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#ジャパンカップ

《レース3日前》
最近忙しすぎて、データの整理もまともにできていない。巷では3強対決なんて言われているが、確かに3頭は強いと思う。

今回、登録場の内、すでにラブズオンリーユーはJCを見送って、有馬記念に行くようだし、サートゥルナーリアは回避するらしい。

となれば、ますます3強ムードが高まるだろう。オッズの崩壊も十分に考えられるので、3連単1人気が10倍未満なんてことも考えておく必要があるし、そもそも、ギャンブルとしてどうなんだろうと言う点が気がかりだ。

さて、例によって、現時点の出走予定馬のうち、G1タイトルホルダーとその持ちタイトルを洗い出したい。

★G1勝利経験馬ともちタイトル
①アーモンドアイ
2020天皇賞・秋
2020ヴィクトリアマイル
2019天皇賞・秋
2018ジャパンカップ
2018秋華賞
2018オークス
2018桜花賞
2018シンザン記念(G3)

②キセキ
2017菊花賞

③コントレイル
2020菊花賞
2020神戸新聞杯(G2)
2020ダービー
2020皐月賞
2019ホープフルS
2018東スポ2歳S(G3)

④デアリングタクト
2020秋華賞
2020オークス
2020桜花賞

⑤マカヒキ
2016ダービー
2016弥生賞(G2)

⑥ワールドプレミア
2019菊花賞

とまあ、G1馬と言えども、持ちタイトルだけで言うと②、⑤、⑥はそこまで強く押せないの本音だ。

こうして比べると、やはり、上位3頭の能力は抜けていると思うし、もし、上位に割って入る馬がいるとしたら、正攻法の力比べではなく、3頭の競り合いから脱落した馬のポスト(漁夫の利)を狙うに馬に注意することになるのではないかと考えている。

と言うことで、今回は、上位3頭の力関係(序列)と、下位評価馬のドロップアウトがあった場合に介入しそうな他馬のピックアップを行っていきたい。

★ステップレース

まずはステップレースの確認から。
上の画像とおり、過去10年の3着内馬30頭とも、9月下旬以降のレースを使ってきており、その内訳を整理すると次のとおりとなる。

①前走G1
天皇賞秋 17頭
凱旋門賞 3頭
秋華賞 3頭
菊花賞 1頭
エリ女 1頭

②前走G2〜G2
京都大賞典 3頭
神戸新聞杯 1頭
アルゼンチン 1頭

整理すると、25/30頭の割合で、前走G1の方が圧倒的に優位にある。そして、前走G3組以下からの3着内馬は1頭もいないこととなる。

このように、着内のシェア率に着目した場合、前走G1組の中でも
天皇賞秋>秋華賞>菊花賞
の関係となっていることがわかる。

ちなみに、この3レースの成績は
天皇賞秋組が 5-4-8-40
秋華賞組が 2-1-0-2
菊花賞組が 1-0-0-4
となっており、勝率、複勝率とも前走秋華賞組が抜けているが、サンプル数が少ないため、過信は禁物に思う。

ただ、仮に秋華賞組が有利だと仮定するならば、その調整過程において、最も時間的余裕があることに加え、斤量が53キロと恵まれている点が大いに影響しているように感じる。

と言うわけで、ステップレースからの考察としては、複勝率ベースでの序列に鑑み、
デアリングタクト>アーモンドアイ>コントレイル
としておきたい。

★前走映像からの考察
次に前走映像からの考察だが、1頭目はデアリングタクトから。
秋華賞タイム差0.2秒差での勝ちをどう評価するかが難しい。一度も負けずに3冠という偉業を達成した牝馬であり、世代を超えた逸材だとは思うが、前走の着差だけを見れば、平凡に思う。

仮にデアリングタクトがJCを勝てる馬だとすると、秋華賞を2〜3着した馬もそれなりに評価できることとなる。ところが、秋華賞で3着したソフトフルートは、その後エリ女にも出走し、6着と結果は振るわず、大した見せ場もなかったように思う。

まあ、レース感覚が詰まっており、疲れが残っていた可能性や、ノームコアが妙な逃げをするもので、位置取りの悪い馬には展開利もなかったことが成績不振の一因だったと言い訳することもできるので、ソフトフルートの凡走をそこまで悲観しなくてもいいのかもしれない。

戦績からして、少なくともデアリングタクトはソフトフルートより秀でており、同じ3歳牝馬でオークス2着馬のウインマリリンがエリ女でも4着していたことからも、仮に、デアリングタクトがエリ女に出走していた場合であっても、3着内に入ることは難しくはないように思う。

以上から、牝馬相手であれば、古馬G1クラスとも渡り合えるだけの能力は十分にあると考えて差し支えないように思う。

今回、想定オッズで4番手評価となるのがカレンブーケドールと言うことを考えると、少なくともカレンブーケドールよりは遥かに強いだろうと思え、3着内の可能性は決して難いものではないように思う。ただ、勝ち切るかについてはとても難しい判断と言うことを書いておきたい。

