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機械設計用の3次元CADとは(3)

前回の3次元CADのメリット・デメリットおよびその裏返しである2次元CADのメリット・デメリットをまとめてみました。

では、どちらがいいの?という疑問が出てくるかと思います。

この文面の流れで行くと、当然、3次元CADなんでは?と感じるかと思います。

実際、そうなのですが。

では、なんで3次元CADの方が2次元CADよりもいいのかということになるかと思います。

それは、使い始めたからすぐにでも、部分的に自動で設計できるという点でしょうか。

標準的な機械(標準機)を製造販売しているメーカーだと、ある程度自動で設計できるようにプログラミングを組めることができ、設計時間をかなり短縮できます。(Solidworksではマクロという機能)

また、多様のデータが蓄積されます。

3次元CADで設計すると、設計データとしては、

1.部品データ

2.組立データ(アセンブリデータ)

3.構成部品データ(BOM)

4.部品図、組立図データ(図面の形態)

があります。

一方、2次元CADは、手書きで書いていたものをそのままコンピュータ上に書くだけで、3次元CADで作られる上記のデータがほとんどなく、部品図と組立図のみとなります。

さらに、3次元CADでは、構成部品データが出力できるので、組立モデル(アセンブリモデル)にすべての構成部品を組み込むと設計者は何も考えずに自動的に部品表の形式に出力できます。

3次元CADはかなり高価なので、特に中小企業などでは、導入にあたり躊躇します。

2次元CADは手頃な価格なので、簡単に導入してしまいます。

以上のことを踏まえて、失敗工数まで含めてた費用対効果で考えると、3次元CADを導入がよいのではと考えます。

3次元CADでは、干渉チェック機能があるので、その機能を使って事前にチェックすることで、失敗工数をかなり削減できます。

さらに、ANSYSなどの解析ソフトにデータを受け渡してシミュレーションもできます。(さらに費用がかかります)



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