behringer MDX2100 COMPOSER (2ch compressor)
スペック
創業直後のbehringerが作っていた良質なシリーズ
謎の機能などもなく実直な設計と素直なサウンド、隠れた名機といっていいVCA2chコンプレッサー
基板が表面実装ではないためコンデンサ交換など各種の改造も容易
動作未確認3000円〜動作確認6000円程度で手に入る
発売当時はそこそこ立派なお値段だったらしい
発売年 : 1995年
ch数 : 2ch
ツマミ : 有段階クリック
動作方式 : VCA
Attack : 0.5ms - 100ms
Release : 50ms - 5000ms
Auto Attack/Release : あり
Auto Gain : なし
Knee切り替え : なし
デフォルト動作がソフトニー→ハードニーの二段構えらしい外部キー (サイドチェイン) : 可能 ボタン切り替え
リッスンスイッチあり SENDとRETURNが別端子低域無視 : なし
ゲート Release : Fast/Slowボタン切り替え
リミッター Threshold : 0dB - 15dB( - OFF)
ch LINK : あり IN/OUT(Bypass)以外すべて連動
ダウンロード
注意が必要な仕様など
絶対にフロントパネル(銀色のツマミ面)を外すべきではない
灯火類が異常に短いワイヤーでフロントパネルに差し込まれており、高確率で断線させる そうでなくても戻すのが大変
ツマミもナットではなくフロントパネル側の軸受で固定されているツマミやスイッチに接点復活剤を吹きたい場合は本体基板側から吹けばよい
どうしても外すときはゆっくりと同一平面上に
もし断線させた場合は赤=電極の小さいほうにハンダづけ
過去3台買ったうち2台がIN/OUT(Bypass)スイッチのリレー動作が怪しかった
リレー本体に見せかけてスイッチそのものが汚れに弱いみたい ヤニ汚れの兆候があったら洗浄かけておいたほうがよい
リレー動作不良時は内部からカチカチという音が何度も鳴りメーターが触れなくなる
最低でも20年近く経年しているので無水アルコールでの端子洗浄→接点復活剤は必須
ベリンガーラック機材に共通だけどラック耳が異常に鋭利なので負傷や持ち運びに注意
触った感想
とても素直で使いやすすぎる2chコンプレッサー
DAW付属のコンプぐらい素直な音
通り音もそんなに痩せない
63Hz以下もしっかり通っている
ALESIS 3630のようなもったり感やdbx 166系のようなある種のチープさを求めると肩透かしかもしれない
Attack/Releaseの設定もしっかり追従してくれる
アナログミキサーでのPA仕事でドラムサウンドメイクにとても役立った
Auto設定もいい感じに効く ボーカルや2mixで使える
歳上の人たちからも愛用していた話をけっこう聞く
現行新品で166XSとか買うよりこっち買ったほうが絶対に良い
ハードオフでちゃんとジャンクコーナーをチェックしていればそのうち3300円で遭遇できる
コンプを覚えるには実機を使うのが一番だし、これを練習用に買うのもおすすめ
この完成度からなぜ現行べリンガーのMDX2600のような破茶滅茶サウンドの代物になってしまったのか不思議
マスタリング用途でも2010年代前半以前っぽいサウンドに向いてていい感じ
流石に現代的なトランジェントの2mixには厳しいかも
そもそもそういう用途はVCAコンプでのトータルコンプそのものが厳しい
RATIO3:1で多くても4dBリダクションぐらいのAuto、でざっくりマスタリングに使いたいなあ
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