たぶん、あったかもしれない並行世界 Nikon Pronea S
デジカメの勃興期と同じくAPS規格フィルムが35mmフィルムから移行するか?と思いきや、デジカメが優位になり一気に凋落の一途を辿ったAPS(advanced photo system)規格カメラ。
35mmフィルムはまだかろうじて製造され新品も出ているが、APSフィルムは全世界で2012年に製造終了。今手に入るのは使用期限切れのフィルムだけでどんなに新しくても10年以上のものになります。
ネットでAPSフィルムで撮影された作例をみてみると、35mmフィルムで撮られたものよりも粒子が荒く、画質は悪い。それが賞味期限切れなのか、フルサイズ→APS-Cセンサーサイズで撮影したようにフィルム(センサー)サイズによるものなのかはわからない。
APSフィルムを使ったカメラはコンパクトカメラが多かったが、レンズ交換式一眼レフもあったわけで、かなりモダンなデザインなものが多い。
そして、Niko爺な私としては気になってしまったのはNikon Pronea シリーズ!
600iは35mmフィルムからAAPSフィルムへいずれ移行するだろうというコンセプトで、デザインはオーソドックスでそつない作りです。そして、レンズマウントはFマウントであるが、PRONEAシリーズに合わせて作ったIX Nikkorはなぜだかマウント後部が出っぱっていて、35mm一眼レフにはミラーが干渉して装着できないのです!!こちらも新しい規格を作ってレンズラインナップ増やしていくぞ!という意気込みだったのでしょうか??
それよりも、デザインが斬新的なPronea Sの方がAPSカメラっぽくて印象深いです。発売当時ウーマンズカメラとしてCMにはMAXを採用して宣伝をしていたとか・・・。
んで、お迎えしたのはNikon Pronea Sとなります。メルカリで、20-60mm,60-180mmのダブルレンズキットで二千五百円だったのでポチりました。普通は30-60mmが付属しているらしいのですが、20-60mm付きだったのは儲けもの?
電池はCR2 2個。きちんと通電して日時も2022年登録できました!APSフィルムがないので、きちんと撮影できるかはわかりませんが、露出やピント合わせはきちんと作動しているようです。
先のIX Nikkorですが、ミラーレスカメラにマウントアダプターをかませば取り付けられ、レンズだけ使えればいいやという考えで購入したのも確か。しかし、Gタイプ用絞り機能付きマウントアダプターだと、先のレンズ後部の出っ張りが干渉して、これまた取り付け不可!なぜか、ニコンF→キヤノンEFマウントアダプター→ニコンZマウントアダプター経由であれば取り付けられるらしいが、カメラ+レンズ本体よりも高くなってしまうので、そこまではできなかった・・・。
DやAiタイプのようなレンズに絞り環があるタイプで使用するマウントアダプターなら、干渉せず取り付けられます。しかし!絞りレバーが初期部分だど絞り最大になってしまい、とてもF値が暗いレンズになってしまう。またそのレンズの味を堪能するには開放で撮影したい。
そこで、絞りレバー部に厚紙を突っ込み、バネで戻らないように固定、パーマセルテープで厚紙が外れないようにしました。もちろん開放のみでしか使用できない状態だが、絞り最大で暗いよりもましでしょう?
あまり、NikonZとの組み合わせ的にはかっこよくないですね・・・。
ちなみにフィルムのAPSはCではなくHで若干いわゆるデジカメのAPS-Cカメラ用レンズよりはイメージサークルは大きいと考えられ、フルサイズで20-60mm撮影してみました。
20mmだとケラれ、35mm付近は問題ありません。うーん、あまり使うメリットのないレンズかな?
逆に、ProneaSにNikkor DタイプのAF 50mm F1.4 Dを装着したところきちんとAF、絞りも反応した!またGタイプのTAMRON 70-300mmについても問題なく作動しました。手ぶれ補正は利いていないようですね。
うーん、本体は飾り物と考えていたのですが、ぜひフィルムを入れて撮影してみたいですね!
使用期限切れAPSフィルムものあとわずかかもしれないので、早急に手に入れて撮影したいですね!!
少しでもお役に立てられ、気に入っていただければありがたいです!