教わり方・教え方

こんにちは、季楽です。今週、無事S徽章を獲得できたので記念に記事を書いていきます。

今回は「教えてもらい方」「教え方」についての僕の考えを紹介していきます。
光栄なことに、ジョゼフに関する質問やアドバイスが欲しいと言われることがあります。ただ、その内容によっては質問者の満足する回答ができない場合もあります。
なので、「教わる側」「教える側」の両方の立場で気を付けた方が良いこと(主観)を列挙したいと思います。



質問する側の話


まずは質問する側の注意点についてまとめていきます。普段交流のない人へ聞く場合の話なので、仲の良い友達に聞く場合は一部当てはまらない所もあります。

まず、質問をする際に大事なことは、目的を明確にすること具体的な質問をすることです。
漠然とした質問であればあるほど、あなたの望む答えが返ってくる可能性は低いです。


良くない例①
「ジョゼフ強くなる方法を教えて」

この一文しか来ない場合が、一番困るパターンです。
効率よく教えるためには
・その人の現在の実力(段位・認知ptなど)
・その人の目標
・その人ができていること
・その人が苦手なこと
を把握する必要があります。
それらを質問者側が一切出さない場合、
「スポーン位置を覚えてますか?」とか「今どれくらいの段位ですか?」などこちらから聞いていきますが、
正直その手間をかけるメリットが答える側にはありません。
時給が発生するならいいですけど。

もともとある程度の交流があって雑談の中でこういう話をするのであれば別ですが、ほとんど初めましての方に"お願い"をするのであれば、そういった手間はお願いする側が担当するのが礼儀です。

次のように聞くと比較的答えてもらいやすいと思います。

改善例
「段位が3段でとりあえず5段になることを目標にしてます。スポーン位置は大体覚えているはずなのですが、鏡像がなかなか見つからないです。どうしたらいいですか?」

「今段位が5段で最終的に邪竜になることを目標に戦っています。5段に上がってから急に勝てなくなりました。
一人飛ばしてもその後気づいたら通電して分け以下になります。一人飛ばした後の立ち回りについて基本から教えてほしいです。」


良くない例②
「ジョゼフで強い人格と特質教えて」

これも結構困ります。なぜなら人格・特質はその人の好みが出るからです。

例えば理論値的な話で言えば(個人的には)右凸瞬間が強い(9割以上で拾える人前提)とは思いますが、とても扱いにくいです。
また、上下・右下・右上の3つが一般的に挙げられる人格ですがそれぞれにメリットデメリットがあります。
僕は右上を使っていますが上下で強い人も右下で強い人もいます。

単に使ってる人が多い人格を知りたいのであれば認知ptランキングから一人ずつ人格をチェックしてください(僕は定期的にしてます)。
尤も、ランカーが使ってる人格=使いやすい人格とは限らないので注意が必要です。

個人的には最初(~4段くらいまで)は上下で良いと思います。

改善例
「上下瞬間で戦っていたのですが、鬼没を使ってチェイス型の練習したいです。鬼没初心者におすすめの人格は何ですか」
「季楽さんはなぜ右上の人格を使っていますか?」


自分の試合を見てもらおう


試合があるなら試合を見てもらうようにお願いしましょう。
自分のできていること・できていないことをきちんと把握するのは難しいです。自覚できていない欠点を見つけてほしい場合は自分の試合を送って見てもらうのが良いです(いきなり送るのではなくて一度聞いてから送ると良いですよ)。

また、添削をお願いする際も漠然と「この試合を見て欲しいです」ではなく
「特に○○の部分がどう判断したらいいのかわからないです」などコメントがあると答えやすいです。
特にそうういう点がなければ例えば「序盤上手くいったのに気づいたら負けてたので、負けの原因がどこか教えてほしいです」のように
言うと良いでしょう。

結局、あなたが欲しい答えを得るためにはなるべく詳しく質問する方が良い答えが返ってくる可能性が高いということです。

後は初対面の方には敬語で話しかけましょう。



まとめ

まとめというかここまでで伝えたいこと

  • 目的目標を明確にする:何を知りたいのか、何が問題なのかを明確にする。例えば「拾う立ち回りで頑張りたい」という人と「なにがなんでもA徽章をとりたい」という人へのアドバイスは変わってきます。なので、人に聞く前に自分の目的や目標を整理しておくと良いと思います。

  • 具体的にする:質問が曖昧だと、どこから答えてよいかわからなくなります。何を聞いていいのかわからない場合は、試合動画などを合わせて送り「どこが悪いのかわからないので教えてほしい」というように伝えましょう。




教える側の話

ここからは教える側の注意点(というか僕が気を付けたいと思っていること)について書いていきます。
実は人にアドバイスすることはとても難しくて、結局その人に聞いてもらえなかったりすることは多々あります。
以下のことは僕も完全にできているわけではないので、半ば戒めと備忘録として書いています。


