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【デュエプレ】19弾環境における白緑アガサ天門のすゝめ【全文無料】


はじめに

こんにちは、菜花黄名子です。
現在デュエプレ界隈は新弾情報で沸き立ち、19弾環境も煮詰まってきていますが、今回は自分が19弾環境で最も愛用した【白緑アガサ天門】について、構築や各対面のプレイング等をゆるく解説していこうと思います。
現環境においてもこのデッキタイプはAD、ND共に2期連続で最終1位のプレイヤーが使用しており、19弾環境における一つの結論デッキだったと言えるのではないでしょうか?
筆者はアガサ天門で突出した実績を残した…訳では無いんですが、一応直近の「ライオネルCUP」「ベートーベンCUP」のNDにおいてどちらもアガサ天門を使用してレート1700に到達、最終レジェンド入りを達成しており、対戦回数も数百戦を超えているためある程度の信憑性はある…筈だと自負しています。

今回はあくまで白緑カラーのアガサ天門の解説なので、ドロマー等他のカラーリングのアガサデッキの解説は割愛します、ご了承ください。

デッキリスト

初動の枠を調整の段階で増減することが多いですが、白緑アガサ天門は概ねこの34枚が確定枠になると言っていいでしょう。
現在はこの確定枠を基盤として、オーソドックスな基本型とザビミラ大地のパッケージを採用したザビミラ型の二種類が白緑アガサ天門の主流となっています。

サンプルリスト1
サンプルリスト2

一応、筆者が前期ベートーベンカップのNew Divisonで使用していたリストがこちらになります。

ベートーベン杯ND最終15位 最高レート1702

基本型をベースに、ミラーをはじめ多くの対面で踏み倒して強いブラックを採用。多色濁りこそ気になったものの活躍してくれる場面も多かったです。

ここからは、各カードの採用理由、各対面のプレイング等を筆者自身の経験を踏まえて解説していきます。

確定枠カード解説

《フェアリー・ライフ》《霞み妖精ジャスミン》

初動枠。基本的にどちらも4投ですが調整するのであればこの枠だと思います。2コスブーストの枠を《ジャスミン》ではなく《ピクシー・ライフ》にしている方もいますが、
・《封魔ゴーゴンシャック》が立ってる状況でも手打ちしやすい
・《ライフプラン・チャージャー》の回収先になる
・終盤でも打点として活躍する
…といった理由から、筆者は本デッキにおける2コスブーストの優先度は無色のカードを採用しない限り《ジャスミン》>《ピラフ》だと考えています。

《眠りの森のメイ様》

さっさと永眠してください

実装から今に至るまで物議を醸している現環境の台風の目ともいえるカードですが、このデッキにおいても1ターン目における最強の初動としての役割を持ちます。
白緑アガサ天門でメイ様を使うにあたって気をつける事は「先1以外のタイミングで出しても弱い」「1枚プレイ出来たら基本的に2枚目以降は出さない」点を心掛けましょう。
前者について、例えば【刃鬼】対面で初手に《メイ様》と《ライフ》、他が多色or白のカードだったとします。この場面、先攻ならば先1メイ様安定ですが、こちらが後攻の場合、相手が初動をプレイした際に3ターン目に《どんどん吸い込むナウ》でこちらのメイ様が仕事する前にどかされるリスクがある為、無理して1ターン目に出すよりは2ターン目にライフを打つ方が裏目が少ないです。
後者に関しては、この山はコンボデッキ故にマナを伸ばすよりも手札の質の方が重要であり、そうした理由からこのカードの役割は「手札に強力なカードを抱えやすくする置きブーストシステムクリーチャー」といった認識なので無理して手札を消費してまで2体目を置く場面はほぼ無いです。
それに加え、このデッキはゲーム後半につれて盤面が重要になってくる事が多く、出し過ぎると盤面を圧迫する上に山を削り続け最悪ライブラリアウトで負けるリスクもある為、2枚目以降は極力出さないようにしましょう。
但し《ザビミラ》《大地》を採用したタイプなら話は別。上記の問題点を綺麗に解決してくれるからです。

《ライフプラン・チャージャー》

緑のブレイン・チャージャー

このデッキの貴重なリソースカードで最強の潤滑油。2ターン目ブースト→ライフプランでブロッカー回収→6マナ天門で踏み倒しと綺麗にマナカーブが繋がります。ジャスミンやメイ様でクリーチャー数をかさ増しする事によって、5枚捲ってノーヒットの可能性を少しでも下げています。

