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かわいいを諦めない


10代からロリータ服を着始めて、もう20年近くになる。

初めて買ったBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの靴下は、色褪せて毛玉がついてしまっているけどどうしても捨てられない。成人祝いにもらったBABYのバッグも、まだ大切に使っている。
10代〜20代半ばまではかなり頻繁に着ていたけど、今は年に数回程度。お気に入りだけ厳選して手元に残して徐々に減らして……
年に一度も袖を通さない服があっても手元に残してるくらいには今でも好きだし、相変わらずかわいいものにはときめくのです。
ついでに言うとSWIMMERと大中と宇宙百貨とClaire'sとパリスキッズで育ってきた人間なので、ポップでキッチュなアイテムも大好きなのです。(SWIMMERでイラストレーターされてた人を未だにフォローしてる)

ただ悲しいかな、一番持ってる系統の甘ロリに関して似合うか似合わないかで言うと……あんまりなんですよねえ。繊細なレースやリボン、柄は可愛らしすぎる。色味もミルキーなものが多いから、コントラストが足りなくてね。
残してるのは黒系が多いけど、白、青、ピンクもあった。唯一コントラスト弱めなのはミント、顔が濃くて浮いてちゃう。でも服が可愛いからそれだけでいいんだよ、見てるだけでハピハピ🤗


さて。
なんで急にそんな話をしだしたかというと、先日ロリ服でお出かけてきまして。マイフレンド🫶が写真を撮ってくれたので載せてみます。

韓国のロリブラ、BAROQUEさんのワンピース
(調べたら10年以上持ってた、物持ち良すぎん?)


昔のコーデを見返していると、このワンピースは胸元があいてるから立襟や丸襟の黒ブラウスを合わせることが多かった。一枚で着たことはなかった。

でも私のスペック的にはドレス風に華やかに着飾った方が似合うのでは…?柄もパールっぽいからパールもりもりにしたら上品さも出せるのでは??と昨年思い立ってコーデしたら、あら〜意外といいじゃないの🙌開き直ってブラウスなしのほうが似合うじゃん。
そういえばポンパドゥール夫人とかロココ時代のドレスって胸元あいてるもんな?そっち方面の着こなしにすればまだいけるな???と思ったわけです。


こちらは去年


このコーデを10代〜20代前半の、ガッチガチにロリブラで全身固めていた頃の私が見たら卒倒するでしょう。
前髪もないし素肌にワンピースなんて着方、しかもこんなに胸元あいてるし、ロリータじゃない!!と思うかもしれない。
でも別にいい。
ロリでもそうじゃなくても、カテゴリはいらんので、私がかわいいと思う服を自分が納得できるくらいに似合わせて着られたから。それで十分なんです。だいぶ満足した。
大人になったというよりは、視野が広がって「正解はひとつじゃない」と思えたのが大きいかな。

たれ目気味にアイライン引いて、黒目を大きく見せるカラコンにして、普段は使わないチークも入れて。できる限りの「かわいい」に寄せるのは正直疲れる。《大人っぽい色っぽいお姉さん》的な服装のほうが何も考えずにメイクしても似合うし楽ちん。
ロリータだとコーデによってはウィッグもかぶるし、全体的に盛って重ねてなんぼだし布の量が多くて装備が重たい。自宅に帰り、コルセットとパニエとドロワーズを脱いだ時の開放感たるや。

それでも私の中の究極の「かわいい」がロリータ服である限り、どんなかたちでも着続けるだろうし、手放せないんだろうな。
結局私はかわいいを諦めないし、諦められないのだ。


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