創業者が最高すぎるマッチングアプリ『Bumble』をTech視点で分析してみた①
はじめに
このnoteは、テクノロジーやソフトウェアが好きな勝見の個人の意見であり、会社とは関係のない、ただ一人のスタートアップ起業家のつぶやきである。異論も認める。特に考えずに、「おーーこのプロダクトいいなっ」と感じたら、メモを書いて自分の事業のヒントになる視点はないか、という感じの延長線で書いている。
Bumbleの歴史とプロダクトに興味を持ったのは、数年前にアメリカ人の友人にマッチングアプリを勧められて始めたのがきっかけ。
Bumbleについて
まずは、Bumbleのサービスについて調べました。
Appstoreでは「Bumble-誠実なマッチングアプリ」というタイトルで出てきました。
Whitney Wolfe/ウォルフ・ハード(Bumble創業者/CEO)
ここでは、Bumble創業者のWhitney Wolfe(以下 : Whitney)についてです。
Whitneyは、米国ユタ州出身の1989年7月生まれの33歳(1/22 現在)です。
テキサス州にあるSouthern Methodist University大学で、international studies(国際関係学)を学んでいました。在学中の20歳の時に2010年メキシコ湾原油流出事故が起きました。その事故の被災地支援のために竹製のトートバッグを販売するビジネスを始め、"Help Us Project"というNPO法人を設立しました。大学卒業後には東南アジアを放浪し、児童養護施設などでボランティアに勤めた。
その後、あるインキュベーションで知り合ったSean Rad(Tinder共同創業者)が手がけるスタートアップ企業、Consumer Royalties App「Cardify」のマーケティグ担当として採用される。しかし「Cardify」は事業撤退。
当時の、WhitneyはTech産業に興味はなかったが、InstagramなどのTech企業が産業を変えている姿を見て、Tech産業が社会に与えるインパクトに惹かれていた。
その後、「Cardify」のメンバーは、違うプロダクトを試みることになり、MatchBox(Tinderの前身のサービス)を開発する。Whitneyは共同創業者としてマーケティング担当となる。
既に大学は卒業していたが、Whitneyはマーケティング担当として、ソロリティやフラタニティなどの大学のコミュニティを狙ってユーザー獲得の施策を試みる。(当時22歳)
Tinder社内でのセクハラ事件から退社→Bumble創業
Tinderにて、セクハラや差別的な扱いを受けたとして、同社を提訴することになった。当時のティンダーCEOとは恋人関係になったが、脅迫や誹謗中傷する内容のメッセージなどを受け取っていたことも明らかにした。
ティンダーは提訴されるとすぐに、秘密裏にウォルフ・ハードに和解することになった。そして、WhitneyはTinderを退社することになる。
その後、女性専用SNS「Mercy」を構想していた。当時、Tinderで経験したセクハラや誹謗中傷からマッチングアプリは二度とやらないと考えていたが、のちのBumbleの大株主になるBadoo(当時ロシア最大マッチングアプリ)の創業者でロシア人実業家のAndrey Andreevから「別のやり方でマッチングアプリでやろう」と諭され、2014年Bumbleが始まる。
マッチングアプリ常識を覆したUX
Bumbleの特徴は、「Female First(女性優先)」なところです。仮に、ユーザー同士がマッチした場合も女性からしか、メッセージを送れない仕様になっています。Whitneyはこの仕様について以下のように説明してます。
現在、多くのマッチングアプリ(Tinder、タップル、With、Pairs..etc)は基本、マッチ後は男女どちらからもメッセージ送信が可能。
多くのマッチングアプリでは「マッチしてもメッセージに返信がない」という課題を聞くが、Bumbleにはその課題が比較的少ない。Bumbleはまさに、「他ができないことをやる(=女性側からしか会話が始まらない」という業界の常識を覆したスタートアップ企業である。
さらに、米国ではTinderはHack Up(ヤリモク)アプリとして認知が広がっている印象だが、Bumbleはより真剣な/誠実な出会いという認知が広がっている。(米国にいる友人20人くらいに聞いた)
2022年3月の時点で米国市場では既にTinderの次ぐ、マッチング業界シェアNo2まで伸びている。
Bumbleの「Value-Proposition(顧客がその製品を買う理由)」とは
「はじめに」でも話したが、
個人的に、Bumbleがマッチングアプリの中で一番いいアプリだと思っている。理由の4つに以下になる
結論何が伝えたいのかわからなくなってしまったが、要は顧客への提供価値とは、ビジョン(フィロソフィー)とプロダクトなのである。
続く….
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