閑話休題 帯結び自主トレ
こんばんは
着物推しの紅です。
〈 振袖帯結び の巻 〉
寒いのか暑いのか・・・
台風まで来ているみたい。
明日は
プロになってから着付けを教えていただいている
90才近い元同僚に半年ぶりに帯結びを教えていただく日。
お天気が気になります。
大きな声では言えないが
紅は振袖の帯結びが苦手。(◞‸◟)
毎年成人の日には帯結びさせていただいているし
花嫁着付けやオリエンタルcasual和装などもするし
婚礼のバイトに行けば振袖も頼まれます。
客観的に見たら
「できている」
でもね、
自分はごまかせない。
さかのぼって見ると、
仕事にしていて言えることではないけれど(内密に🙏)
着付けも好きじゃない。
これを着付け師の先輩に言ったら
「着付け辞めなさい」
と言われた。
でもね
呉服屋さんでもない紅が「着物」を仕事にしようとしたら
着付けは外せません。
あ、
でもご安心ください。
好きじゃあないけれど
着付けはかなり上手です。
「苦しくなかった」
「最後まで崩れなかった」
「完璧」
「自分史上最高の着付け師さん」
ってお客様に言っていただけるのがとても嬉しいです。
婚礼現場の着付けする人は、着物を自分で着ない方がほとんどなので
きれいに着せたようでも、ものすごく紐がきつかったり
自分の技を誇示したがったり。
その反発心もあってか、ただの怠け者なのか
帯結びには気持ちが向きません。
お仕事いただけば頑張りますし、得意技はあるので
突然、頼まれても大丈夫!
安心してご依頼ください!(説得力が・・・💦)
紅は着物が好きなんです!
と
何故こんなことを白状しているかというと
「心を入れ替える」
ことにしたからです。
今後、ますます年を取っていくわけです。
最近の調査で日本女性の25%を75才以上の方が占めると聞いて戦慄を覚えました。
こんな紅でもいつ何時、着物に関心のない若い方から
「帯結び教えて」
って言われるかわかりません。
そんな時に
「好きじゃないから」
というのは着物を仕事にしている人として、大人として
若者に対して不親切なのじゃないかと。
この機会に
長年いろいろと教えていただいた、帯結びを整理して
(ほとんど現場では使えません)
いつでも高いクオリティでできるよう練習しておこうと思った矢先
元同僚から電話が来たのでした。
これはやっぱり、修行の時だ。
引き継げるものは引き継がせていただこう。
ということで
今日は帯結びの練習を。
帯結びのレシピも作りました。10個もあればいいかな。
振袖の帯結びのレパートリーが必要なのは
帯によって長さや柄づけが違い、
「この帯でこの結び方は結べない」
ということがままあるから。
とてもほっそりしたお嬢さんだと、
帯の余った部分をどうするか?
紐が無かったら・・・?
しわくちゃにしてはいけない帯の場合は・・・
同じ会場に振袖の方が複数いる場合には違う結び方にしないと。
振袖の他にも
花嫁、丸帯、訪問着、普段着、半巾などの帯結びもあって、着付けって複雑。
そもそも
着付けを教える場所で(教室、学院・・・)
「着物が着られるようになりたい」
っていう方に
振袖の帯結びをいくつもいくつも教えるのはナンセンス。
着付けをお仕事にしない方が振袖を着せるのは自分の身内程度です。
(経験上、プロにお任せいただくのが賢明ですが・・・)
帯結びをたくさん教えるのは、それだけ長く通ってもらわないと
教室の運営が成り立たないという教える側の事情からだと思うのですが、
この着付けを教えるシステムが着物離れの原因の一つだと思われてなりません。
今日の写真は白地に紫の柄を染めた小紋です。
扇子でしょうか。
地紋に花が織り込まれていて、素敵ですね。 紅
よろしければサポートお願いします。m(_ _)m 着物のテーマパークを作るのが夢です。 令和の女性たちにも(もちろん男性も)ふだん着物を楽しんでもらえたらいいなと思って活動しています。 紅