kimono new media(キモノ・ニュー・メディア)

作り手と使い手を繋げたい。 👘きものの魅力を伝えていくオープンなメディアです👘

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マガジン

  • 作り手の心マガジン

    ものづくりの担い手さんたちの心にスポットライトを当てていく記事です。それぞれの方の持つ人間味を伝えていけたらいいなと思っています。

  • 真知根譚(まちこんたん)

    中国の古典に「菜根譚」という書物があります。通俗的な処世訓を人の交わり、自然と閑居の楽しみから説いた書物です。このマガジンは、着物を通した人・自然・閑居との楽しみをコラムでご紹介し、皆さんに着物の「真」を伝えていけたらと思っています。

最近の記事

加賀友禅・第一回 / 本流を受け継ぐ友禅作家

金沢駅から旧市街に入る。 『加賀友禅灯篭ながし』で知られる浅野川を超え、江戸の街並みが残るひがし茶屋街を抜けた高台に、友禅の祖・宮崎友禅斎の墓石のある龍國寺は佇んでいる。 以前は友禅流しがされていた浅野川 ひがし茶屋街 宮崎友禅斎の墓石のある龍國寺の鳥居 京都の扇絵師として人気を博した宮崎友禅斎は、晩年を加賀藩御用達の紺屋棟取「太郎田屋」にて過ごし、今に伝わる友禅染を完成させたといわれている。 宮崎友禅斎のものと言われる墓石 友禅染の聖地、金沢で生まれ、今日まで発

    • 令和の絵師

      令和の絵師・濱本拡玄(はまもとかくげん) ~まえがき~雄略天皇の時代、日本に養蚕と機織りの技術をもたらした秦氏が絹を「うず高く積んだ」ことが地名の由来となった京都・太秦。 日本の原風景が残るこの土地にひっそりと工房を構えているのが友禅作家、濱本信博とその息子、濱本拡玄の親子だ。 今回は、息子であり一番弟子でもある濱本拡玄氏(以下:拡玄氏)にスポットライトを当てていこうと思う。     ~においの記憶~拡玄氏: 「小さいころから絵を描いたり粘土で遊んだりすることは好きでし

      • 凡人が伝え継ぐ歴史と伝統

        凡人が伝え継ぐ歴史と伝統・梅垣織物 ~まえがき~ 「ガッチャン カッシャン ガッチャン カッシャン」 今も伝統産業と人々の生活が息づく京都北区紫野の一角に 控えめな看板を構える機屋、「梅垣織物」。 「自分には美術的センスもなければ、芸術の才能があるわけでもない。自信のない凡人なんや。」 梅垣織物の主、梅垣慶太郎氏(以下:梅垣氏)は、はにかみながらそう語った。 西陣にある多くの機屋が150年や200年の歴史を持つ中で、 梅垣織物の歴史は60年程である。 しかし、梅垣

        • 着物と感情表現

          着物って、古き良き日本人そのものね。 どんな人にも合わせられるし、着ると優雅で、身のこなしが慎み深くなる。 物言わなくても、袖だけでお話できるって知ってます? 腹話術じゃなくてよ。 恥ずかしい、悔しい、泣いちゃう、嬉しいなど、袖の持ち方で伝えられたの。グッとくるわ! その上一針一針手作りだから、その手の温もりが伝わってくる。 そんな着物を身につけると心地よくて、そのひと時が忘れられなくなるのです。 どうです?着物、着たくなったでしょ?ふ、ふ、ふ (^_-)-☆

        マガジン

        • 作り手の心マガジン
          4本
        • 真知根譚(まちこんたん)
          1本

        記事

          芸術の魔法にかかった染色家

          芸術の魔法にかかった染色家・成瀬 優 ~まえがき~ 徳川家康の時代から東京の染色文化を支えた神田川。その神田川の支流、今は暗渠化(あんきょか)されている和泉川沿いに佇む小さなアトリエ、  Silk Gallery。 元々3人の夢見る若者が営んでいた小さなオートバイ整備場だった建物を弟子と2人でアトリエにリフォームし、そこで数々の染色作品や独創的なキモノを日々創り出している人物こそ 染色家・成瀬 優 (以下:成瀬氏)  その人だ。 ~不思議なアトリエ~ 成瀬氏のア

          kimono new media(キモノ・ニュー・メディア)で伝えたい魅力とは

          はじめまして! キモノ・ニュー・メディア編集担当の久野雄治です。 普段は日本橋で呉服の卸売業をしているカラオケ好きの営業マンです。 呉服業界に身を置いて10年になります。 この仕事を通して出会えた素晴らしい作り手さんや売り手さんたちとのエピソードを通して、皆さんに「着物にまつわる魅力」をこの場所で伝えていけたらいいな、と思っています。

          kimono new media(キモノ・ニュー・メディア)で伝えたい魅力とは