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砂漠と海とコーキシン

田園都市線の電車に乗っているといろんな人を目にする。スマホをいじるおばさん、ただぼーっと前を見るキャップをかぶったおじさん、顎をさするおじさん、イヤホンをしてスマホを連打する若者、大きく足を組み携帯を触る若者すなわち私だ。

全く困ったもので、20年以上生きていて

私は自分が一体なにか分からない。
わたしはわたしだ!と思っても、寝たらわたしはいなくなる。
起きてる間のぼーっとしてない時だけ、わたしだ。
それならば君は何だ?
そんな不確かなわたしから見えるあなたは、誰なんだ?

JR渋谷駅 見渡せば100人くらいの人がいる、ホームから電車にのるために列に並んでいると、となりにとてつもない女性がいた。ムッキムキで超ロングのドレッドヘアー髪の両サイドは気合の入った野球部の3m刈りくらいみじかさの刈り込み。とにかく、ムキムキなのだ。

私は気になって、『何かスポーツされてるんですか?』
と声をかけた。
すると『あっ、荷物多いですよね笑』
とその女性は答えた。そこじゃない。
リュックひとつだから、多いとは全く思わなかったし、むしろそこに注目して声をかけたのではない。私が声をかけたのはその立ち姿だ。
おそらく本気でタックルされたら負けそうなその体格とオーラだ。

そう思いながら話していた。
彼女はジムで鍛えまくるキックボクサーだった。その肉体美たるや、私は釘付けにされてしまった。

このあとジム行って焼肉にいくらしい。いいね。
その人の友達がウェアー(着替え)を忘れたらしく、ジム行くか行かないかのやりとりがあったらしい。
おもしろい。

渋谷から新宿までの7分間話した。
とても楽しかった。

気になったら聞かずにはいられない
この知的好奇心が私を歩かして動かしているのだろう。

お兄さんも、新宿のゴールドジム来たらいいじゃないですか〜💓
アメトークでみた、あのゴールドジムか。


と言われた時に、2%くらいあり。と思えた。

最近、思考ばっかりで頭でっかちになってる。と言いたいが音楽も、たまにスポーツもやっているからそこまで偏っているわけではない。

彼女の世界観が知りたい。
俺のような、中途半端な筋肉の男にどう思うのだろう。自分が哲学をやっている。と言うと、その女性は『あっ、じゃー、頭いいから効率よく鍛えられますよ!』と言ってくれた。ポジティブ。
哲学やってる=頭良い=効率的
という分かりやすいロジック。しかし、私にはないロジック。ありがとう。

好奇心は今日も止まらない。
自分の世界には飽きてしまっている。
そのカラッカラの飽きた自分の世界とまだ見ぬ潤った水々しい未知の世界を繋ぐのがおそらくこの好奇心なのであろう。

世界よ。未知であり続けてくれ。

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