真っ白の着物の肌着を染めてみた
みなさんは、「着物の肌着」と聞いてどのような色を思い浮かべますか?
例外もありますが、着物の場合真っ白のものを多く見かけます。
清涼感があるといえば聞こえがいいのですが、ちょっとダサくも感じてしまいます。
そこはかとなく漂う昭和感…
肌着といえど、着物の場合は洋服よりもチラッと見えることがあります。
たとえば、袖の振りから、足元は風でひるがえった裾から、ちらっと真っ白のレースがのぞくのです。
常に見えるものではないものの、なんとなく見えないでほしいな、と着るたびに思っていました。
特に気になるのがステテコの裾がチラッと見えたとき。
とっても漂う肌着感。いや、肌着なんだけども。
家で染められるという新発見
そんな時、さとみさんのインスタグラムで長襦袢や足袋、半衿などを染めている投稿を目にしました。
「そうか、好きな色に染めることもできるのか」と新たな発見。
というわけで、ずっと気になっていた真っ白のステテコを染めてみることにしました。
染めたのは、キモノモダンさんのステテコ。
私は、暑い季節に長襦袢を着ないときの足元の汗よけとして使っています。
このステテコ、機能性がとてもいいんです。
浅ばきだからウエストのゴムが腰紐より上にならず、上げ下ろしがしやすい。
そして裾にゴムが入っているので、トイレで下ろしたときも裾が床についてしまう心配がありません。
昨年の夏はかなりの頻度で使いました。
とりあえず、材料調達
染めるのに使う染料は、ダイロンマルチというもの。Amazonで購入しました。
今回は28番のOLD GOLDという色を選択。
黄色にした理由は、私の場合、ステテコを使用するのは主に暑い季節だから。
透け感のある着物も着るため、もし透けても着物の色と混ざってしまわない色…と考えてダイロンにある色の中からこちらを選びました。
このアイテム、違う色の染料を混ぜて使うこともできるそうです。
慣れてきたら配合しながら染めるのも楽しそう。
そして、COLOR STOPという色止め剤も使います。
実際に染めてみる
染め方は上のようにダイロンの説明書に書いてありますが、私が染めた過程を簡単にまとめておきます。
ステンレスのボウルにお湯500mlと染料を入れてよく混ぜます。
次に洗面台の洗面ボウルに栓をして、お湯と塩、先に溶かした染料を入れて混ぜます。
このお湯は80℃程度とありましたが、洗面からでるお湯を使いました。(別の鍋でお湯を沸かすのがめんどくさかっただけ←)
おそらく温度は40℃前後。それでもなんとかなりました 笑
そしてその中にステテコを投入!
ゴム手袋やトングを使いながら生地に染料が入るようにもみ込んでいきます。
ときどき混ぜながら20分ほど放置して、一度ゆすぎます。
ここからは色止め剤につけます。
同じ洗面ボウルにお新しい湯と色止め剤を入れて混ぜ、そこにステテコを入れてもみ込みながら15分ほどつけます。
(15分も続けてもみ込むのは手が疲れてきたので、5分ほどしたら残り時間は放置していました←テキトーさ炸裂)
色止め剤は、Tシャツ8枚分の容量の液体(50ml)が1袋に入っていたので、フタができる別容器に入れ替えて、残りは次の出番まで置いておくことにしました。
そのあとはざっとゆすいで、洗濯機で脱水して陰干しします。
想像していたよりも、オレンジに近い色になりました。(これは、染める生地の量によって変化すると思います)
染めている最中や乾いたあとも、匂いはほとんどありませんでした。
これは作業がしやすいポイント。
洗面ボウルは多少染料の色がつきましたが、すぐにスポンジでこすればきれいに元通り。
染料を溶かしたりするボウルはプラスチックのものだと色移りするかもしれないそうです。
想像以上に簡単にできた。そして湧いてくる愛着。
今回染めたステテコの素材は綿100%
基本的に私は雑でテキトーな性格ですが、素材のおかげもあってかほとんどムラもなく染めることができました。
思った以上に簡単に、かつ短時間でできた、というのが好印象。
手持ちの夏用の長襦袢も真っ白で、色に少し飽きてきたので、今度は長襦袢を染めてみようかな…なんて思っています。
もしうまく染まらずムラができてしまっても、肌着や長襦袢など、全体が表に出ないアイテムなら、「ほとんど見えないから大丈夫」と思えるところも手を出しやすい気がします。
そして、自分で染めたものは、想像していた色の通りにはなりませんが、真っ白だった時より愛着が湧いてくるから不思議です。
オレンジ色に染まったステテコを、今年の夏からはヘビロテで愛用しようと思います。
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