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すべりだい3.5

美人「最近疲れてるね。大丈夫?仕事忙しい?」
俺「うーん、いろいろ気苦労がな。」

パティ子「ラッドのコンサートいきたーい!」
俺「おっけー。ワールドのん、チケット取れたよー。」

キララ「元気ー?💖今日同伴よろ〜✨」
俺「誰が行くか!未成年が酒飲むな!もう助けへんからな!」

美人「そうなんや。でも、会いたいな。」
俺「わかった!心配せんでええで!!」

パティ子「あと、高橋優のライブも!」
俺「あぁ、リバープレイスのやつやな。わかった!」

キララ「じゃ、アフターでいいからさ💕アフターのみ!😘😘 今日嫌いな奴くるねん。おしり揉んでくるやつー。嫌やねん、なんかさー。だから、あとで、さ?浄化して?✨店の前まで迎えにきてね。(画像付。自主規制)」
俺「行かん。ってか、はよ辞めろ。俺はお清めのお塩ちゃうぞ!」

キララ加入後に、完全にスケジュール調整が狂い始める。
平日休日関係なく、バンバン営業メールを入れてくる。苦笑
明らかに対応が雑だったな。。

泥酔バンビをとりあえず家に連れて帰ったあと、化粧の匂いがきつかったので、メイクシートで拭いてやり、足に湿布を貼って布団を敷いて寝かせてやった。


ちなみに、手は出さなかった。きれいだけど俺の趣味じゃないし、ほっぺたつまんでも、おっぱい揉んでも何の反応もなく、すやすや眠ってたし。
次の日の朝、翌日二日酔いもあって、状況が理解できない風のキララちゃんに事の顛末を聞かせてやり、シャワーを貸してやり、パンを焼いてコーヒーを淹れてやり、歩いて帰れそうだったので、そのまま帰した。
キャバクラもバイトで入ってるらしく、本業は大学生で体育学科だという。
また改めてお礼をするといい、殊勝なやつやなと思って、連絡先を教えてやった。(これがすべての間違いだった。)
住んでるところも比較的近く、足の痛みもほぼないということで、歩いて帰っていった。帰った後、パン皿とマグカップを洗いながら、
「いやいや、何やってるねん、俺は。」と一人ごちた。

そこから、えらい懐かれた。人をお清めの塩か手首に巻く水晶のブレスレットかと勘違いしているのか、接客で疲れたら、つねに、家に押しかけてこようとした。

「あんときはな、救護措置や。わかるか、救護措置や。緊急避難的に保護しただけや。そやから、もうお前を家には入れんぞ。こちとら、これでも法を司る事務所の事務員さんなんや。きゃー、犯されるぅ!とか叫ばれでもしたら、お縄ちょうだいじゃ。」
「そんなこと言わんしー。笑
 それにあんとき、おっぱい揉んでたやん?あれはあかんのちゃうの?笑」

バレてたw

「アホか!あれは意識レベルチェックじゃ!救護実習でも習うわ!(汗)」
「まぁ、ええんやけど。じゃあ、仕事終わりにどっかで飲むんはどう?」
「あかんて。笑 お前、まだ酒飲んでええ年ちゃうっちゅうねん。苦笑
 風営法違反で、店、通報するぞ。」
「それはやめてー!(:_;) バイトせなお金ないしさー。」
「それやったら、キャバ嬢やなく、学生らしいバイトすればいいやん。」
「いや、したいバイトはあるんやけどさー、私、アホやからさー。面接とか受かれへんと思うしさ。」
「やってみなわからんやろが。。なんやねん、そのバイトて。」
「ん?心斎橋にさ、新しく〇〇〇〇のショップができるねん。私そこの靴とかめっちゃ買うてるねん。ほんまに好きで。。そこの店員したい。」
「そうか、自分がしたいことするのが一番ええ。わかった、それなら面接の対策をしたる。自己アピール文とか、募集要項になくても持っていったら、熱意は伝わるやろ。」
「自信ないわぁ。身体には自信あるんやけどなぁ。」
「まずは器量がよかったら、店員は務まる。あとは商品知識やら、熱意やら、ついてくるもんがあるやろ。とりあえず、靴とかウェアとかそういうの好きやったら、相手もわかってくれる。とりあえず、今の店はやめぇや。
飲むのがあかんのではなくて、飲めんお前がそこまで飲まされて、嫌な思いをしてるっちゅうのが、なんか好かん。わかったか?」
「わかった、受かったら、やめるわ。それでいい?」
「俺に決めさすな。お前がやりたいことをしたらええ。ただな、あんときホームに落ちてたら、せっかく自信のある身体も、傷ついてたんやからな。」
「うん、ほんまにあのときは、ありがとう。好きやで。(≧◇≦)」
「俺は彼女がおる。とりあえず、今日やったら、9時には難波おるから、どっかで会おか。」
「ありがとー!じゃ、仕事終わりに飛んでくー!!」
「あんまり飲むなよ。キャバ嬢は飲ませてなんぼやろ。自分はうっすーい水割にしとけ。じゃあ、また連絡するわ。」

バカっ!俺のバカ!!(≧◇≦)

また増やしてしまった。いや、まだヤッてないし、一時利用者だ、大丈夫。
いろいろ相談の乗ってあげたら、かわいいし、すぐに同世代の子に移る。
しなきゃ、大丈夫と思って、その後も良い人をずっと演じつづけて、
そのまま卒業していきました。

すみません、嘘つきました。

その日もやっぱり嫌な客にさんざんやられたそうで、
「お願いやから、浄化して。ほんまに、お願い。」と言われて、、
上書きしに。。

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あー、さすがに体育学科の学生でした。(以下自主規制)

そんなこんなで、3人抱えることに。
平日夜はパティ子に加え、キララちゃん、土日は美人な彼女。
キララちゃんは、応じないと、最悪家に直行してきそうだったので、
良い感じにガス抜きをしないと爆発する爆弾ガールで、スケジュール管理が一挙にハードモードに。。orz

ただ、そこから3か月はかかったけれど、自己アピール文を添削してあげたり、疑似面接の練習をしてあげたりした成果もあり、キララちゃんは無事にキャバ嬢から、アパレル店員になれました。
キャバ嬢がダメってわけじゃないけど、身体に悪そうやったし、したいことあるなら、それした方がいいからね。

そのころから、自分は公園の遊具みたいな存在になりたかったのかもなぁ、と思い始めた。
仲良く順番を待って、一気に滑り落ちる、すべりだい。
いつかは飽きて、公園には来なくなるんだろうけど、それまでは受けてあげたい、そんな気でいた気がします。

題名のすべりだい、はそんなところからきています。


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