《ヘブンズ・ゲート》

このデッキのキーパーツであり《大地》を採用しない場合唯一の受け札。ブロッカー等は《ライフプラン・チャージャー》でサーチできますが、呪文はマナ回収以外にサーチする手段が無いのでマナに埋めるかどうかはよく考えましょう。
どんなに絶望的な状況でも、トリガー天門の勝ち筋がある限り希望を捨てないように。コンセプトなので4投。

《超次元マザー・ホール》

5枚目以降の天門…と一言で片づけられないほど多岐にわたる役割を持つ。
手札が枯渇しがちな先攻だと天門よりもこっちをプレイする事の方が多く、天門と比べて確実に2体展開出来る。ゲートの枚数を少しでもかさ増しする事でアガサがバウンス等で除去されてもすかさず後続展開できる可能性を上げるために4投安定です。
マナに欲しいカードがある時はジオザマン、覚醒条件を満たしているならシュバル…といったように場面に応じて出すべきサイキッククリーチャーは使ってる内に分かってくる筈です。
また、忘れられがちですがブロッカーを出さなければ1ドロー出来るので、アガサが引けてない際には手札からアガサ以外のブロッカーが出せる状況でも、あえて出さずに1ドローでアガサやライフプランを引きに行くプレイングもあります。

《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》

このカードの事を「岸田メル先生」と呼んでる奴、多分自分だけ

(名前が長いので以下、DMと略します)
召喚時または攻撃時に敵獣一体をフリーズさせる効果を持ち、《アガサ・エルキュール》の効果で踏み倒すことにより相手の《鬼丸覇》や《MRC》等の厄介なSAを止めることが出来ます。また、攻撃時のタップ効果でブロッカーを乗り越えながら殴れたり、相手の殴り返しを防げる攻防一体のカードと言えるでしょう。
対ミラーやリキッドピープルは勿論、様々な対面で活躍するアガサに次ぐこのデッキの要であり、このカードが何枚盾に埋まっているかで勝敗が決すると言っても過言ではないでしょう。4投。

《奇跡の精霊ミルザム》

なんで再録しちゃったんですか??

盾の枚数がリソースに直結する《アガサ・エルキュール》にとって、天門で同時に踏み倒せるこのカードはまさに鬼に金棒と言えるでしょう。覚えておきたいテクニックとして、基本的に天門からアガサと同時に踏み倒す際は《ミルザム》→《アガサ》の順に出した方がいい場合が多いです。これはデュエプレのルールでは効果の処理が右から順に解決されるため、ミルザムが除去された際にアガサの踏み倒し効果を解決した後にミルザムの効果で盾回収効果が処理されるからです。ただし、ミルザムを右に出すことでミルザムが呪文で除去された際の盾回収でブロッカーが手札に加わると、盾に天門マザホが残った際のバリューが上がる為、あえてアガサ→ミルザムの順で出すケースもあります。まあ大体ミルザムアガサの順に出せば問題はないです。
採用枚数に関してですが、積極的に引き込みたいカードですが《アガサ・エルキュール》の効果で踏み倒せず、2回以上プレイする事が少ないので筆者は2枚で十分だと考えています。

《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》

通称アガサ博士

このデッキの核。何故か付いてしまったブロッカーのせいで《ヘブンズ・ゲート》や《マザー・ホール》で踏み倒せるようになってしまい、無事に偽りの歴史を歩む事になりました。どの対面においてもとにかくこのカードを素早く着地させる事を狙っていきましょう。絶対に4投。

自由枠候補カード解説

《秋麗妖精リップル》

かわいい!!111

《アガサ》《DM》《ミルザム》の中から好きなコマンドを場面に応じて持って来れる優秀な中継ぎ。1t目メイ様→《リップル》でブロッカー回収→天門で踏み倒しの動きが強いです。青単対面で《ゴーゴンシャック》に阻害されない生き物なのも偉い。探索が濁る為、コマンド4種目以降を採用するかはお好みで。

《超次元ホワイトグリーン・ホール》

出すのは大体プリンかシュバル、たまにタッチャ

対ビート用最終兵器。多色である点がネックですが、不利な青単相手に勝ちきるにはこのカードを入れるのが一番手っ取り早いです。単に天門を仕込むだけでなく、相手の展開に備えてあらかじめ《DM》を仕込む、殴りに行く際のトリガーケアに《フェアリー・ホール》を仕込む、相手ターン中にアガサの効果で踏み倒してマナから好きなカードを回収する…等色々小回りが利き、多色であることを考慮しても採用する価値のあるカードです。
但し、AllDivisionでは《超神星マーキュリー・ギガブリザード》や《光神龍スペル・デル・フィン》《偽りの王 ナンバーナイン》といったS・トリガーを封殺するカードが跋扈しているため、受ける余裕が無く自身の動きを通すためにこのカードの優先度は落ちます。

