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飛び込み営業からフリーのウェブフロントエンジニアになるまでのあらすじとその後の活動記録 📝


🔨 学生時代

振動をつかって、耳の聞こえない人に音楽を伝えるための研究を行う。

情報伝達は「正確な発信が何より重要」と考え、「骨伝導」を用い、音楽を正確に振動に変換する。が。あまりうまくいかず。その原因がわからないまま卒業する。


🏢 1社目(営業)

もろもろあって、人材会社の営業として働きはじめる。

自らがクライアントとユーザーの間を繋ぐインターフェイスになることで「正確な発信よりも受け取り側の気持ちの方が重要」と考えるようになる。

ある日、なにげなく「プロジェクトX」を観たときに再度研究に没頭したくなり、大学院進学を決意。上司に相談すると、ありがたいことに応援してもらえることになり2年で退職。


👨‍🎓 大学院時代

振動を使って、水を飲んでも炭酸水に感じるコップをつくったりする。その過程でデジタルコンテンツで現実を拡張する面白さに目覚め、Flash Liteを学びながら、車窓を利用したFlashコンテンツを作る。

1社目の研修でVisual Basicを4日間触ったことがある程度のプログラミング能力だったので、ゲームにはできなかったものの、「伝える側の想いよりも受け取り側の捉え方の方が重要」という営業時代の考えから「鑑賞者が勝手にルールを作ってくれれば良い」と割り切って考える。この作品がきっかけで制作会社に就職が決まり、Flashに足を向けて眠れなくなる。

移動空間で鑑賞することを前提としたARコンテンツ」について論文にまとめて卒業。VR学会で学術奨励賞を頂く。


💻 2社目(エンジニア) - 1年目

もろもろあって、自社サービス事業部のサーバサイドエンジニアに配属される。

が。未経験でなんとかなるものではなく、3ヶ月でフロントエンドエンジニアにコンバート。配属された事業部にはFlash liteの仕事などなく、JavaScriptを学び始める。

プログラムを習得するまでは、営業時代に培った電話を取る技術やゴミ箱のゴミ袋を換える技術でチームに貢献しつつ、たまたま隣の席にいたJavaSriptの鬼に弟子入りし、Titanium MobileでiOSアプリを量産。6本リリースする。

鬼には足を向けて眠れない。


💻 2社目(エンジニア) - 2年目

受託事業部のフロントエンドエンジニアチームに異動。プログラマとしては、まだまだ実力不足だったものの、ブレストやデバイス制作、半田付け、あと、電話対応やゴミ袋交換などで貢献。活躍の場はほとんどが企画フェーズ。


💻 2社目(エンジニア) - 3年目

ひょんなことからウェブ以外(体験型展示)制作エンジニアチームのリーダーになる

自ら企画・実装を行なったTitanium製のiPhoneアプリをリリースし、14万ダウンロードを記録。Titaniumに足を向けて眠れなくなる。

当初はマネジメントや企画フェーズでの活躍を期待されていたが、徐々に実装フェーズでも案件に貢献できるようになってくる。


💻 2社目(エンジニア) - 4年目

もろもろあって、ウェブ以外制作チームのリーダーを辞め、ウェブフロントエンドエンジニアチームのリーダーになる

とにかくウェブ案件をこなしつつ、ときどきiOSアプリやWindowsアプリも実装したりして、ようやくプログラミングに対する苦手意識がなくなってくる。

が。同時に自分にはJavaScript以外は書けなさそうだと痛感する。


💻 2社目(エンジニア) - 5年目

リーダーを辞め、プレイヤーに専念する。仕事ではウェブフロントエンジニアとしてウェブサービスを作ることが多くなる。

仕事の合間に個人制作を行い、同僚と一緒に展示会を開催する余裕がでてくる。


💻 2社目(エンジニア) - 6年目

テクニカルディレクターを兼任し、本格的に企画フェーズから関わるフロントエンドエンジニアになる。年間で120回以上ブレストに参加

短期的なキャンペーンだけでなく、研究開発の実証実験などもお手伝いさせていただくようになり、打ち合わせに出席する機会が増えたことから、社内でディレクターに間違えられるようになる。実装では、ほんの少しだけ、C++(openFrameworks)も書くようになる。

