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山梨県 石和温泉 ホテルふじ宿泊

前回と同じくひとり旅をするつもりでいたら、いつも仕事で忙しい夫が一緒に来てくれるという。なので近場の山梨にある石和温泉に行くことにした。

石和温泉までは、特急かいじを使って新宿から約1時間半で到着する。えきねっと得ダネを利用して事前に3割引きでチケットを購入していた。

片道2,710円、往復で5,420円。

夫は電車の中で駅弁を食べたいというので、新宿駅で釜飯駅弁を購入する。

私は、臨時出店されていた団子屋さんで三色団子と醤油団子を購入した。

かいじに乗りこむ。

「しいのみさんが窓側に座りなよ」

と夫が私を窓側に促す。二人で外に食べに行った時なんかもいつも夫は私に奥の席をすすめてくれる。優しい。

席についていそいそと駅で買った団子とこの旅行で読もうと思っていた本を取り出す。

三色団子繋がりで、夫にひな祭りの菱餅が好きなんだと言うと、

「でもピンクと緑で補色だよ」

と言われる。

夫が寝始めたので、庄野潤三の『ガンビア滞在記』を読み始める。

庄野潤三が妻とともにアメリカのオハイオ州にあるガンビアで一年間暮らした日々を描いたもの。

初めから意思疎通に困っていないように読めるけれど、庄野さん夫妻はどれくらい英語ができたのかと書かれていないことが気になってしまう。

夫が隣にいるからかあまり読書する気分にならず、しばらくして読むのをやめる。

ぼんやりと車窓の過ぎていく景色を見ながら、夫が大切だなと思う。庄野潤三作品を最近続けて読んでいるからか、意志が生活を作っていくそのことを良しとするのか、そうすべきであるのかを考えることが多い。

あっという間に石和温泉駅に着いた。

宿に電話をかけて送迎に来てほしい旨を伝えると7分くらいで送迎車がやってくる。私と夫しか乗る人がいない。

今日泊まるホテルふじ。

宿についてチェックインする。一番安い部屋のプランで予約していたにもかかわらず、新しめの美峰の部屋にグレードアップされていた。

アメニティが豪華で、ボディタオルやシュシュ、POLAの化粧水や乳液などが用意されている。

荷物を置いて、夫と散歩に出かける。

ホテル内は広く、団体客の人も入れそうな宴会場があった。

プールもある。

入ってすぐのカフェにウェルカムドリンクがあるのを発見する。さくら茶にはまり、カフェの前を通りがかるたびに飲んでしまう。

そのままホテルの外へ。

送迎車に乗っていた時は気付かなかったけれど、ホテルの外には多国籍なスナックが点在していて、カラフルな看板がお店の売りを主張している。

♡♡かわいい♡セクシー♡若い♡♡

夫は東京出身、私は地方出身なので、
「しいのみさんはこういう風景が懐かしいんでしょ」
と言ってくる。
「懐かしいというかこういう風景は東京にはない」
と答える。

広い空間


道の先には山


じじ&ばば

宿に戻ろうと歩いて行くと、川にぶつかった。小さな橋がかかっている。

後で夫が調べたところによると川の名前は笛吹川といい、笛吹権三郎の悲しい伝説がもとになっているらしい。

いさわはし

宿に戻り、今回の宿泊で一番楽しみにしていた夕飯のバイキングへ。

想像以上に種類が多く、盛り付けも美しく、私も夫も大興奮だった。

お寿司やお肉をその場で焼いてくれたり、好きな材料を指定するとその場で天ぷらを揚げてくれたり、こちらの期待を超えてくるサービスの数々。

懐石料理のような盛り付け

鮎の塩焼きもある。

炭水化物を取らない作戦でいった結果食べたかった前菜はほぼ食べられて、3回くらいおかわりをしてしまった。

しっかりデザートも食べ、お茶でしめる。

夫も私も大大大満足な夕飯だった。
このバイキングを体験するためだけでもホテルふじに泊まる価値があると思う。

その後、温泉へ。想像していた以上に大浴場が広い。

ホテルふじHPより

露天風呂も広々。

ホテルふじHPより

泉質はアルカリ性単純泉で、肌の角層にアプローチする効果が認められたお湯らしい。

温泉に入った後はすやすやと就寝。寒い日だったけれど、客室の中は暖房がよく効いていて暑いくらいだった。

起床後は朝食バイキングへ。
写真には撮っていないけれど、マグロやシラス、アボカドをのせて海鮮丼を作る。後でお粥を見つけて、お粥にすればよかったと後悔する。

チェックイン後は石和温泉駅まで送迎してもらい、電車に乗って甲府駅へ。

甲府駅で何をするといった予定は特に決めていなかったのだけど、なんとなく甲府城跡に行ってみる。

甲府城跡からの景色

ちょうど城壁についての無料解説ツアーをやっており、混ざって聞く。
石の積み方や、双子石(1つの石を二分割したもの)の解説を聞き、夫が興味津々で楽しそうだった。

甲府城城壁

ツアー解説の後で、関係者の方に話しかけられたのでおすすめの観光先を聞くと武田神社の土塁を見てほしいということだったので、武田神社に向かうことにする。

甲府駅に戻る途中にたまたま通った山梨県庁の建物がモダンで素晴らしく夫が驚いていた。

山梨県庁別館

甲府駅からバスに乗り、13分ほどで到着する。

武田神社

太宰治が甲府にゆかりのある作家だとは知らなかった。新婚時代を過ごした場所だったらしい。

夫は土塁を見て感心していた。

平らな土地。

帰りの電車を予約していたので、バスに乗って甲府駅へ戻る。
駅の中で売られていた干し芋を購入するとオマケだと言って、パックから溢れんばかりに入れてくれる。

お昼を食べていなかったので、電車の中で食べる駅弁を購入する。
ちょっと奮発してワインのめしを。

ワインと一緒に食べるとさらに美味しかったのだろうなと思う。
今回はワインの試飲やワイナリー見学はできなかったので、次回甲府に遊びに来る時はチェックしたい。

一人旅も良いけれど、二人で行くの良いものだなと思わせてくれる旅だった。

旅行代金
交通費:5,420円
宿泊費: 38,500円-1,925円(クーポン)=36,575円÷2=18,287円
※※※※
合計:23,707円

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