着崩れにくい帯結び ベスト3
着物を着るには帯を締めることが必要。では、とネットで締め方を検索すると、一番多いのが「身体の前で【貝の口】に結んで後ろに回す」というやり方です。しかし、僕はこの方法をおすすめしません。特に、おなかの出ていない細身〜標準体型の方には向いていないと思っています。
おすすめしない理由は、着崩れやすいこと。
なぜなら、前で結んで後ろに回すということは、帯を締めるときに、回すだけの余裕を取っておく必要がある。つまり、きっちり最後まで締められない。結果、帯にゆるみができて着崩れやすくなるのです。
ただし、おなかがたっぷり出ている方は、きっちり締めても回すときにおなかを引っ込めればいいので大丈夫。「着物はおなかが出ている方が...」という言葉、一般的には「おなかが出ている方が似合う」と解釈されていますが、実際には「おなかが出ている方が着崩れにくい」というだけだと思います。似合うかどうかは別問題。
おすすめの締め方3つ
ちょっと話がそれましたが、では、着崩れにくい帯結びとはなにか。おすすめは3つです。難易度は3→2→1の順で高くなっていきますが、その分着崩れにくくなります。3→2→1の順番で習得していくと、覚えやすいと思います。
第3位!前で片ばさみ、後ろに回してゆるみを取る
片ばさみは、締め直しをしやすい締め方です。締めたあとで、帯の両端(「手」と「たれ」)を持って引っ張れば、ゆるみを取ることができます。
前で片ばさみにし、後ろに回したあとで「手」と「たれ」を引っ張って、帯を回すために取っておいた余裕(ゆるみ)を取ります。
第2位!後ろで片ばさみに締める
最初から後ろで締める方法です。難易度高そうですが、やってみると意外といけます。帯を巻き付けるときからしっかり締めていくのがポイントです。
第1位!後ろで貝の口に締める
これが一番、帯が緩みにくく、そのため着崩れもしにくい締め方だと思います。片ばさみに比べてちょっとだけ難しいですが、片ばさみを習得したあとなら大丈夫。ぜひチャレンジしてみてください。
ここまでひたすらテキストだけなので、最後に後ろで貝の口を締めてる動画をご紹介します。
きものイベントでステージで帯を締めるパフォーマンスをした時のものなので映像が荒く、締め方もちょっと雑ですが、HowToよいうより「これくらいカンタンにできる」というところに注目していただければ。
後ろで貝の口動画
動画はこちらでご覧いただけます。(Twitterへのリンクです。)
動画は帯を締める1分くらいの内の、後半30秒です。結び目がちょっと雑ですが、それはこのあと調整して、そこからイベントお開き→打ち上げ→帰宅の6時間以上後までまったく締め直しなしで大丈夫でした。
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