中国対沖縄浸透工作に関する備忘録

CSISの報告書「日本における中国の影響力」でにわかに中国の対沖縄浸透工作が話題となっています。その性質上政府・公的機関はなかなか当該工作に関する情報を公表しませんが、まれに出す事もあるようです。本日の記事はそんな情報の備忘録です。

どうやら中国は、沖縄の琉球独立派に対して積極的にコミットしている模様です。公安調査庁「回顧と展望」平成27年度版と29年度版にはその旨の記述が見られます。それぞれp.28とp.23ですね。

http://www.moj.go.jp/content/001131177.pdf

http://www.moj.go.jp/content/001221032.pdf

現状、他の版への記載は確認できておりません。どうやら、アカデミックな方面の方々も中国にとっては都合の良い「駒」に見えているようで危機感を覚えます。

そうした研究をなさってる方々を単純に「中国のスパイ」と断ずる事は避けつつ(学問の自由を阻害する危険な行為かと存じます)、中国のコミットという事象に対してのみ一定の警戒をする必要があるのだろうと感じます。

なお、警察白書にも「対日有害活動」の項目に中国工作員に関する記述がありますが、特段沖縄の事は述べられていません。令和元年度の警察白書当該項目を提示しておきます。(p.208)

https://www.npa.go.jp/hakusyo/r01/pdf/10_dai6sho.pdf

「政府公式」の情報で読み解けるのはだいたいこんなところなんでしょうかね。後は報道で、おぼろげながら概要を掴んでいくほか無いのでしょう。


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