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【初対面】 VOL 062

『ぎぃぃぃぃぃー』

錆びついたドアが開き、薄暗いコンテナに一筋の光が入ってきた。

住人がバナナファームから帰ってきたのだ。

いきなり怪しまれちゃいけないと思い間髪をいれず説明をする。

『今日からここに住むことになりました。宜しくお願いします!』

『???? what?』

日本人かと思ったら、シェアメイトはコリアンだった。

彼の名はジェームス。自分をみた瞬間はちょっと怪しんだ顔をしたが、事情を説明すると、部屋が狭くなったのにもかかわらず、家のルールを簡単に説明してくれた。

今まで韓国人との接点はなかった。サッカー日韓戦などをみて敵意をむき出しにしていたけど、実際はけっこうフレンドリーなんだなってその時はじめて感じた。

『もう少ししたらケンも帰ってくるから』

ケンとはもう一人のコンテナ住人で
4カ月も前からバナナファームに住みついているという。

ケンくんが帰ってくると同時にジェームスが事態を説明する。

自己紹介の前に彼はコンテナにも入らずレセプション(受付)に戻って抗議をしにいってしまった。それくらい3人で生活するには限界のとこだった。

あとから入った自分は肩身の狭い思いをしていたが、ジェームスがシャワー終わったら裏の川に釣りにいくから一緒にいこうと誘ってくれた。

レセプションから帰ってきたケンくんは、あきらかに不機嫌だった。
それでもコンテナ内の自分のスペースや冷蔵庫のスペースなどを指示してくれた。

これでひとまず住む所は大丈夫だ! 
あとはキャンプ場の受付から仕事の連絡を待つばかりだ!

住む場所というひとつの山場をなんとかクリアしたことで、
早くもバナナへのボルテージもモリモリ上がっていった!

🌟ワンフレーズ英語 No.062🌟
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