《超次元フェアリー・ホール》

このカードに関しては、基本型においてはほぼ確定枠でいいと思います。
例えば、欲しいカードがマナ落ちしてる場面は《ジオ・ザ・マン》で回収したり、盤面にブロッカーがいて次に攻め込みたい時にはキルタッチャを展開して覚醒を狙う、リーサルを狙う、もしくは厄介なシステムクリーチャーを除去したい時には《勝利のガイアール・カイザー》を出す…といったように場面に応じて的確にサイキック・クリーチャーを選びましょう。
また、アガサの効果で盾から踏み倒しても勿論強力ですが、アガサが立ってる盤面でこちらの攻撃時に相手が呪文S・トリガーを唱えた際にカウンターで《勝利のガイアール・カイザー》を出すことで1打点増やすことができるため、実質的なトリガーケアが可能です。(相手の盾が0枚になったタイミングで唱えるのがより効果的です。)
上述したように基本型では確定枠と言っていいのですが、ザビミラ型だと次元の枠がカツカツのため基本的に不採用となります。

《母なる大地》

7コスでも十分つえーよ!

あらゆる不可能を可能にすると言ってもいいパワーカード。役割を果たした《メイ様》を引っ込めて大型に変換したり、逆に相手の切り札を除去して《メイ様》を引っ張り出したりと現環境では何かとメイ様と縁のある1枚。
このデッキにおける貴重な除去S・トリガーであり、《BAGOOON・パンツァー》《悠久》《エル・ドラード》…といった白緑カラーだと触りづらい厄介なクリーチャーをどかせる強みがあります。
ザビミラ型なら確定枠と言っていいですが、基本型においても枠を捻出出来れば採用を検討したいカードだと思います。

《復活の祈祷師ザビ・ミラ》

死海竜とはズッ友

ザビミラ型のフィニッシャー。かつての【鬼流院刃】や【アナカラーザビミラ】のように《母なる大地》で踏み倒す前提で枚数はタッチで2~3枚に絞る事が多い。相手のターン中に大地やアガサの効果で踏み倒し、効果で《勝利のプリンプリン》を出せば相手の打点を1体止めることが出来ます。

《聖隷王ガガ・アルカディアス》

基本型におけるフィニッシャー候補で、役割を終えたプリンやミルザムに乗せることが多い。デーモンコマンドに乗せることが出来ず進化元がいないと死に札になりがちで、アガサさえ着地出来ればカウンター展開からの過剰打点で殴れば大体勝てる為に優先度は低いが、ミラーの天門や《ウェディング・ゲート》《DNA・スパーク》等をケアして殴れたり、ミルザムを進化元にしてデメリット効果を無視したり(通称ミルキャン)といった強みもある。採用する際にこのカードは「イージーウィン製造機」という認識を持っていればいい。

《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》

主戦場は試練の塔

アガサから踏み倒せる確定除去持ちクリーチャーであり、盾焼却でトリガーケアしながらフィニッシュに近づけるパワーカード。《母なる大地》の項目で紹介した厄介なクリーチャーを除去できるのは勿論、相手の打点を止める目的でアガサのバリューを少しでも上げるために、5枚目以降の《DM》として採用される事が多い。運が絡むものの《マザー・ホール》から《アガサ》と《アンタッチャブル》を出して盾からこのクリーチャーを踏み倒せれば2点焼却→アガサ3点でイージーウィンが狙える。やはり最大のネックは白緑の絡まない多色という点で、手出しが困難な上に濁りで自身の動きを阻害する点は見逃せない。ただ、それでも基本型にこのカードを採用するメリットは大きく、初動を少し削って大地も併せて採用される場合もある。

《狼虎サンダー・ブレード》

上述した《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》の多色濁りを嫌ってもしくは資産的な理由から採用される場合がある。《ガガ・アルカディアス》の項で解説したように超過打点で殴らればトリガーケアは不要と考えるプレイヤーも一定数いる為だと思います。ただ、やはりカードパワーではブラックに劣っており、手出しが難しいという弱点も解消されておらずブラックとどちらを採用するかは好みの問題になってきます。パワーが7000なのでミラーのDMと相討ちになってしまうのも地味に痛い。

《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》

現環境だとあまり見かけないカードですが、《DM》とのシナジーが強力な1枚。特にミラーではアガサと共に立てることによって相手の攻撃に反応して自身のブロッカーが起き上がるので完封も狙えます。こいつ自身はブロッカーを持たないため天門マザホで踏み倒せない点がマイナス。

《お清めトラップ》(AllDivison)

