強い言葉。
上京中のある日、その日は雑貨ショップに行こうと決めた。どうしてもそうしたかったんだ。カワイイ雑貨屋さんにオレは行きたい。女の子の気持ちになろう。
おじさん三人で。
だから今日は何を見ても「kawaii」って言うルールにした。ちょっとした言葉遊びのつもりだった。
「ラーメン屋kawaii」
「タピオカkawaii」
「雑貨屋kawaii」
「バカでかいブローチkawaii」
「いにしえkawaii」
kawaiiという言葉を実際に連呼しているうちにとても不思議な感覚になった。なんかわからないけども"すごく幸せな気分"なのである。こうなるともう止まらない。kawaiiがkawaiiを呼び、幸福度がガンガンあがっていく。
「ハイボールkawaii」
「メンチカツkawaii」
「ポッドkawaii」
「色違いで買ったの。見て。kawaii」
最後には全員キャッキャウフフとJKになった(精神的に)
あえて声に出すということをする遊び。強い言葉はそれに引きずられて心を変えるという体験をした。kawaiiという言葉によりどんどん楽しくなって幸せな気分に満ち溢れた。
と、いうことは逆も然りである。「あー疲れた」と言いすぎるとホントに辛くなる。「もうやだなぁ」と言えばどんどん嫌になる。もしかしたら「死にたい」と言いすぎるとホントに死にたくなるのではないかと。言霊である。
と、いうことは?
(つづく)
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