個人制作では光る炒飯を作り、裏クリエイティブアワード 2016で最優秀賞を受賞。裏クリエイティブアワード 2015では苦渋を舐めたので、リベンジに成功したことをひっそりと誇りに思う。


💻 2社目(エンジニア) - 7年目

外部で講義を行なったりするようになる。スマートスピーカーアプリに可能性を感じ、提案に力を入れる。

ますます社内でディレクターに間違えられるようになり、手違いでディレクターミーティングに呼ばれたりする。

個人制作では振動で天気を伝える玄関マットを作り、Mashup Awards 2017でYumake賞を受賞


💻 2社目(エンジニア) - 8年目

再度、ウェブ以外(体験型展示・IoT・XR)制作エンジニアチームのリーダーになる

C#とUnityを勉強し、ほんのりとVRコンテンツの制作も行うようになる。

VRコンテンツ制作のために「貸与PCをハイスペックなものに変更したいです」と機材管理チームに相談にいくと、「ディレクターにはハイスペックPCは貸し出せません」と言われるぐらいディレクターに間違えられるようになる。一応、エンジニアチームのリーダーなのに。。。

個人制作では人間に時間を測らせるAIスピーカーアプリを作り、YouFab Global Creative Awards 2018でファイナリストにノミネート

一方で、娘と過ごす時間を増やしたくなり、会社に独立を相談。ありがたいことに応援してもらえることになり、フリーランスとして独立。さらに、ちゃっかりと独立後の仕事まで頂く。足を向けて眠れないものがまた増える。


🙂 フリーランス - 1年目

基本的にはリモートでウェブサービス開発のお手伝い。
在宅で仕事をするようになったため、必然的に娘と過ごす時間が爆増する。

1年目、どんな仕事をしたかなと思い、売り上げの比率を調べてみると、

💻 ウェブサービス開発のお手伝い(58.5%)
🔬 実証実験のお手伝い(10.0%)
🎨 展示会・イベントのお手伝い(7.7%)
🤔 ウェブサービス企画のお手伝い(7.3%)
📱 LP(ランディングページ)制作のお手伝い(7.0%)
🏫 学校での授業・メンター(5.2%)
🏢 CMS制作のお手伝い(4.3%)

といった感じ。ほぼほぼ受託開発。

ウェブサービス開発、展示用アプリ開発、LP制作のほとんどは Nuxt.js で行っており、Nuxt.js にも足を向けて眠れなくなる。

インプットにも力を入れ、「企画メシ」と「777塾」に通い、企画を勉強。その甲斐あって、年末のヒーローズリーグで優勝する。このときに作ったアプリも Nuxt.js + Electron 製。


🙂 フリーランス - 2年目

家からダッシュで1分の所にオフィスを借りる。

在宅じゃなくなるので、娘との時間が減るかなと思いきや、結果的にそんなことは杞憂。オフィスで一緒に映画を観たり、花火を観たりできるようになったため、娘もオフィスを気に入った模様。