現状ADでのみ使用可能、仮想敵は勿論【MRC】対面。アガサが除去呪文でどかされたとしても盾にこのカードが埋まっていればMRCの着地を阻止する事が出来ます。現状明確な墓地利用デッキがMRCぐらいしか無いので(一応ロマネからのヴィオラ蘇生展開を阻害出来たりはする)採用するかは環境に合わせてお好みで。

その他にも、
《ジオ・ブロンズ・マジック》
《超次元ドラヴィタ・ホール》
《光器パーフェクト・マドンナ》
《次元流の豪力》
...etc
この辺りは好みの範疇になってくるので割愛します。上げだしたらキリが無いですが、要望が多いカードがあれば追記しようと思います。

超次元枠解説

《時空の英雄アンタッチャブル》

その名の通り効果で選ばれないアンタッチャブル効果を持つサイキック獣。主に《フェアリー・ホール》からキルと同時に展開して次回リーサルを狙うのが主な使い方です。《シュバル》覚醒後、相手ターン中にアガサの踏み倒しでこいつを出すと自分のターンの初めにシュバルの覚醒に反応してこいつも裏返るので余裕があれば積極的に狙いましょう。
こいつが付属している《超次元サプライズ・ホール》がDMPS-09で再録されているため、次弾でも引き続き使用可能。

《時空の喧嘩屋キル》

《アンタッチャブル》の項で前述した通り《フェアリー・ホール》からチャブルと同時にばらまく打点要員。(場面によってはたまに裏面を出す事もある)ブロッカーが基本的にパワー6000以上なので盤面に残った状態でターンが返って来れば覚醒して2打点となります。バウンス無効効果によってトリガー《吸い込む》をケア出来ますが、《大地》はケア出来ないので過信は禁物。
こっちも《超次元キル・ホール》がDMPS-08で再録されているためスタン落ちを回避している。

《時空の霊魔シュバル》

登場以来ずっと超次元コントロールのお供

このデッキの全ての超次元呪文で出すことができ、覚醒条件も他のエンコマorデモコマと容易。何より、盾をリソースとして踏み倒す度に盾が減っていくアガサと相手の展開に反応して盾を増やすこのカードとの相性補完は最高と言える。効果処理の関係上アガサの右に立てる事を心掛けたいが、基本的にこいつは覚醒条件を満たしているときに出したりマザーホールの効果処理場サイキック獣は後から出てくるので、意識せずともアガサの右に立ってる場面が多いのであまり気にしなくていいかも。
NewDivisionでは次弾でスタン落ちしてしまうのがかなり痛い。

《勝利のプリンプリン》

メインの効果に関しては最早説明不要だと思うので割愛します。
《ホワイトグリーン・ホール》採用型では当該項目で前述したとおりの使い方をする。使ってる内に「2枚目欲しいな…」とたまに考えるのはこのデッキあるあるだと思います。多分。

《時空のガガ・シリウス》

《マザー・ホール》や《ザビ・ミラ》から出せるブロッカーで、シュバル覚醒の頭数としても使える。裏面は攻撃もブロックもされない優秀な打点だが、《翔天と天恵の声援》の除去範囲なので注意。
主に【祝門】対面で大活躍する。

《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》

序盤にマナに埋まったカードを回収できるこのデッキにおける貴重なリソースカード。こいつを出せる超次元呪文を引けている時は積極的にブーストして後からこいつでコンボパーツを回収…と言ったプランをとる事も多い。
《メイ様》との相性は言うまでも無く良い。ライフプランを無限に使いまわすコンボも強力。

《魂の大番長「四つ牙」》

クソデカメイ様

ご存じ強力な置きブーストソース獣だが、主に《マザー・ホール》等から出せるパワー6000の二打点として運用する事が多かった。盤面に《メイ様》がいない時、マナゾーンに《ジオ・ザ・マン》で回収したいカードが特にない場合に出すといい。

《勝利のガイアール・カイザー》

闇火自然の超次元呪文を実質SAにしたスーパー汎用カード。使用場面は《フェアリー・ホール》の項目で解説した通り。ザビミラ型では枠の都合上フェアホと一緒に抜けがち。

《竜骨なる者ザビ・リゲル》《ハイドラ・ギルザウルス》《ガロウズ・セブ・カイザー》

ザビミラ型のフィニッシャー。合体した死海竜の「このクリーチャーの攻撃中、または相手のターン中、相手はコストを支払わずに呪文を唱えられない」効果は単にトリガー封殺だけでなく、ミラーにおいても相手のアガサの盾から呪文詠唱が出来なくなるため、相手のターン中に合体を狙いたいです。(クリーチャーの踏み倒しは召喚ではないため防げないので注意)
《ガロウズ・セブ・カイザー》は一応《マザー・ホール》から出せる二打点なので頭の片隅に入れておきましょう。

