【感想】空転軌道『D.E.』

はじめましての方へ。

【こちら】を読んで納得してから読んでくださいませ。

■公演情報

団体名:空転軌道
タイトル:D.E.
日時場所:2015/2/10-11 シアター風姿花伝

ちょっと、『かっこよかった』以上の言葉が見つからずnoteを書くのも躊躇ったんですが、ちょっとだけ書きます。散文失礼します。

■感想

結論から言うととてもよかった。

ジャグリング以外のシーンがほとんどないといってもいいほど、ジャグリング密度が濃く、フライヤに記載されている『高いスキル』、『集団創作』、『ジャグリング表現の可能性』のキーワードがとても似合う公演だなと感じた。

■個々の演目

個々の演目については相当丁寧に作られたんだろうなっていうのが見て取れた。勢いとかスピード感のあるシーンでも決して雑にならず、強引なシーンもなかったと思う。演出の小林さんのショーに対するこだわりや意識を妥協せず作ったんだろうな。と。
※もしかしたら多少の妥協はあったのかもしれないけど、見てる分にはわからなかったし、あったとしたら今後が更に楽しみだ。

  智士くんのLEDボールとJINくんのシガーの演目が個人的には好きでした。というか、あのLEDボール初見で見せたらほぼ無敵だろ・・・・・・。  

■全体を通して

個々の演目が良い一方、全体を通して観客のコントロールがうまくいってないと感じた。
具体的には。主にポーズや演目のラストでだが、『笑っていいのか、拍手をしていいのか、声を出してよいのか』について観客が迷うようなシーンがいくつか見られた。
観客の無意識下での戸惑いは、公演全体のノイズになる。せっかく各演目が面白いからこそ、小さなノイズで公演全体のまとまりが薄れてしまうのがとてももったいなく感じた。

多分、
拍手が起こらなかった原因は開演前の無音とオープニングの雰囲気。
拍手が起こった原因は演者の目線とポーズの間。
でしょうか。

■まとめ

まず、これだけのトップジャグラーを集めて、個人の技術力に頼りきらない公演を作ったことが凄い。今後の予定も複数決まっているらしく、今後がとても楽しみです。
真正面からジャグリングをジャグリングとして追求していく人達ってあんまりいないけど、絶対的に必要なので、今回で終わらずに頑張ってほしいです。

以上ちょっと短めですが。

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