仕事面では、専門学校で担当しているVRの授業を進化させるためにVRコンテンツ、ARコンテンツのモックをUnityで作るようになる。

が。ウェブ書き出しがどうにもうまくいかずA-Frameでの制作に切り替える。

オフィスが大活躍で、大掛かりな制作を行う体制が整い、デジタルサウンドでの現実の拡張を試みたり、

ARオブジェクトに影をつけて現実感を強化してみたり、

現実 × デジタルコンテンツ」の可能性を探るためにモックを量産。

2年目の売り上げ比率は、

➡️  💻 ウェブサービス開発のお手伝い(35.1% ▼-23.4%)
⬆️ 📱 LP(ランディングページ)制作のお手伝い(20.2% ▲+13.2%)
⬆️ 🎨 展示会・イベントのお手伝い(16.0% ▲+8.3%)
⬆️ 🏢 CMS制作のお手伝い(14.0% ▲+9.7%)
⬆️ 🏫 学校での授業・メンター(6.5% ▲+1.3%)
⬇️ 🔬 実証実験のお手伝い(5.9% ▼-4.1%)
⬇️ 🤔 ウェブサービス企画のお手伝い(2.3% ▼-5.0%)

ウェブサービス開発一強だった1年目に比べ、大分バランスが良くなった気がする。


🙂 フリーランス - 3年目

久しぶりに作品制作&展示を行い、展示された自分の作品を娘と一緒に作品を見に行き、尊敬の眼差しで見られた気がする。

仕事面では、開発に使用するメインフレームワークを Nuxt.js から Next.js に切り替える。また、XR開発のフレームワークも A-Frame から Three.js に切り替え。

Alexaスキルもひさしぶりにアップデート。

売り上げ比率は、

➡️  💻 ウェブサービス開発のお手伝い(32.1% ▼-3.0%)
⬆️ 🏢 CMS制作のお手伝い(31.7% ▲+17.7%)

⬇️ 📱 LP(ランディングページ)制作のお手伝い(21.1% ▲+0.9%)
⬆️ 🏫 学校での授業・メンター(7.5% ▲+1.0%)

⬆️ 🔬 実証実験のお手伝い(6.8% ▲+0.9%)
⬇️ 🎨 展示会・イベントのお手伝い(0.8% ▼-15.2%)

➡️ 🤔 ウェブサービス企画のお手伝い(0.0% ▼-2.3%)

CMS(Next.js・Nuxt.js)が大躍進。展示と企画のみで実装なしの制作ががっつり減った。


🙂 フリーランス - 4年目

「娘が小学校に入るまでは、個人事業主として娘と接する時間を増やそう」と決意して4年。ついに娘が小学校に入学。

無事に目標を達成できたという喜びが湧き上がるのと同時に、個人事業を続けていくモチベーションを失いかける。

娘が僕の作ったものを理解できるようになってきたので、今年からはより娘に誇れるものを作ろうと決意。

仕事は割とスケジュールに余裕があり、個人制作にも時間を割くことができた1年だったのだが、大半はリリースまで漕ぎ着けられず。。

前半は、WebVRコンテンツ制作に力を入れ、WebVRの知見をまとめるサイトを作成。肝心のVRコンテンツの進捗は20%程度。

中盤は、Expo を使って、iPhoneアプリを作成。
リリースを目指すものの、審査でリジェクトされ続け公開は来年以降に持ち越し。果たして無事にリリースできる日は来るのか。乞うご期待。

いまだに公開できないExpoアプリ

後半は OpenCV.js を検証し、スマートフォンのブラウザで画像処理を行うモックを作成。こちらも日の目を見るのは来年以降になる模様。

年末には、音声認識 + ARが体験できるウェブサイトを作成するも、マーカー付き帽子の発注が間に合わず。

このままだと、個人開発でリリースできたものがゼロになるという焦りから、急遽、昨年作成したブックマークレットをChrome拡張に移植し、Chromeウェブストアに公開。iPhoneアプリと違い、あっさりと審査を通過。

売り上げ比率は、

➡️  💻 ウェブサービス開発のお手伝い(63.1% ▲+31.1%)
⬆️ 🤔 企画・テクニカルディレクションのお手伝い(17.6% ▲+17.6%)
⬇️ 🏢 CMS制作のお手伝い(7.5% ▼-24.2%)
⬆️ 🎨 展示会・イベントのお手伝い(7.0% ▲+6.2%)
⬇️ 🏫 学校での授業・メンター(4.3% ▼-3.2%)

