見出し画像

新たな散弾銃　Benelli M2 Speedを購入

ytkampf_fps0

モスバーグ835に続き、2丁目の散弾銃を購入したので簡単にレビュー的なものを書いておきたいと思います。まさか所持許可1年経たずして2丁目、それも上下2連ではなく自動銃を買うとは…自分でも想定してませんでした…。

※日本国内で散弾銃を購入・所持するには、所持許可証が必要です。


Benelli M2 Speed

さて、細かい事は置いといて購入したのがこちら。BenelliのM2 Speedというモデルです。ベネリの自動銃は色々と種類がありますが、これはM2をIPSC競技用にカスタムしたモデルとのことです。購入先はいつもお世話になっている、表参道のf-rangeさん。

射撃場の整備場にて撮影。薬室の脱砲確認・弾倉の残弾確認、銃口側に人がいない事を確認して撮影しています。

所々に赤色のパーツが組み込まれ、アクセントになっています。いかにも競技用のレースガン！って感じです。

特徴

  • 薬室：3インチ

  • 銃身長：26インチ（65cm）

  • 全長：120cm

  • 重量：約3.3kg

  • 動作方式：イナーシャ方式

  • カスタムローディングポート、コンフォーテックストック、BE.S.T、大型ボルトリリースボタン、12連発ロングマガジン（海外のみ）等々…

  • 初期付属品：チョーク3本（IC/M/F）、チョークレンチ、マニュアルなど

基本的な特徴はM2と同じですが、大きな違いとしては肩に担いでクアッドリロードなどをするのに適した形状にカットされたカスタムローディングポートや、大型ボルトリリースボタン、12連発仕様のロングマガジン（海外のみ）などでしょうか。兎に角素早く装填・連続射撃に特化した仕様になっているようです。日本国内だとそんな連射や装填をバシバシしない（出来ない）ですが…。

でも、大型のボルトリリースボタンは実際とても操作しやすく、ローディングポートも広いので装填もしやすいです。

専用の大型ボルトリリースボタン。操作もしやすく、カッコいい
ローディングポート。マガジンフォロアーの部分も赤いパーツが使われてます
カスタムローディングポート。弾が込めやすいように大きくえぐられています。
ロングマガジンに見えますが、バランサーです。マガジンとしての機能はありません。
装弾数は国内法律を厳守した2発+1（1は薬室）となっています。

コンフォーテックストックについて

特徴の一つであるコンフォーテックストック。反動軽減機能を搭載したストックなのですが、これが本当に素晴らしい。動作方式も構造も全く違うので一概に比べるものではありませんが、所持しているポンプ式の835やレンタルで借りた各種上下2連と比べて、同じ弾丸を使った場合でも明らかに反動が軽く、めちゃくちゃ楽に撃てます。当然ストックだけでなく銃全体のバランスやらなんやらもあるかと思いますが、一日撃ってても全然苦になりません。

これほんと凄い

それと、グリップの部分のチェッカリングがかなり鋭いです。むしろ痛いくらいですが、自分のように手に汗をかきまくる人間からすると射撃中も滑らずにしっかり銃を保持することが出来るので、これまた素晴らしい。

ただ、本当にちょっと痛い

フォアエンドについて

フォアエンドは通常のM2と共通のパーツようです。こちらもグリップ同様に鋭いチェッカリングが入っていますので、滑ることなく銃を操作可能です。形状自体も細めで握りやすく、とても使いやすいと思います。

細身で握りやすい

収納式リアサイトとアクリル搭載フロントサイト

M2 Speedには、収納式のリアサイトが搭載されています。リアサイトが不要な場合は、折りたたんでおくことが可能です。

収納時
展開時

また、フロントサイトには見やすいアクリルチューブが搭載されています。集光機能があるのかは何ともわかりませんが、非常に照準しやすく見やすいサイトになっています。

非常に見やすいです

イナーシャ方式採用による優れたメンテナンス性

動作方式はガス式ではなく、イナーシャ方式を採用しています。細かい動作原理などは省略しますが、ガス式に比べてパーツ点数が非常に少なく、汚れも少ないためメンテナンスという面では非常に楽です。これはイナーシャ方式の銃を所持してる方は良く仰ってますね。

通常分解した状態。とてもパーツ点数少ないです

弾薬との相性

自分はこれまで3種類の弾で実射しました。

  • インペリアル（IMPERIAL)　24g

  • シェリベロ（Sellier & Bellot）　24g

  • NSIクワトロフルーオ（QUATTRO　FLUO）　24g

どの弾も24g装弾ですが、全く問題なく動作してくれます。835がポンプアクションなのに一部の弾と相性があるのと比較して、自動銃なのにあまり弾を選ばないのは素晴らしいです。

どれも問題なく動きます

基本的には全く問題なく24gで撃てますが、これまでで3回だけですが装填不良がありました。シェリベロで1回、フルーオで2回発生しましたが、どれも初弾発射後に廃莢が出来ず動作が停止してしまいました。弾の不良だった可能性もありますが、イナーシャ方式は反動利用方式の一種なのであまり変に反動を逃がすような撃ち方をしてしまうと、特に24g使用時は動作不良が起きる可能性もゼロではないのかもしれませんね。

まとめ

購入してから1200発ちょっとを撃ちましたが、前述の通り非常に反動が軽く、とても撃ちやすい銃です。全体重量は3.3kgほどですがバランスが中央から後方寄りなので、フロント側が非常に軽くて手が疲れにくいです。ただ逆に、フロント側が軽すぎて自分が思っている以上に楽に銃が振れてしまうため、普段フロント側が重めの銃を使ってる人からすると慣れるまで狙いにくい印象を持つかもしれません（お皿を追い越してしまったりする事がある）。

自分は猟は全くやらないのであくまで射撃場でクレーを撃った場合のみの感想になってしまいますが、少なくとも現時点では大きな不満点はありません。動作性も操作感も非常に良く、見た目もスポーティで非常に格好いいので、自動銃に興味のある方は候補に入れてみてもいいのではないでしょうか？

ちなみに、日本国内において自分の所持する銃以外を触ったり撃ったりすることは出来ませんが、唯一例外として射撃場に備え付けされている貸し銃（要するにレンタル）は、所持許可証があれば利用できます。ベネリM2の場合、茨城県の友部射撃場で借りて射撃することが可能です。M2Speedではありませんが、購入する参考にはなると思うので、M2が気になる方は利用してみては如何でしょうか。

ちなみに箱もおしゃれです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？