《時空の戦猫シンカイヤヌス》

マザホから出せます

ザビミラ型の(ry 死海竜と一緒にザビミラを走らせましょう。
基本型でもアガサで2回呪文を唱えられる状況になった際にヤヌス+キルor生姜で2打点生成できるのですが、何せ枠が無いもので…。そういった状況はプレイングでカバーできる範疇なので基本型だと不採用になりがち。

超次元枠候補カード解説

人によってはたま~に採用される事があるカード群。

《時空の双英ジョン・タッチャブル》

《ホワイトグリーン・ホール》の効果を両方使う事ができ、自身もフィニッシャーになれる有用なカードだが、詰めるなら本家《アンタッチャブル》で十分かつキルチャブルをばら撒いた方が強い場面が多いので優先度低め。
採用するならホワグリとセットで。

《激相撲!ツッパリキシ》

主にミラーで盤面の取り合いを有利にしたい時に便利なカード。ホワグリのマナ回収効果を使えつつ、種族がエイリアンなので《ガガ・アルカディアス》を乗せる事が出来るが、進化元なら確定枠の《ミルザム》《プリンプリン》《ジオ・ザ・マン》で十分足りている。

《イオの伝道師ガガ・パックン》

実は筆者は一時期このカードを入れて回していた時期がある。採用理由として、「ミラーや祝門対面に出して相手のゲートを1ターン遅延し、その隙にこちらがゲートから展開orガガアルカディアスで殴る」プランをとっていました。
目論見自体は何度か上手くいったのですが、こいつが立ってる時に《ジオ・ザ・マン》を出すと勝手に合体しやがる事故が多発して大変困らせてくれました。
個人的に正直いらない子ですが、採用するなら《ガガ・アルカディアス》とセットで入れるといいと思います。

《時空の鬼若コーシロウ》

マナが溜まりやすいこのデッキだと覚醒が容易で、攻撃時のコスト8以下の踏み倒しは一見コスト9のアガサと噛み合ってないように見えて、《ザビ・ミラ》を踏み倒してアタキャンするという大変オシャレなプレイングが可能です。
しかし次元の枠が無い。マジで。

各対面相性と対面別プレイング解説

自分が白緑アガサ天門を一通り回したうえで、ミラー以外の環境デッキに対する相性は大体こんな感じだと思います。

有利:【シータ刃鬼】【オオヘラクレス】【速攻】【ワイルド・ベジーズ】
五分:【黒刃鬼】【祝門】【4ⅽメンチ】
不利:【青単ジャバジャック】【赤黒MRC】【ドロマーエイリアン】【ヴィオラ・ソナタ軸ドラゴン】

皆様はこれを見て、「リキピやMRCのような環境に多いデッキに弱いが有象無象には強い」デッキのように感じたでしょう。
しかし、これはあくまで大まかな目安でしか無く、実際はどれだけ先にこちらが手札を揃えてコンボできるか、相手の妨害を躱せるかによって有利不利は試合展開によっていくらでもひっくり返ります。
基本的にアガサさえ着地出来れば大体どうにかなる辺り、アガサのカードパワーが突出してる事が伺えます。
妨害が得意でないデッキに対しては先にアガサを着地させ、盾からの踏み倒しで制圧して相手の態勢が整う前に素早く殴り切る事を終着点としています。
このデッキの主な弱点は、ブロッカーメタ、及び呪文メタに対して脆弱な事と、《特攻人形ジェニー》のような細かいランハンや破壊による確定除去を得意とするデッキを苦手としています。
不利対面の項目で言うと前者が【青単ジャバジャック】、後者が【赤黒MRC】【ドロマーエイリアン】、呪文メタと確定除去を備えているのが【ヴィオラ・ソナタ軸ドラゴン】…といった感じです。
また、アガサのカードパワーこそ高いですが、逆に言えば「アガサの依存度が高く、プレイできるかでデッキの動きが大きく変わってしまう」問題を抱えているが、それはコンボデッキ全般に言える事なので致し方なし。

ちなみにAllも含めるとこんな感じ。

有利:【バルガライゾウ】【ダイヤモンド・ブリザード】
五分:【黒緑速攻】【5ⅽミラクル】【ドリームメイト】
不利:【青黒ジャバジャック】【デイガイエス】

vs青単ジャバジャック

《ゴーゴンシャック》が死ぬ程重くトリガー天門に期待しないと厳しい上、ブロッカーを展開できても《クリスタル・スーパーパラディン》によって常に盤面壊滅のリスクに怯えなければならず、環境トップでありながら苦しい対面。こちらが初動を引いて順当に動ける事が大前提で以下のポイントに気をつけて立ち回る。