2頭目はコントレイル。
3歳の暮れにしてすでに7勝。内重賞は6勝。すでにG1タイトルを4つも持っており、とんでもない能力の持ち主であることを裏付けている。当然、順調に仕上げる時間的猶予があった場合、素直に1番手評価としたい。

ただし、前走の猛烈な叩き合いで、アリストテレスに抜かせることなく勝ちきった点は、非常に評価したい一方で、レース間隔が短い点は、馬体の回復が不十分に終わることも感じてしまう。

特に、今回の1週前追い切りで、併せ馬に遅れるなど、いつもとは異なる雰囲気を醸し出しており、無理な出走になってしまうんじゃないかと不安が過ぎる。

3頭目はアーモンドアイ。
前走天皇賞秋を勝った時に感じたことは、2年前のJCや去年の天皇賞秋を勝った時と比べて、衰えたなあと言う感想だ。

もちろん、今だって十分強く、G1でも勝ち負けは必至だと思うが、もう伸びしろはないし、昔は負ける気など微塵もしなかったが、今回は流石に厳しいのではないかと、思ってしまう。

ここ2戦は上がり最速でもないし、良好なスタートとは言え、以前とは異なる点が気がかりだ。

また前走からのレース間隔についても、ずっと休み休み使われてきた馬だけに、若駒のような扱いに不安を感じずにはいられない。

というわけで、前走からの考察については、3頭とも不安点がないわけではなく、凡走のリスクはそれぞれ抱えていると考える。

《レース前日》
どいうわけで、あっという間にレース前日になってしまった。

今更、ダラダラ書く必要も無いと思い、まず3強に対する序列をここで述べたい。

1 デアリングタクト
2 コントレイル
3 アーモンドアイ

まず、アーモンドアイの序列が最も低い理由については、ローテーションと内枠にある。

先の安田記念の際にもパフォーマンスを落として2着したが、やはり間隔を詰めてレースに臨むと連勝は難しくなると思っている。

また、今回3強の中では最も内よりの枠を引いており、痛んだ馬場を避けるためには外に出す必要があるが、流石に遠い。

一旦、下げて外に出す方法もあるが、過去10年の勝ち馬10頭中9頭が4角6番手以内と言う点を考えると、下げてしまうと勝ちは遠のくと考えるのが妥当だろう。

次に、コントレイルについては、3強の中では最もいい枠を引いたように思うが、菊花賞を使ってきた馬の成績は振るわず、コントレイルにおいてはアリストテレスとの死闘を繰り広げた影響も残っていると考えている。

菊花賞1着馬の成績が0-1-2-2と振るわないのは、単純に前走の消耗によるものと考える。

最後にデアリングタクトは、枠については恵まれた印象を持たないが、やはり秋華賞組の成績がいい点をあげたい。

オークスの走破タイムは今トレイルのダービーのそれより0.3秒下回るが、ほぼ同じくらいの能力評価はしても差し支えないと思うし、ローテーションとハンデについては明らかに他の2頭より恵まれている。

以上より、この3頭の序列については、上のとおりとしたい。

★他馬の介入
3強を尻目に、間に入ってくる馬を考えたところ、グローリーヴェイズを1頭目にあげたい。

ステップレースに京都大賞典を使っており、この組からの勝ち馬も出ている点は強みに思う。

また、本馬は海外レースだが、香港ヴァーズ(G1)を勝っており、その時にはラッキーライラックを0.6秒も離している。この点からも、素質の高さは十分証明されており、3強とも十分に渡り合える可能性があると考えている。

不安点を挙げるとすれば、府中で走った経験がないことで、こればかりはどうしようもない。

その他、開催する年によってと異なると思うが、ジャパンカップは、瞬発力より持久力が求められるレース傾向にあると思っており、3000メートル以上の重賞で好走歴のある、キセキ、ウェイトゥパリス、ミッキースワロー、パフォーマプロミス、ワールドプレミア、ユーキャンスマイルにも注意しておきたい。

特に、しっかりステップレースに該当している、キセキ、ウェイトゥパリス、パフォーマプロミス、ユーキャンスマイルは多少押さえておいても損はないように思う。

★各馬の印
以上を踏まえて、各馬に印をつけたところ。次のとおりとなった。

◎グローリヴェイズ
◯デアリングタクト
▲コントレイル
△アーモンドアイ
×キセキ
×ウェィトゥパリス
☆パフォーマプロミス
☆ユーキャンスマイル

★買い目
馬連
15-2.5.6
3連複
15-2.5.6-2.5.6
3連単
15↔︎2.5.6→4.8.10.13

※予算の関係から、馬券上は2.5.6を同列に扱うことになってしまいましたorz

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