メモ(プロローグなプロット)

絵に描き起こしやすくする為に頭の中に溜まってる部分を
書き起すことに。

平城と綾小路の合同任務中、想定外の荒魂が現れ
土岐夕日、土岐日向は合同部隊と逸れてしまった。
 追ってきた荒魂は討伐したが、2人共に怪我を負ってしまう。
 「日向。怪我は大丈夫?首、蛙型の受けたでしょう」
 「あ、ああ、掠った程度だし、痛みもあまり感じないから大丈夫だよ、夕日」
 心配させないように日向はにっと笑う。
「それよりも夕日の方は?出血止まった?」
「血は止まったわ」
「よかった。…一応、応急処置してるとはいえ長時間は身体にも影響が出る…それに荒魂とは言え毒を持っている型だと尚更危険な状態になりかねない」
 「……電波が届かないのは運が悪いね…」
 スマホの電波表示を見ても圏外になっている。
部隊や学校にも連絡が取れない最悪な状況だった。
 動くにも日が暮れ、夜の森は危険だ。
 ましてや2人共に疲労困憊だった。
 荒魂に襲われてしまえば夕日にも更に危険が及ぶ。
 2人は話した結果、早朝になってから行動することになった。
 「姉さんは先に寝てて。私はもう少し起きてるから。交代で寝よう」
 「分かった。…ごめんね、日向」
 「気にすることないよ。今は休んで」
 「…うん……」
 
―――――――――――――――――――――
 
 夕日の体調が急に悪化したのは日向が眠りについて数時間後だった。
 突然聞こえた呻き声に目を覚ます。
 「……夕日?」
 「う…うぅ……ひな、た…」 
 「そんな…。夕日、しっかりして!夕日!」
 夕日の額に手を置く
 額はとても熱く、体温が上がっていることが分かった。
 「どうしよう……」
 しかし治す手段がない今、行き詰まり焦燥感と不安が増していく。
 このままでは――
 その時、背後から声が響いた。
 「どうやら君は荒魂と相性が良いようだ」
 「!」
 日向はゆっくりと、あざ丸を抜き、振り向く。
 その際に空いてる方で夕日を守るように抱き寄せる。
 振り向いた先にいたのは二人の人間。
 …いや、1人は人間の姿をした荒魂だ。
 「どういうことなの…!?」
 刀を構える。人型の荒魂がいるのは知っている。
 しかし、本来の人型とは違うのがすぐに分かった。
 「おっと。驚かせてすまない。私はシカミ。隣にいるのは紅葉」
 「紅葉です。初めまして」
 紅葉と名乗った人は白髪で物静かそうな雰囲気の女性。
 シカミはちらりと夕日に視線を流し、日向に戻す。
 「刀を降ろしてくれ。下手な事はしなければ、お姉さんを助けてあげるよ」
 「…!」
シカミは胸元から取り出したのはおそらく毒を抑える解毒剤。
あの二人は夕日の状態を知っている…治す方法を知っている。
「貴方たちは一体……まさか、倒した荒魂の群れも貴方たちが…?」
「…ふっ。勘がいい刀使だ。さて、どうする?このままだとお姉さんは苦しんで死ぬかもしれない。蜘蛛型の毒は強いからね」
 「くっ…!」
 「これは交渉だよ。君には私の試験を受けて欲しいんだ。もし受けてくれるのならお姉さんを助けよう」
 「…もし、受けないと断ったら?」
「断ったら…そうだな。この子らの餌食にでもしようか」 
 そう言うと液状に戻っていたノロが再び荒魂として現れた。
写シも張れない。疲労困憊、片や夕日は毒で苦しまれている。
 「………」
 「…分かった、受ける。だから夕日を助けて」
 「交渉成立だ。紅葉」
 「承知しました」
 紅葉が夕日に解毒剤を投与する。薬は直ぐに効いた。
 呼吸が落ち着いていき、熱の上昇も止まった。
 その様子を見て日向は安堵する。
 「もう大丈夫です。毒が抜けるまで少しかかりますが…」
 「"ホーム"に戻ろう。陽が昇れば刀剣類管理局が捜索しだす。いまから君たちにはそこに来てもらう。端末機は電源を切ってもらおう」
 「…はい」
 「夕日さんは私が。貴女も疲労困憊ですから」
 「あ、ありがとうございます……」
 自身の御刀を収め、夕日の御刀「獅子王」を拾う。 
 
 月明かりが照らす山の中、土岐夕日、土岐日向の二名の刀使は姿を消す事になる。


陽が昇ってから捜索が開始されたが、見つからず行方不明となり、
 最終的には捜索は打ち切りなる。
 
 それからしばらく経った後に彼女たちの部屋からお面が2つ無くなっているという連絡があったが、手掛かりまでは至らなかった。
 
 

 
 
 
 
 

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