①キープするブロッカーの優先度は《DM》>《ミルザム》=《アガサ》。手打ち天門は大体ゴーゴンに妨害されるので、手出ししやすく確実に一打点止めつつ場に残ったら殴り返しで盤面処理出来るDMを優先して抱える。トリガー天門でパラディンを止められる点も重要。
ミルザムはアガサのバリューを増やす為&トリガー天門で相手の超過打点を止める為、アガサはトリガー天門した際に返しのリーサルを決めに行ける3打点と言った認識を持って置くといい。手札に余裕が無い時は《ホワイトグリーン・ホール》で回収する展開になる事を見越してやむを得ずブロッカーをマナに埋める場面もある。

②《ミルザム》を出した後に《ホワイトグリーン・ホール》で天門を埋めない。青単相手に限らずビート対面全般に言える事ですが、ミルザム展開後に盾を埋めてしまうと、ミルザムが除去された際に5枚盾回収がランダムなので折角埋めたS・トリガーが手札に帰ってきてしまう可能性が高い。ミルザムアガサが立ってる場面でホワグリを打つのであれば相手のパラディンをケアしてDMorボルメ(サンダーブレード)を埋めるのが吉。

③リーサルが見えるならさっさと殴る。①で前述したように盾天門した時にアガサの3打点とDMのブロッカーフリーズ効果により横に他の打点が1体でも残っていればカウンターリーサルが狙える。相手の手札と盤面が少ない時、パラディンを出されても負けない盤面であればコントロールしてもいいですが、返しに負ける可能性が少しでもあるならジャスキルでも迷わず殴った方がいいです。相手の《アクア・サーファー》を踏む確率はこちら側の盾に天門が埋まってる確率と同じ約42.7%なので、ある程度割り切ってプレイした方がいいです。
こちら側が事故ってしまうと盾勝負の不利なお祈りゲーになってしまいますがその辺りは仕方なし。

〈青単視点の対白緑アガサ天門〉
とにかく3ターン目に《ゴーゴンシャック》を出したい。2体目を出すことで手打ちの《ホワイトグリーン・ホール》も妨害できるので余裕があれば狙っていきたい。天門以外の除去S・トリガーはたまに大地が入ってるぐらいなので6打点以上貯めてワンショットを狙いたいが、相手にマナを貯められてDMの手出しが間に合いそうな場面では刻んだ方がいい場面もある。トリガー天門をケアして先にパラディンを出しても、盾天門した際に相手がDMを抱えてたら意味が無いのでパラディンは極力最後の詰めに使いたい。
トリガー天門やアガサからDMを出される展開はNDではどうやっても完全にケア出来ないので割り切り。

vs刃鬼

シータ型だと除去札が吸い込むか大地ぐらいなので、アガサが4~5ターン目に着地出来れば踏み倒しによる超過打点で相手のマナが溜まる前に殴り切る早期決着を狙って勝つ。一方の刃鬼側も《勝利のリュウセイ・カイザー》で遅延したり《悠久のフォーエバー・プリンセス》が重かったりと一筋縄ではいかない事も多い対面。相手の超次元ゾーンに《ガイアール・カイザー》《レッド・ABYTHEN・カイザー》がある場合、《超次元シューティング・ホール》が入ってるので警戒しておくように。先1メイ様からの3ターン目リュウセイホールされると非常にきついですが、そんな事されたらこの山に限らず誰も勝てないので割り切り。

母数こそ少ないですが黒刃鬼の場合、《ガチンコ・ジョーカー》によるハンデスがきつく、《ヴィルヘルム》にアガサを除去されてしまうのでシータよりも厄介な対面。しかし、受けが強くないという弱点は相変わらずなのでアガサの早期着地が出来れば有利な事に変わりはない。

〈刃鬼視点の対白緑アガサ天門〉
アガサを出される前にどれだけマナを伸ばせるかが重要になってくる。リュウセイホールを打つ際、相手が6マナに達してない時は手打ち天門orマザホをケアして醤油を出す。既に6マナ溜まってる場合はマナを止める意味が無いのでパンツァーを出した方がいい。単にドローソースとしてだけでなくDMによる殴り返しを受けないので余裕があれば出したい。アガサを除去するための《母なる大地》を1枚はキープしておきましょう。《モーツァルト》を入れておくと大地が強力な受けトリガーになるので個人的におすすめです。

vs赤黒MRC

特攻ジェニーによるハンデスでコンボを妨害され、どうにかアガサ着地にこぎつけても《シューティング・ホール》や《デス・ゲート》といった除去呪文が豊富でかなり厳しい対面。手札が1枚多い状態でスタート出来る後攻側が有利。アガサが盤面に立ってる事が重要なので手札が天門・アガサ×2・ミルザムといった状況で天門を打つ場合、ミルザムアガサよりもアガサ2体出しの方が強いと筆者は思います。(諸説あり)もちろんミルザムも除去された時に実質5ドローできる重要なカードなので可能な限り出したい、なんならアガサを握ってない時は優先的に踏み倒して圧をかける事が多かったです。盾にDMが埋まっていることを確認したらMRCを出してくるまで温存し、相手のMRC召喚に合わせて攻撃を止めましょう。

