。
・20歳以上
・指導者として活動している、またはこれから目指す方
・指導者養成委員が認める方(多分申し込み段階で審査されていると思います。
・日本陸連登録者(JAAFIDが必要となります)

このジュニアコーチ資格は、共通科目と専門科目に分かれており、別々の申し込みが必要となります。

共通科目(共通科目Ⅰ)
日本スポーツ協会が運営をしており、45時間のeラーニングが必要となります。
受講料は15,400円
まずは、日本スポーツ協会に指導者マイページの登録をしましょう。
共通科目の申し込みをしてeラーニング開始です。
動画を見て、課題作成を行います。
テキストがあるのでそちらを見れば、それほど難しくはない課題なのですが、それぞれ自分の指導現場を題材にレポートを書くので、あいまいな課題内容で非常に書きにくいです。
コーチとしての指導目標や課題を書いて、2~3週間実施して報告、このような感じです。
また、選択式の問題を6割正解しないと先に進めないテストのようなものもありました。
全ての内容は「達成度〇〇%」と進み具合がわかるので、あっという間に終わってしまいます。
個人差があると思いますが仕事をやりながらでも、本気を出せば2日もいらないくらいではないでしょうか。
※コーチの課題検証期間はうまくごまかしてください・・。

専門科目(オンライン講習)
こちらは日本陸上競技連盟が運営しており、実技20時間、オンライン講習+課題で20時間の計40時間、受講料は18,700円です。

今回はオンライン講習まで受講した内容となります。
ちなみにオンライン講習で事前に「陸上競技コーチングブックが必要となります。
アマゾンなどで購入してもいいそうです。
https://amzn.asia/d/5KojlJE

オンライン講習前に事前提出物があります
①自分のパーソナルデータ
②コーチとしての成長計画
③安全な環境確保のために
これらを事前にメールで提出します。
オンライン講習の数日前にメールが送られてきて、グループワーク用のグループ分けの票が送られてきます。
1グループ6名ぐらいで分けられており、いちおう指導対象の年齢が近い人たちでまとめられているような印象です。

では続いて、オンライン講習当日の様子です。
事前に送られてきたメールにZOOMのURLが張られており、そこからアクセスします。
PCにZOOMのアプリは入れておいた方がスムーズです。
8:45からスタートするの8:30頃から部屋には入れます。
さて、45分になりスタートです。
陸連のお偉い先生がご挨拶をいただきまして、早々にグループワークの部屋に入れられます。
名簿の最初に名前のある人が進行役になり、それぞれ自己紹介をします。
15分ほどで終了をして、元の部屋に戻され、またお話を聞きます。
次は、主にハラスメントやドーピングについてのグループディスカッションです。
進行役は名簿2番目の人に代わります。こちらも15分程度で終了して、元の部屋に戻されます。
そして、全体の部屋で指名されたグループの進行をしている人が発表するといった感じです。
このあともこの流れが続きますが、各グループ当てられるのは1回だけだと思います。
続いて選手の安全面についてのディスカッションを行い、自己紹介+2つのテーマをやります。

それが終わって、休憩となりますが、わずか5分・・。
パソコンから離れて慌ててトイレに行きますが、飲み物を飲んでいる時間すらありませんでした。
終日ずっと休憩時間が短いです・・ここは改善してほしいですね・・。

午前中の後半は栄養講習です。
1時間しかないので、かなり駆け足ですが、知らない知識もありましたし、比較的楽しく聞かせていただきました。
これで午前中は終了となり1時間の休憩に入ります。

スタートの2時間のグループディスカッションの変な緊張感もあり、この時点で疲労感が半端ないです。

午後は13:00から始まり、「スポーツ障害」についての講習です。
こちらも話を聞くだけなので、楽といえば楽なのですが、陸上競技って種目も多く、障害の内容を浅く広く話をする感じだったので、1時間では短く、もう少し掘り下げた内容を聞いてみたかったように思いました。

14:00から「学校部活動と地域クラブ」といった内容で、部活動をクラブチームに移行していく問題点や課題などについてグループディスカッションをします。
その中で、私が感じたのは、国が教員の負担を少なくしようというところからスタートした移行ですが、方針がコロコロと変わり、日本陸連の方もそのたびに対応を変えて苦労されているんだろうなぁと思いました。
まだ制度としてスタートしたばかりで、人材、組織、お金の問題が山積しているようで、まだまだ時間はかかるんだと思います。
そして最後に2時間を使って「トレーニング計画」を最後にやって終了となりますが、正直ここはいらないのではないかと・・個人的には思います。
グループ内で人脈が広がることは有意義だと思いますが、ここに2時間は非常に長いです・・。

17:00となり、これでオンライン講習が終了となりました。
全体的にオンラインといえども、参加者と話しをする時間がとても長く取られていました。
普段、接することのないコーチの方々とコミュニケーションが取れたことは非常に有意義でした。
ただ、その時間が長く取られていることで、講義の内容が浅く広くなっており、スピーカーの先生もかなり駆け足で進める講義になっていました。

以上が私が経験したJAAF公認ジュニアコーチのオンライン講習の概要になります。
この後、実技の講習を2日間行い、晴れて資格取得となります。
ただし、試験もありますので、それをパスできなければなりません。

また、実技の内容についても投稿できればと思います。

今回、記載した内容は、今後変わっている可能性もあったり、私が勘違いしている可能性もありますので、自分の目で日本陸連、日本スポーツ協会のHPで確認することをお勧めいたします。

ではまた、実技講習の後に投稿します。


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