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【掌の上のアート】根付に癒しを求めて 

先日、うちの奥さんがお友達からこういったものを頂いてきました。

猫の帯留め(おびどめ)です。

帯留めとは、女性が帯締め(おびじめ)に通す飾りのことです。
うちの奥さんも時々着物(お祖母さんのお古)を着るので、それを見た友人がプレゼントしてくれたとのこと。
奥さんはピンクの帯締めに白猫の帯留めを通して使いはじめました。

で、もう片方の黒猫を私にくれたのですが、男性が帯留めを使うことはありません。
さて、どうしたものかと悩んでいたところ…。

「じゃあ根付として使えばいいんじゃない?」

とのこと。

ん?ねつけとは何ぞや?

気になったので図書館でこんな本を借りてきました。

「根付を楽しむ ― 掌の上のアート」

掌の上のアート…。

何だかグッとくるタイトルです。

根付とは、昔の人が印籠や巾着などを帯から下げる際に、紐の先に取り付ける留め具のような工芸品だそうです。
今でいう、ストラップのようなものですね。

根付は江戸時代の男性の趣味と実用性を兼ねたファッションアイテムだったそうで、今でも多くの愛好家がいるほど人気があるそうです。

この本では多くの根付作品の紹介がされています。
猫やうさぎ、カエルなどかわいらしいものから、龍や鷹、虎などの迫力のある作品。
はては妖怪がモチーフのユニークな作品などもあり、見ているだけで飽きません。

根付は使いやすさを考えてどれも丸みを帯びたデザインになっているのですが、そのためかどこか愛嬌があるんですよね。なんだか見ているだけで癒されます。

特に印象に残ったのは、根付はあらゆるアングルから見られるため、全方位に彫刻が施されているという点です。

そう、根付は常に吊るされているため、他の美術品とは異なり重力に縛られていないのです。

つまり、自由!

この解説を読んで、私は根付がとても気に入りました!

あと、この本で根付専門の美術館の紹介がされており、そんな美術館があることを初めて知ったので、とても驚きました。

一度行ってみたいものです。

いずれ本物の根付も手に入れてみたいのですが、まずはこの黒猫の帯留めを根付代わりに上手く使ってみたいと思います!

とりあえず、自宅にあった紐を通してみました。

そして…。


はいみんな大好きウォークマンですよ!

うちの奥さんからも「可愛い!」と、太鼓判をいただきました。
(後で少し紐を短くして、ぶらぶら揺れすぎないようにしました)

他にもいい使い方がないか試してみたいと思います!

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