〈MRC視点の対白緑アガサ天門〉
ハンデスも大事だがシューティングにデスゲート、ヤミノオーダー等の除去札を出来るだけキープする事。盤面からアガサが消えたらクリーチャー型なら《シャチホコ・カイザー》からの特攻ジェニー、呪文型なら合体した《ヴォルグ・ティーガー》によるハンデスでコントロールしていく。相手の手札を枯らして除去札を抱えつつ、トリガー天門から踏み倒される心配が無いのであれば1点ずつ刻んで行ってもいい。《ガガ・アルカディアス》でゲームが半分終わる可能性があるので、ヤミノオーダーをキープする、ABYTHEN等のエイリアンサイキック獣を出すといったケアを忘れずに。何にせよアガサ1枚でいくらでもゲームをひっくり返せるので最後まで油断しないように。

vs祝門

世間一般ではこの対面は祝門側が有利という認識の方が多いようですが、筆者はアガサで何度もこの対面をやって勝ち越してる時の方が多かったので、やってる内に「あれ?もしかして祝門対面カモじゃないか?」と思い込む程でした。
まず、祝門相手には《時空のガガ・シリウス》が非常に強いです。種族がエンジェルコマンドなので《スター・イン・ザ・ラブ》の全体除去の対象外なだけでなく、全体除去後にシールドが全て墓地に行くので返しのターンに《セブ・ランサー》にループ覚醒する事でブロックされずにダイレクトアタックを決められるのでラブの除去効果を強く牽制する事が出来ます。
…にもかかわらずシリウスが立っているのにラブの除去効果を使ってくる方が未だに多く、筆者は半ば呆れています。
フィニッシュはガガアルカやボルブラが入っていれば楽ですが、無い場合はミルザムやシュバルといったエンジェルコマンドを種族に持つクリーチャーが強く、ラブを出されても盤面が壊滅しないように立ち回りましょう。間違っても《キクチ師範代》が盤面にいる状況でミルザムを出さないように。
《チャーマジュン》からの《オレオレ・ダークネス》によるハンデスが苦しいので5ターン目までにアガサを展開したいが、出来ない場合は手札の枚数を奇数にしておく事。

対黒緑(ネクラ)の場合、チャーマジュンダークネスが出来るターンが1ターン早くなるため、先にハンデスが決まれば祝門側が有利。逆にアガサの着地を許してしまったらミルザムやガガシリウスの除去が困難な祝門側がきつくなる…と言ったように先攻制圧ゲー。
祝門対面がそこまで不利に感じなかったのは、おそらく環境が煮詰まるにつれて「ハンデスはオレオレダークネスで十分」といった考え方が浸透して軽量ハンデスがテンプレから次第に抜けていったためだと筆者は考えています。なのでジェニー等の軽量ハンデスを積む余裕のある青黒型が一番きついかも。

〈祝門視点の対白緑アガサ天門〉
《スター・イン・ザ・ラブ》の効果でエンジェル・コマンドは破壊出来ない。これだけは絶対に忘れないように。シリウスが盤面にいる状況で除去効果を使っていいのは《ブラック・オブ・ライオネル》と同時に出した時のみ。祝門側のターン中だと仮に除去効果でアガサを破壊できても効果処理順がアガサの踏み倒しが後になってしまうので、DMなんかを出されたら詰んでしまう。効果を使っていいのはトリガー祝門した時のみで自ターン中にラブは出さないか出しても効果は使わないが吉。
《キクチ師範代》は《ライフプラン・チャージャー》は妨害できないが、《メイ様》を置物にしたりシュバルやミルザムの盾追加を防げるのでしっかりとメタが刺さる。何が何でもこの対面に勝ちたいのならば《ジェニー・ダーツ》辺りを入れてもいい。
黒緑型の場合、上述したエンコマを退かす用に《大地》や《デス・ゲート》なんかを入れておくと勝率が上がるかも。
どのカラーでも最終的には練度の高い方が勝ち越す対面だと思います。

vsミラー

先に言っておきますが、言語化がクソ難しいです。先にミルザムアガサと展開出来る先行側が基本有利ですが、返しにミルザムアガサが間に合えば盾の中身次第で十分戦えます。こうなると盾にどれだけ強いカードが埋まっているかの勝負になります。アガサの効果処理が誘発しまくる難解なミラーですが、気をつけるべきポイントを以下に纏めておきます。

