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閑話休題 冬のソナタ 2

こんばんは

着物推しの紅です。

書いていて止まらなくなったので

閑話休題では初めての連続記事です。


〈 レビューを書いてみる の巻 〉

冬ソナのレビューってことになるんでしょうか?

そういう記事は書いたことないので。


今、浮かんだ言葉は

作品は作り手のものではない。

人が生み出す作品って作り手のものではないんじゃないかとふと思った。

#冬のソナタ  はまさにそれを教えてくれるドラマだ。

出演者のものでも、撮影者のものでも、音楽さんのものでも、原作者、シナリオ作家、監督のものでもない。


子どもを持ったことないとピンと来ない。

子どもは親の所有物ではない。

あ、子を持つ人も忘れがち。

成人後にどういう考えを持ち、政治信条、倫理、宗教などの選択やアイデンティティやどこの誰と縁を結び生きていくかは親とはもう無関係。

物理的に産みはしたが、子は親のものではない。


これは人間が生み出す様々な

作品にも言えることだと思う。

受け手がどう感じるかは受け手の自由。

生まれた後にどう育つのかも。


だから作者しか正解を許さない作品って魅力がないんだなと気づいた。

残念だけど紅が2回観て胸キュンが無かった西野亮廣氏の映画はこれみたいだ。


それは時を経た作品を頭に描けばイメージできる。

忠臣蔵や平家物語は令和の世には好きなようにリメイクできる。

小説家は自分しか知らない世界を書いたと思うかもしれないが、それもきっと同様。人間には自分しか知らないことって多くはない。


昨日の続きで

冬のソナタについて。

キャラクターが仕事をしているなと思う。

昔の舞台に狂言回しという役割が存在してたがそれがちゃんといて働いてる。

またトリックスターもいい仕事をしている。


ストーリーから見るといくつか浮かぶ。

・三角関係のもつれ

・失った自分を取り戻す

・失った宝を再生する

・生きるために人を傷つける人たち

・21世紀初頭の韓国の世相

・対象喪失

・リゾート開発

・家を建てるとは?

・文化の禁忌


切り口はたくさんあって

それがドラマが多くの人に刺さる要因かも。


以下 紅の感想。


・三角関係のもつれ

なんでこんなに辛い思いをしてまで恋をしなきゃいけないんだろう?

身もふたもない言い方をすれば婚約相手のいる女性が友達の恋人を奪い婚約者を裏切るが、恋人が腹違いの兄だか弟と誤解して距離を取るというストーリー。そのどうしようもない言い訳ストーリーをこれほどの作品にする腕は素晴らしい! 完全プラトニックというのも見やすいし美しい。(結婚前には肉体関係ナシというのが韓国の儒教文化?)ほぼ現実にはあり得ないので結婚前の人たちが見るには適していないのかもしれない。この作品を信じて結婚に憧れた女性が男の本性を知ると離婚続出になるだろうから。

子どもを産むというヒトとしての行動ってそれほど失敗してはいけないものなんだろうか? ヒロインだけではなく他のキャラも辛い恋をしてるよね。令和の日本の若者が恋愛や結婚を面倒だと思う気持ちがわかる。紅の人生にはもう訪れないストーリーだな。でも人はこういう話が好きなんだな自分の身に起きるのは嫌だけど。

誤解を生む発言になりそうだけど、紅は血の近い間柄の実質的な結婚はありだと思う。禁止令フリーの紅にとっては主役を悩ませる様々な障害がなくなるのでお話にならないが。💦


・失った自分を取り戻す

身勝手な親から人生を奪われてしまった主人公(ヒロインの恋人)が初恋の人(ヒロイン)と再会してアイデンティティを取り戻す物語。親を選べずに生まれてくる以上、抗えない完全な巻き込まれ型の主人公。

事故による2ヶ月の昏睡状態の間に親にとって都合の悪い記憶を消され別の記憶を移植されていたという荒唐無稽。ではあるが、できることなら同様なことをしたい親は日本にも多数いそう。

本題から逸れるが、それこそが作品をいつまでも手放さない創作作者の姿と重なる。

この切り口からはアイデンティティを取り戻した後をどう生きるかが重要だと紅は思う。恋人を失った後の3年間に焦点を当てたチェーンストーリーも見てみたい。(ネットで検索してみたら続編があるらしい)


どうしよう!

まだ書き終わりそうもない。💦

次号に続く!


今日の写真も神戸北野異人館での一枚。

ポラリスのような光の中で。  紅

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