365日着物を着るという目標をやめたワケ
私がふだん着物に出会ったのは今から約2年前。
インスタでほぼ毎日着物ですごす人の投稿を見て憧れるようになり、少しずつハマり始めました。
そうして気になり始めると、他にもほぼ毎日着物を着ている人がいることに気づき、いろんな人の投稿を目にするようになります。
着物にハマって楽しんでいたはずが…
着物の魅力を再発見し、私はふだん着物を楽しむようになりました。
そしていつしか「着物にまつわる仕事がしたい」と思うようになります。
それと同時に、自分自身も着物にまつわる発信を始めました。
発信をするとなると、着姿の写真や着たことによる気づきなどの情報が欲しくなります。
その頃から、インスタで見ている方たちのようになりたいなら、私もほぼ毎日着物を着るくらいの心づもりでいるべきと考えるようになり、「もっと着物を着る頻度を増やさないと説得力がない」と無意識に思うようになっていました。
着物の楽しさや美しさに触れながらも、インスタにアップするために、noteに記事を投稿するために、と時間に余裕がなくても少し無理して着たこともあります。
着たことによって、何かしらのコンテンツが作れることには違いないのですが、なんとなく心は晴れません。
「着ないといけない」というある種の強迫観念に駆られて着物を着たときは、どことなく楽しめていない自分がいました。
着物を着るのは何のため?
いつもではないものの、そんな経験が何度かあった頃、ふと1つの疑問が頭をよぎります。
その問いの答えは簡単でした。
ただそれだけだったのです。
着物の楽しさを伝えるために発信を始めたはずが、”仕事にするために”着物と向き合いかけていたことに気がつきました。
改めてそう気づいてからは、着物を着る時間があっても気持ちが何となく着物に向かなければ、その時着たいと思う洋服を手に取るようになりました。
もちろん、そうしたからといって着物を着なくなったわけではありません。
自分の気持ちに正直に、着たいものを着るようにしたのです。
着物を心から楽しむことで起こった変化
着物との向き合い方を改め、発信も続けて、ふだん着物と出会って約2年が経ちます。
今の暮らしを振り返ると、面白い気づきがあります。
それは、ふだん着物を始めた頃よりも「着物を着る頻度が増えている」ということ。
素直に着物の楽しさと向き合い、付き合っていくうちに「着ないといけない」と思っていた頃よりも着物を手に取る回数が増えていました。
そして今の方が断然、着物を着ているときに気分が上がり、楽しいのです。
好きを大切にしていると伝わるもの
着物を上手に着こなすためには、たくさん回数を着た方が早く上達するのは確かです。
でも、自分の気持ちに逆らってまで着たその着姿は、上手には着れていないし、何より自分自身が楽しさを味わえません。
「着物が着たい!」と思えないときは、着なくてもいい。だって着物以外にも着るものはあるから。
自分の気持ちに正直に着たときの投稿の方が、誰かの心に残るコンテンツにもなるはず。
「好きなことを仕事にする」ということは簡単なことではないけれど、自分の「好き」を大切にしていきたい。
大切にしていないと、自分が楽しくないし、楽しんでいないとそれは人には伝わらないと思うのです。
好きなものを好きなままでいられるように、上手に付き合っていくことは大切。
情報はたくさんあるけど、その情報を取りすぎない。
その中で自分の身を置く場所を決めることができると、流されずに済みます。
「ふだん着物っていいかも」と思ってもらえるように、これからも着物を楽しみながら、発信を続けていこうと思っています。
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