⬇️ 📱 LP(ランディングページ)制作のお手伝い(0.3% ▼-20.8%)
⬇️ 🔬 実証実験のお手伝い(0.0% ▼-6.8%)

ウェブサービス開発の比率が1年目を超える。
個人開発では、いろんなライブラリを触ってみるも、売上のほとんどを Next.js を支えられた1年だった。
あと、特筆すべき点として、実装なし(企画・テクニカルディレクションのみ)案件の売り上げ比率が1割を超えたのも4年目にして初。実装なし案件だと個人開発と両立しやすいことに気づく。


🙂 フリーランス - 5年目

まだ早いかなと思いつつ、娘にiPad miniを買い与える。
ポケモンスリープを一緒に始めたり、僕が作ったアプリを使ってもらったりとかなり活用できている気がする。

娘が「へ」と「え」の使い分けが完璧でないことに気づき、ウェブアプリを作成。

しかし、アプリの完成よりも娘の「へ」と「え」の使い分けの習得の方が早く、開発中に役目を終える。

自分用には、昨年Expoで作るもリジェクトされ続けていたアプリをPWAとしてリメイク。

マリーンズの得点・失点をバッジに表示するPWA

アップルの審査不要でプッシュ通知が受け取れるようになったことに感動する。

仕事面では、1年の半分ぐらいしか稼働していないため売り上げが半減。

空いた時間で、Next.jsのApp Routerを調査したり、ExpoでiOSアプリを作ってみたり、Firebaseを勉強しなおしたりなど、エンジニア的には非常に充実した一年を過ごせが、事業的に正解だったのか、うまく投資として機能したのかは来年以降に判明すると思われる。

Next.jsのApp Routerで、個人制作のポートフォリオサイトと、個人事業のポートフォリオサイトをリニューアル。

HeadlessCMS用のテンプテートを作成。両者とも同一のデザインで仕上げた。初めて本格的にAppRouterを使った一品(二品)である。

売り上げ比率は、

⬆️ 🎨 展示会・イベントのお手伝い(52.3% ▲+45.3%)
⬇️ 💻 ウェブサービス開発のお手伝い(26.9% ▼-36.2%)
⬆️ 📱 LP(ランディングページ)制作のお手伝い(14.4% ▲+14.1%)
⬆️ 🏫 学校での授業・メンター(5.3% ▲+1.0%)
⬇️ 🏢 CMS制作のお手伝い(0.8% ▼-6.7%)
⬇️ 🤔 企画・テクニカルディレクションのお手伝い(0.3% ▼-17.3%)

売り上げの半分以上を展示関係の制作で賄った一年だった。
展示のプレビューをWebVRで行なったり、展示用のアプリもNext.jsで制作したりと、これまでの活動がシナジーを起こし始めた一年だったように感じたが、本当にシナジーを起こし始めたかは来年以降に判明すると思われる。


🙂 フリーランス - 6年目(現在)

大学院時代の教授に、卒業後の個人制作実績を披露するも「全部面白くないね^^」と言われる初夢を見ながら年を越す。

このままではまずい。頭をフル回転させ「kinectで姿勢を監視して、腰に悪い姿勢を取り続けたら腰の悲鳴が聴こえる作品を考案中です!」と、現実で考えたことのないアイデアを即興で教授に伝えたところ、「ちょっと面白いね^^」とお褒めの言葉をいただく。(夢の中で)

💤

起床後、「kinectよりもAirPodsの方が手軽に腰に悪い姿勢を検知できるかも」とひらめき、ReactNativeで実装したものがこちら。

教授。できました!いかがでしょう?

と喜んだのも束の間。ざっくりと調べたところ、普通に先行研究を見つけてしまう。

教授。自分まだまだでした。精進します。

その後、まいどなニュースさんや、DayDay.さんに紹介頂く。

今年は、月に最低一本、SNSにてつくったものを公開していきます!

(以下、随時更新)

😊