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〇〇風味。

洋ナシを頂いた。箱に入った産地直送のやつ。”今が食べごろ””何日頃が食べごろ”シールつきである。懇切丁寧。生産者の熱い気持ちの塊。

”洋ナシと僕との関係”は「あ、どこかでお見掛けしたことあります…よね?」くらいの関係。VAPE仲間が作った洋ナシだ。美味しいに決まってるんだ。せーので家族みんなその洋ナシを口にした。

僕は『すごくおいしい!これすごい!』と叫んだ。

妻も『なにこれ!なにこれ!洋ナシっていったい!』と叫んだ。

甘味と洋ナシのいい香りが口に広がる。ジューシー全開。こんなに美味しいのは生まれて初めて。感謝。仲間に感謝である。

子供たちにも感想を聞きたい。さぁおいしいと言ってくれ!んだろう?と言いたい。家族みんなでおいしいおいしいと輪になって踊りたい。どうだ?どうなんだ??

子供たちは嬉しそうに『なにこれ!ハイチュウみたい!!!』と叫んだ。


ハイチュウだと?コーラ飲んで『コーラのガムの味する!すごい!』って言う?僕はおいしいおいしいと狂喜乱舞する子供たちをなだめ、『それはどういう意味だね。ピンと来ないんだが』と問うた。

『洋ナシ初めて食べたから。そしたらハイチュウの洋ナシ味と全く一緒の味だったんだ。だからびっくりしたんだよ。めちゃくちゃ美味しい』と。

彼らは我々大人の”今まで食べたことのある洋ナシと比べて”ではなく、”ハイチュウ洋ナシ味先行”だったのだ。という事は『ハイチュウみたい!!!』という言葉は

”自然のフルーツを極度にお菓子味にしたであろうあの洋ナシ味ハイチュウと一緒くらいのフルーツの旨味甘味香り!!!なんたること!!!すごい!!!”

という極上の誉め言葉だったのである。なるほど。そうくるかと。感心しかり。

むむむと唸っていると横で息子がフォートナイトを始めながらこう言った。

『イチゴ味のお菓子は本物のイチゴの味と全然違うでしょ?だけどね。この洋ナシは全くお菓子と同じ味だったんだ。わかる?この僕らの気持ち。この洋梨はすごいってことなんだよ。これだから昭和の人間は』

ハイハイそうですねと思いつつ今日も”強い酒”を飲むのだ僕は。(倒置法)

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