「あなたのアドバイス」が欲しいわけじゃない可能性があること


まず大前提として「聞いて欲しいだけ」の場合があることを理解しましょう。アドバイスをするのは「アドバイスください」と言われたときだけの方が安全です。

「添削して欲しいという体で自分のプレイを自慢したいだけの人」もこの世にはいます。そういうときは、「すごいですね!十分できてますよ!この調子ならAも取れると思います!」と言うのが吉です。

もう少し現実的な話として「自分の考えを後押しして欲しい人」は結構います。
その考えが余程見当違いでない場合は話を聞いて後押ししましょう。
ここで「そんなことより○○の立ち回りの方が良いよ」というアドバイスをしても聞いてもらえないことが多いです。

また、「後押しして欲しい人」は基本的に自分の考えに不安があります
なので例えば、
「上下だと初動が悪くて勝てないので右上に挑戦したいんですけどどうですか」というような相談には、
「その考えは良いと思いますが、何か引っかかることがありますか?」
と返します。
その後に「通電後が不安なんです」とか「裏向きカードの使うタイミングがわからない」とか不安な点が出てくるのでそれに答えます。
もしその質問に対して、上下人格の話ばかりを挙げる場合は「本当は右上に変えたくなくて上下でやっていく自信が欲しい人」の可能性が高いので、アドバイス内容が変わります。

真剣に立ち回り等で悩んだり上手くなりたいと考えた人は、こちらから質問を返せば何かしら具体的な話が聞けます。
逆にそれがなかったら、「悩みや不安を聞いて欲しいだけだった」と捉えても良いと思います。

なのでなるべく相手から話をさせて、何が不安なのか、どうしたいのかを答えてもらうのが大事です。

これは僕の経験則ですが、「教える側(僕)の話す量」が少なく「教わる側の話す量」が多い時の方が教えた内容がその人に伝わっていることが多いです。

相手の目的をきちんと聞くこと

質問する側の話でも書きましたが、相手の目的を聞いておくことは重要です。
わかりやすい例で言うと初心者の方に5段を目指すためのアドバイスをすることと、ヒュドラ経験でB徽章の人にA,S徽章を目指すためのアドバイスをするのでは話す内容が変わります。
また、よくある話で言うと「どうしても予測型で勝ちたい」という人がいます。そういう人に鬼没のチェイス型の方が良いとおすすめしても意味のないことが多いです。「ただ勝ちたい人」と「自分のこだわりの方法で勝ちたい人」がいるので、後者の場合はアドバイスの内容に注意が必要です。
自分がよく知らない立ち回りの場合は素直にそう答えて別の人に聞いてもらうようにすることが、お互いのためになると思います。


教えることに気持ちよくなりすぎないこと


これは僕もやってしまうことなのでいつも気を付けているのですが、
「自分が教えていること」に酔ってしまわないようにするというのはとても大事です。
「教える」という状態は一人が一方的に喋ってそれを相手が聞くという普段の会話の中ではかなり特殊な状況です。
この状況は「教える側」が場をコントロールすることによってある種の支配欲が満たされます。
また「教える側はその知識を持っている」ため、極端に言えば「マウントを取っている」状態になります。
(ある意味では、そういう気持ちよさが教える側の一つのメリットかもしれません)

このこと自体は、状況から自然発生するものなので悪いことではありません。
問題なのは、行き過ぎると「相手のためのアドバイス」から「自分の考えの押し付け」になってしまうことです。この場合、相手の自主性を軽んじて自分の思い通りに動かそうとする傾向が生まれることもあります。こういった状態でのアドバイスは、結局、質問者側の記憶に残ることは少ないです。熱く語り過ぎたときこそ、一度冷静に「これは独りよがりじゃないかな」と考えると良いと思います。



断定しすぎない方がよいこと


これは単純にテクニック的なことですが、「これはこうした方が良い」というより「僕の場合なら~するかな」とか「僕が前あった試合で似た状況があって~こうしたかな」、「ジョゼフ一位の人から教わった話だけど、こういうときはこうした方が良いらしい」というように伝えると聞いてくれることが多いです。

「これはこうしろ」という断定の言い方で、聞く側の意見と違っていた場合は中々素直に受け入れられないものです。
そこにワンクッション挟むと聞いてもらいやすくなります。


あとがき

以上、つらつらと書き綴ってきましたが僕自身もまだ完璧にできているわけではありません。日々失敗と改善を繰り返しています。

また初めにも書きましたが、お互いの関係性にも依る話なのでここに書いたことが常に正解というわけではないと思います。

ただ、せっかくお互いの時間を使って教えたり教わったりするなら少しでも有意義な時間になればと思うので、この文章がそういった人たちに対して役に立つと嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


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