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零れ落ちるもの。

ポロポロと零れ落ちて行く。

何が?

記憶、水滴、宝石みたいなおもちゃ…
カラフルなスーパーボール
光、、


行き止まり、
それ以上先へは思考が進まない。

考えないことで
もしかしたら救われていることが
あるのかもしれない。

なんとなくの感覚で、
決め付けていることもある。


あの部屋は
時が止まっている

あの電車に乗れば
ポロポロと、救いきれないものが
両手のひらから
或いは私の頭の中から
零れ落ちて行く


こわくもない、かなしくもない。
そんなのなんか全て嘘で

取り戻すことのないものたちを
川に流れる桜の花びらのように
見送る。


窓の下をのぞけば
すぐあの日のようだ。


布団に潜り込めば
今日は「今」だ、と気付くだろう。

携帯を開き、
お気に入りのフォルダを見て
心を落ち着けるだろう。


とりとめのない言葉を残して
記憶は蒸発するのだろうか?



何も正しいことなんか知らない。

それでも、止まることなく
この胸は鼓動を打ち
この瞳で新しい世界を見ている


誰かの代わりではない
たったひとりの私として。


あの日を見て、思い出すこと
これからを思い浮かべ
涙を流しそうになること。


どちらも同じように尊い


優しい風の感覚を、
きっとずっと覚えている。


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