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閑話休題 いらないけど捨てたくない着物

おはようございます

着物推しの紅です。

見ず知らずの方から着物をたくさん譲っていただきました。


〈 止まった時間を動かす の巻 〉

「着物を捨ててしまった」

「買い取りに出したけど嫌な思いをした」

という声を聞くたびに、紅の心が少しずつ動いて


「いらない着物を譲ってください」

というお知らせをさせていただくようになった。

ゆくゆく着物のテーマパークを作れば無駄にならない。💦

すぐには無理でも有効活用や、保存くらいはできるかなと。


有難いことに いろんな方からお声掛けいただき、

着物を持ってきていただける。

タイミングがよければガレージセールの野菜をお礼に渡せる。

紅にはお金がないので「買取はできない」とお伝えしている。


着物に値段なんてつけられない。


あまりに素晴らしい丸帯を持ってきてくれた方とは相談の上、委託販売とさせてもらう。


今回は他県の方から。

一人では持ち上げられないくらい大きな段ボールが4つ届いた。

送料を負担させていただく甲斐性もない紅。

送料も負担してくださった。


全ての畳紙(たとうし)に壽(ことぶき)の文字が入っているので

かつての嫁入り支度かもしれない。

ほとんど着られていない。

柔らか物と明るい色の帯が多いので、若い時に着そびれたものを選り分けて送ってくれたのかも。


仕事柄

愛されている着物は見ればわかる。

ひとつひとつ丁寧に包まれて。

着物や帯を出してみて寸法を測るというところまでは、今日はいかないが

未仕立ての名古屋帯が3本。


袋名古屋なのですぐ仕立てられる。

開けてみると虫食いもなくキレイ。

アイロンをかけて巻き棒で巻き取っていく。


昔の匂いが漂って

止まっていた帯の時間が、また動き出した。


誰が締めてくれるんだろう?


明日から仕立てに取り掛かろう。


そして

今年はもう少し余分に着物を着よう。

古着を着ることに抵抗のある方もいると思う。

それはそれで尊重。


それに

着物は気持ちがこもっているのでちょっと怖いところもある。

でも

紅は着物が好きだから、悪いことにはならないと思う。



先日

コロナによる緊急事態宣言が延長されることになり

自粛生活はまだまだ続きそう。


この自粛期間が終わりを告げる時が空恐ろしい。

きっと政治は

元に戻ったことにして世の中を動かそうとするんだろう。


実際の世の中は

すでに変わってしまっているから

元には戻れない。


そのひずみに落ち込んでしまうと二度と立ち上がれないような気がしてコワい。


いらないけれど捨てられないものって着物に限らず

誰にでもあるだろう。

それをかたわらに置き、生きていけることが豊かなのかもしれないなって

ふと、思う。


大きな家やスタイリッシュな車、似合いもしないブランド

そんな誰かが作った幻想に

一生を振り回されたい人が多いのは

本当の豊かさを知らないのかも。


自粛解除後にどう着地するのか?

これは難問。


昨年の大晦日に

引いたタロットカード

紅の前には困難が立ち塞がっていた。


今、現在

きっと今日も

困難の中にいるんだろうな。

自覚しているうちは大丈夫かな。


今日の写真も

素敵な花嫁さん。

あまり気に留める方はいないと思うけど

打掛の折り目がキレイ。

表には出ない帯結びがうまくいっているからだと思う。  紅


よろしければサポートお願いします。m(_ _)m 着物のテーマパークを作るのが夢です。 令和の女性たちにも(もちろん男性も)ふだん着物を楽しんでもらえたらいいなと思って活動しています。 紅