9.

○一平の実家・庭(昼)
杏(一平の一歳半の娘)が無邪気に走り回る。それを優しさそうな目で見守る一平。
典子(一平の母、日本人)、穏やかな顔をして静かに一平の横に座る。
典子「杏ちゃーん、おやつ食べよっか?」
杏がニコニコしながら一平と典子のとこに走ってくる。

○一平の実家・ダイニング(昼)
ダイニングには一平の歳の離れた、日本人の妹がソファーでくつろいでいる。
一平「杏、お手洗っておいで」
杏、テケテケと洗面所へ走っていく。
典子机におやすを並べながら一平に話しかける。
典子「あんたまた色々やりすぎよらんね?」
一平「大丈夫、大丈夫って」
杏が机にちょこんとつく。
杏「いただきまーす」
美味しそうにおやつをほうばる杏を優しくみつめる一平と、その一平を心配そうに見つめる典子。

○田舎の道(夕方)
一平が杏を肩車してゆっくり歩いてる。うれしそうな杏とパパの顔をしている一平。
オレンジ色の光と2人の影が大きく写る。田舎の山々の間に太陽が沈んでいく。



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