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Do the funky chicken/Rufus Thomas【ファンク名曲選】

ファンクミュージックの魅力に取りつかれたのは20歳代も後半になってからのことで、きっかけは確かTower of Powerだったと思う。もちろんJames BrownやParliament/Funkadelicも聞いたけど、どちらかというとメインストリームからちょっとだけ外れたようなBarkeysとかCon funk shunみたいなファンクバンドが好きだった。たぶんそういう性分なんでしょうね。

今回、ご紹介したいのはドキュメンタリー映画「WATTSTAX」に登場するトボけたおじさん、Rufas Thomasだ。なんでもこのワッツタックスは、1960年代に起きたワッツ暴動を契機に開催された音楽イベントで、ロサンゼルスのスタジアムに10万人集めたそうだ。チケット代はなんと1ドル! そりゃ行くわな。それにワッツ暴動は黒人差別をベースとしたもめ事なので、黒人サイドの怒りとか鬱憤とかがものすごいんだろうと映像見てても伝わります。ちなみにスタックスというレコード会社主催のイベントなのでワッツとスタックスでワッツタックス。

かつての行きつけのソウルバーでチンザノ片手に「WATTSTAX」をぼんやり見ていたら、ふいを突いて登場したRufusおじさんのピンクの衣装に思わず目が釘付けになってしまった。結構後半になってから、ハゲたおじさんがピンクの半ズボン履いてトボけた顔してるんだから、なにごとかと思うよね。んで、曲が始まったら、これがまたかっこいい。小細工なしのストレートなファンク。そりゃ、客席飛び出して踊りたくなるよ。

調べてみてもあんまり情報がないのだけれど、コメディアンもやる人らしく、ファンクという音楽はかっこいいだけじゃなくて、やっぱり滑稽味を携えたほうがしっくりくるのがよく分かるパフォーマンスだなぁと、変に納得してしまった。

前にご紹介したKing Crimsonもそうだけど、1970年代の音楽はすばらしいものが多いよね。単なる私の好みかもしれないけれど。願わくば70年代で若者したかったなぁ、なんてね。「ミッドナイト・イン・パリ」みたいなことがあるなら、そりゃあもう、すごいことでしょうね。

楽しくいろいろやってます。ちょっと古めのゲームとか音楽とか映画とか好きです。最近は瞑想が趣味。よろしくお願いします。