多忙な彼と暇人キーニャ #2
キーニャの恋愛事情へようこそ!
読んでいただきありがとうございます♪
それでは、さっそく泥沼依存恋愛への過程を振り返っていこう!
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当時21歳のキーニャは今まで何人かと付き合ってきたけれど、あまり続いたこともなく一年記念日を迎えられた人は元彼が初めてでした。
とにかく彼のことが大好きで、こんなに続くなんて相性がいいんだと特別を感じていたし、こんなに一緒にいて楽しくて自分をさらけ出せる人は他にいないだろうと本気で思っていました。
キーニャも社会人になり、めでたく歯科衛生士デビュー。
キーニャが運命を感じて選んだ職場は、ラッキーなことにこの時代には珍しいであろう超絶ホワイト企業で、週休3日、祝日休み、そして有給も取りやすい、最高な環境だったのです✨
それと反対に
元彼の職場はほぼ休みがなく何十連勤は当たり前、彼の仕事は15時スタートの3時終わり。昼夜逆転のような生活でした。
元彼は忙しい、キーニャは暇。
休みの日はほぼ彼に会いに行ってたと思います。特に他にしたいこともなかった。
元彼は職業柄、寝るのは朝4〜5時。寝るのが遅いから起きるのも遅いです。
休みの日は、14時に起きれば早いほうで、17〜18時くらいに起きることも。長い時は20時とか、22時に起きた時もありました。
休みがあまりないからこそ、彼の休みがあると聞いたらデートにいける✨と楽しみにしていました。
でもとにかく睡眠欲が強く、一回寝てしまったら起きない彼。最初は電話で起こしてましたが、寝バックれは日常茶飯時。慣れた頃には電話では絶対に起きないから、彼とデートに出かけたいキーニャは会いに行って起こすしかない!と思っていました。
最初のうちは起こそうと試みるものの、あとちょっと寝かせてあげよう。と思う気持ちもありました。
そんな寝てる人に会いにきてはただ起きるのを待ってるキーニャ。
夜が近づくにつれて少しずつ暗くなる部屋であの時何を思っていたのだろう。
全然起きず、心で泣いた日々。
今だったら絶対むりだし、寝てるならほっといて自分の好きなことしに行こ!と思います。
でも当時のキーニャは、とにかく優しすぎた。
自分がどうしたいのかは後回しにして、彼の状況や気持ちを考えては、彼に合わせた過ごし方をしていたし、それが自分の幸せなのだと思っていました。
あくまでも、彼の仕事を理解している『いい彼女』でいたかった。
その空白の時間さえ、《彼と同じ空間にいる》という事実で満たしていたかった。
キーニャの恋愛事情より。
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