阿多田火荘殺人事件 エンディング

このページはマーダーミステリーシナリオ「阿多田火荘殺人事件」の重大なネタバレを含みます。

GM以外の方がこのシナリオを読むと二度とゲームはできなくなるので注意してください。

それでもよろしい方は下記から読み進めてください。



エンディング

(犯人の指定に失敗した場合)

「まあ、他の警察が来てきちんと調査が進めば犯人は特定できる。それまでおとなしくしているように!」

中森が伝えると、全員食堂で大人しく待っていることになった。

中森は入り口付近の休憩スペースで見張りをしながら、警察の到着を待つ。

「中森くん! とんだ災難だったな。それで、容疑者は」

「はい、皆食堂に……」

警察部隊が各部屋を開けると、中にいたのは堂島と田中、みどりだけだった。

他の容疑者はすっかり逃げてしまったようだ。

田舎だというのに不思議なほど目撃証言は少なく、逃走者の行方がわかることはなかった。

END



(鶴牧明日香が犯人として指名された場合)

犯人として指名された瞬間、明日香は微かに微笑み、ウィッグをずる、と取り外した。
クシャ、と髪を直すと、まだどこかあどけない面影を残した青年が姿をあらわす。
「ああ、そうだよ。だけど、明日香じゃない。」
「佳樹……」
覚えのある顔に、堂島が声を振り絞る。
「やっぱり、兄ちゃんだったか。どんだけ鍛えたんだよ、その体。わかんなかったよ」
悪戯っぽく微笑む佳樹は、かつての堂島が知る、優しい弟のままだ。
「せっかくだからヤクザに罪を着せて、父さんのことも母さんのこともろくに調査してくれなかった警察の間抜け面を鼻で笑いながら逃げてやろうと思ったんだけどなぁ……」
中森は苦々しい表情を浮かべるが、何も答えない。
「ま、ここまで来たら隠れても仕方ないしな。大人しくお縄に着くよ」
「佳樹」
逃げるように中森の方に手を差し出す佳樹に、堂島が声をかける。
「いつでも待ってるからな。」
その言葉に、一瞬だけ俯くと、佳樹は涙を浮かべながら振り返った。
「うん、兄ちゃん」

中森はとにかく、警察が到着するまで大人しく待っているように伝えた。
「ん?ところであとの2人はどこに行ったんだ……?」

「まさか女装してたなんて。驚きましたよ」
「なかなかイカしてたでしょ?」
逃走車両に乗りながら、真礼がもう、と笑う。
相柳院いぶき、いや、黒田隆正は犯人が特定されると同時に真礼を連れてひそやかに逃走車両に乗り込んだのだった。
熱々な2人のやりとりに、逃走車両を用意した部下はやや引き気味だ。
「まあ……なんだ、はずかしいところ見せちまったけど。お前が来てくれてうれしかったぜ」                         
真礼は微笑み、黒田にそっともたれかかる。             「さーて、さっさと片付けて温泉にでも行こうぜ。今度は2人っきりで、ちゃんと休めるところにな!」
「はい!」
熱々の2人を乗せた車両は、森の中へと消えていったのだった。

END

(岡本佳樹が犯人として指名された場合)

「そこまでばれてちゃ、もう誤魔化しようがないわな」
明日香ー岡本佳樹はウィッグを取り外すと、くしゃ、と髪を直した。

「佳樹……」
覚えのある顔に、堂島が声を振り絞る。
「やっぱり、兄ちゃんだったか。どんだけ鍛えたんだよ、その体。わかんなかったよ」
悪戯っぽく微笑む佳樹は、かつての堂島が知る、優しい弟のままだ。
「せっかくだからヤクザに罪を着せて、父さんのことも母さんのこともろくに調査してくれなかった警察の間抜け面を鼻で笑いながら逃げてやろうと思ったんだけどなぁ……」
中森は苦々しい表情を浮かべるが、何も答えない。
「ま、ここまで来たら隠れても仕方ないしな。大人しくお縄に着くよ」
「佳樹」
逃げるように中森の方に手を差し出す佳樹に、堂島が声をかける。
「いつでも待ってるからな。」
その言葉に、一瞬だけ俯くと、佳樹は涙を浮かべながら振り返った。
「うん、兄ちゃん」

中森はとにかく、警察が到着するまで大人しく待っているように伝えた。
「ん?ところであとの2人はどこに行ったんだ……?」

「まさか女装してたなんて。驚きましたよ」
「なかなかイカしてたでしょ?」
逃走車両に乗りながら、真礼がもう、と笑う。
相柳院いぶき、いや、黒田隆正は犯人が特定されると同時に真礼を連れてひそやかに逃走車両に乗り込んだのだった。
熱々な2人のやりとりに、逃走車両を用意した部下はやや引き気味だ。
「まあ……なんだ、はずかしいところ見せちまったけど。お前が来てくれてうれしかったぜ」                         
真礼は微笑み、黒田にそっともたれかかる。             「さーて、さっさと片付けて温泉にでも行こうぜ。今度は2人っきりで、ちゃんと休めるところにな!」
「はい!」
熱々の2人を乗せた車両は、森の中へと消えていったのだった。

END