公文の推薦図書2A全部読んでみた③


21すてきな三にんぐみ アンゲラー いまえよしとも・訳
再分配の話なのだけれど、思想のない暴力革命である。
結局「王」になってしまうところも含めて、なんかちょっと共産主義の匂いがする。
「いいことをしても、その元手は悪いことをして得たものだ」という類のお怒りレビューをしばしば見るが、この話は道徳的に虚無だからこそ味わい深いのだと思う。


22さむがりやのサンタ ブリッグズ すがはらひろくに・訳
クソジジイ


23おなら 長新太
良くも悪くもこれを読んで一週間くらいはおならを恥じなくなる。


24ふたりはふたご 田島征彦・田島征三
古いがなんか好き。作者のじいさんたちは実際に双子らしい。今の子達にとっては「ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんが子どもの頃」の世界だろうか。



25バルバルさん 乾栄里子 西村敏雄・絵 
労働。
(内容はあんまり覚えてはいないのだけれど、「労働」とだけメモが残されていた。)


26おかしなゆきふしぎなこおり 片平孝
ほぼ写真集である。綺麗。


27そらいろのたね なかがわりえこ おおむらゆりこ・絵 
ひとりじめすると不幸になるよ系の説教本。


28まあちゃんのながいかみ たかどのほうこ
主人公だけ「幼い」と不安になる。
まあちゃんは多分中学生になるとハブられるであろう。


29どろんこハリー ジオン グレアム・絵
子どもをお風呂に入れさせるための話。
私はこの「気づいてもらえない」ことに対するマジもんの恐怖を持っているのであまり好きではない。


30もりのなか エッツ まさきるりこ・訳
「好きな絵本は?」と聞かれたら、大人はとりあえず「もりのなか」と言っておけば間違いない。常識的でセンスのある優しい親認定をされるであろう。自分はハシビロコウ推し。

続編もあるよ。

私はこちらの方が好きである。夢の中に少しだけ現実の覗き窓がある。二作ともパパがエロい。(パパがエロいとかいうと常識的な親認定はされなくなるので、それは言ってはいけない。)


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