①不用意に盤面を埋めない事を心掛ける。盤面がパンクすると盾に天門が埋まっていたとしてもブロッカーを踏み倒せず、DMにブロッカーを止められながら殴り倒されてしまう。加えて盾5枚以下の状況でミルザムを除去されると負け確となる。《メイ様》を2体以上出すとゲームが進むにつれて盤面圧迫によって苦しくなりがち。

②DMが攻めと守りの要。cipだけでなく攻撃時にもフリーズ効果が発動するので、相手のDMをフリーズで止めるのが一番コスパがいい。上述したように相手のミルザムをアガサで殴り返すのにも使える。

③呪文を踏み倒すかどうかは状況に応じて考える。お互いにアガサが立っている状況で呪文の踏み倒し合戦が始まると、サイキッククリーチャーに反応してデモコマが出てきたり、ライフプランでミルザム回収からの天門マザホ…といったように大変カオスな事になる。相手の呪文詠唱に反応してシールドを削りつつ、こちらの盾を回復できるシュバルの覚醒を可能な限り狙っていきたい。

④盾に天門が埋まっているのを確認出来たら、相手の打点兼ブロッカーを止められるDMと《アンタッチャブル・パワード》がいても負け確にならないようにミルザムを抱えておきたい。逆に山が6枚以下になるとミルザムを出せなくなる。

大地やブラックドラゴン等、アガサを除去できる札を入れた方が有利になりやすいですが、なんと1枚でミラーを完封できるカードが存在します。それこそ自由枠の欄で解説した《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》。
こいつを立てるだけで自軍のブロッカーが全員実質無限ブロッカー化、DMが相手をフリーズさせながら殴る無限アタッカーに変貌し、逆に相手のDMのフリーズ効果は実質無効とワンサイドゲームに持ち込むことが出来るので、ミラーが多いのであれば採用を検討してもいいでしょう。

どの環境デッキにも言える事ですが、大会やランクマッチで勝ちきるにはミラーで勝ち越せる事が大前提なので、状況に応じたプレイングやアガサの効果処理順を試行回数を重ねて感覚で覚える他ありません。勿論、引きの強さも鍛えておきましょう。
…まあもうすぐ環境変わるんですけどね。

vsバルガライゾウ

アガサ側が有利の対面と言われているものの、お互いが100点満点の動きをした時に4ターン目にアガサ側がアガサ着地するのに対し、ライゾウ側がロマネ着地…となるので実際は先行側が微有利、もっと言えばブースト成功した側が有利といった感じです。
ロマネからの《ヴィオラ・ソナタ》でアガサを除去されつつ盤面展開されるのが苦しく、対面側がプレイングを理解してる場合はそこまで有利とは言えません。
こちら側の詰め方はアガサ+ダイイング×2orセブランサーを並べて3点2点トドメが確実。ライゾウ側の有効トリガーは基本的にブロッカーの《イージスブースト》しか無く、最初の3点でイージス2枚抜きしなければDMのアタックトリガーでイージスを曲げてケアする事が出来ます。

〈ライゾウ視点の対白緑アガサ天門〉
アガサが立っている状況で無暗にライゾウやデルフィンを出しても、盾からのDMやブラックに止められてしまう事が多いので、貴重な除去札であるヴィオラは必ず持っておきましょう。例えばロマネを出すターンに多色濁りが発生し、単色カードのライゾウかヴィオラのどちらかを埋めなければいけなくなった場合、ライゾウを埋めてでもヴィオラをキープするように。ロマネさえ出せれば墓地肥やしからのヴィオラ蘇生で十分お釣りがくるので、ライゾウはアガサがいない際のサブフィニッシャーとして使いましょう。

おわりに

ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。白緑アガサ天門のすゝめ、いかがでしたでしょうか?間もなく新弾発売による環境の変化やシュバルのスタン落ちによって、NDでフルパワーのアガサ天門を使える期間は残りわずかです。この記事の内容が少しでも参考になり、「アガサを使ってみたい!」と思って頂ければ幸いです。プレイの分岐こそ多いですが、ざっくりいえばミルザムとアガサさえ出せばどうにかなるデッキなので是非使ってみてください。






最後に筆者から一言

先攻上振れたもん勝ち環境正直おもんないんじゃ!!!!111111


…失礼いたしました、以上でこの記事は本当に終わりです。

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