昔の話です。


どうも!清掃員平石です。

今日はなんだか眠れなくて
昔のことをふと思い出してました。

なので日記のような
初めて猫を保護した思い出話を…。
少しだけ綴ります。

(長いし、本当に何も知らない頃の話なので
よく思わない方ももしかしたら
いるかもですが……大目に見て下さい)


きくらげおはぎを飼い始め
保護猫カフェにボランティアに
行ってまだ少ししか経ってない
保護猫活動の「ほ」の字もわかってない頃
昔の家の前でハチワレ猫に出会いました。

既にインスタを
やってたので覚えてる方もいるかもしれません。

めちゃくちゃ人懐っこくて
ニャーニャー甘えてくるハチワレは
首輪をしていたのに
とても人に飼われてると思えないほど
痩せているように見えました。

しかもずっと傍を離れなくてひたすらに
甘えてくる。
それが助けを求めてるようにも見えて

「この子なんだ……?迷子なの……?」

とプチパニックでした。

どうしたらいいかわからなかったので
ボランティアのLINEグループに
唐突に

「〜〜という状況の猫がいるんですが
どうしたらいいでしょうか?」

と場違いに尋ねてドキドキしてると
なんと代表の方から直々にお返事がありました。

「とりあえず保護して!」

保護して!と言われて、ハッ!として
急いで旦那に連絡しキャリーを持ってきてもらい
抱っこでキャリーにイン!

それが出来るくらいほんとに人懐っこい猫さん……笑

その後、保健所、警察に連絡して
病院へ行く、迷子チラシ配りなど
色々指示を頂いたおかげで

ペーペーではありましたが
即座に動くことができました。

もちろんきくらげおはぎとは
別の部屋に隔離して消毒掃除は徹底。

家に入れてから気づいたんですが
大量にノミがついていたんです、ヒィィィ

病院に行って分かったのは
年齢が10歳は超えてるおじいちゃんだと
いうこと。

特に健康は問題ないけど
ノミの付き方や体の状態を見ると
随分長いこと迷子で
野良生活してたんじゃない?と
いうこと。

マイクロチップももちろん入ってません。

首輪のところは毛がハゲてるし
毛並みも悪いし、汚れまくりのおじいちゃん。

とりあえず初期医療だけ済ませて
あとは飼い主さん探しするか……と

ビラ配りしたり聞き込みしたり
迷子掲示板やSNSに載せる等
できるだけのことをやってみました。

1週間、2週間音沙汰なく過ごして

「もうさすがに見つからないか…。
里親募集するにもシニアさんすぎるし
家の猫ちゃんにするか…」

と思っていると仕事中に
1本の電話が!
飼い主さんではなく近所の方からの電話でした。

「この子、迷子じゃないよ。
飼われてる子だよ。」

と言われて、え!飼われてたの!?と
驚愕しつつ場所を聞いてその日の夜
即伺うことにしました。

どんな人かな……飼ってたって
放し飼いしてたってことだよね……

もちろん放し飼いの猫ちゃんかも、と
考えたこともありましたが

さすがにこれだけ期間が経って探してない
訳が無いだろと思い、その可能性が自分の中で
いつしかかなり低くなっていたのです。

探してたら直ぐにわかるくらい
色んなところにチラシを貼ってたので……。

チャイムを押すと60代くらいの
おじさんが出てきました。

怒鳴られたりしたら
どうしようとドキドキしてたら
意外と普通の人でちょっと安心。

話をすると確かにそのおじさんの猫で
13年間一緒にいるとの事。

自由に出入りして帰ってきたら
ご飯を上げていた。

最近は帰ってこないなとは思っていた。

と、まとめるとこんな感じの内容で

私の知ってる猫の飼い方とは全く違って
かなり驚いたんですが、
13年間過ごしてきた絆もあると思い
とりあえずハチワレさんをすぐに連れてきて
キャリーごと返しました。

家の中で放すのかと思いきや
外で放すおじちゃん……。

ああ……せっかくノミも一生懸命とったのに
またノミだらけの生活に戻るんか……

と複雑な気分になり思わず

「どうしても室内飼いは難しいですか?」

と聞いてみましたが、即答で無理、
と言われました。

人の猫ちゃんだし、
人それぞれ飼い方があるし
法律違反してる訳でもないし
私がとやかく言うことじゃない、と
これ以上は何も言いませんでしたが

せっかく綺麗に返した猫ちゃんが
話してる途中にもうどこかに出ていくのをみて
モヤモヤがたくさん胸に膨らんでいきました。

これで良かったんかな……。

その後おじさんから連絡があり
お礼がしたいと果物など頂いてしまい。

おじさん、悪い人じゃないんだよな…
と余計にムムム……

数日間考え込んでいましたが
少し救われる出来事が。

その後ハチワレが外に出てるのを
また見かけて「あっ……」と思っていると

おじさんが一緒に歩いていたんです。

一緒に散歩してくれるようになってる。。

もちろんハーネスが
ついてたわけではないですが
後からおじさんが付いて歩いていて

なんか変わったんかな…と思いました。

今現状、別に放し飼いを罰する法律はなくて

犬はダメなのに猫はいいんかいって
思ってしまいますが

相手を責めたり、見下したり、
自分が正しいと考えを押し付けるんじゃなくて
相手の状況とか考えとか
尊重しながら落とし所を見つける

というのがやっぱり何事も大事なんかな〜とか
思った出来事でした。

虐待などダメなものはもちろんダメですが!

そして私にできることは
室内飼いの啓発。

昔は放し飼いが
普通の世の中だったということもあり
今そういう飼い方をしてる人の
考えを変えるのは難しいと思いますが
今から飼う人には伝えることができます。

伝えていけば未来は無くなるのではないかと
そう思います。

猫の飼い方講座をするのは
そういった願いもあります。

保護猫活動って
ここは譲らないという信念は持ってていいと
思うんですが、それが行き過ぎたり
人を思いやれなくなったら
ただの自己中野郎でしかなくなっちゃうよという
自戒をこめて。

このよく分からないお話を残します。


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